東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

合宿はきつい、なんて言ってられない

2022年03月03日 09時45分00秒 | 通常練習
こんにちは、新2年470スキッパーの澤田です。

今は春合宿真っ只中で、3クールが終了したところです。残り4クール。

夏はコロナで合宿禁止だった期間が長く、新入生の練習期間ではなかったこともあり、あまり練習をした思い出がありません。今回の春合宿が自分にとって最初の本格的な合宿です。

正直な話、合宿をして連日海に出てヨットに乗って率直に思ったことは、ヨットが楽しい、面白いということよりも圧倒的に、ヨットは大変だ、難しいということです。

まず寒い。朝が早い。そしてやることが多い。艤装、解装に始まり、船の整備やトレーニング、掃除、ミーティングなどやるべきことが次々とやってきて休む暇がない。布団があまり快眠できない。メイントリムで手の皮がボロボロになる…

文句を言うつもりはありません。ヨット部に入るという決断をした以上、自分に厳しく、己の体力、忍耐力の向上のためにこなさなければならない。同期だって頑張っているし、先輩なんて週1日多い分もっと大変だ。でも、やっぱりヨットを乗りこなすことへの憧れがあるから頑張れています。

もちろん辛いことばっかりではなく、この合宿は初心者特有の成長を強く実感できる合宿となりそうです。動作練習を中心にタック、ジャイブの動きを繰り返し、体に染み込ませる。それだけでなく、スタートや回航などコース練習の流れも習得し、”ある程度”ヨットを走らせることに慣れてきたかなと思ってます。

ただ、小松コーチもおっしゃっていた通り、ヨットを山登りに例えるなら、ほんの麓の僅かな距離を登ったに過ぎないので、ここから山の上の方が見えてくるよう、練習に励みたいと思います。

では、ここら辺で。

伝える

2022年03月03日 09時00分00秒 | 通常練習

お世話になっております。

新2年スナイプクルーの神田陸人です。

 

しばらくブログは回ってこないだろうと思っていたところ、不意を打たれました。

今クール(春合宿第3クール)のスナイプチームの練習報告をさせていただきます。

 

25日(金)、26日(土)午前、28日(月)は微風のコンディションでした。サークリングの練習を行い、たくさん回りました。スナイプはただマークを締める練習だけでなく、5艇で等間隔で綺麗な円を回る練習をしました。チームとして、常にコミュニケーションをとり、仲間に「伝える」ことの大切さを学びました。また、小松コーチの指導のもとバックの練習も行いました。

29日(月)は午前中は微風でしたが、午後に15m/s近くの南西の風が吹き上がったため、クローズで早めに着艇しました。ハイクアウト気持ちよかったです。

 

微風の日が多かったものの、たくさんのコース練をこなすことができました。クルーとして、スタートライン、周りの艇の状況、風、海面などをスキッパーに「伝える」ことを意識できるようになってきました。ただ少し風が強くなると、なかなかこれが難しくなってしまうので、もう少し余裕を持って考えられるようにならないといけないと日々奮闘しています。

 

思えば、東大ヨット部の一部員として「伝える」ということはすごく大切だなと思います。

海上でのコミュニケーションが大切なのはもちろんですが、それは陸上でも変わりません。

リレーブログなどのブログではみんなが熱い思いを伝えてくれました。

普段のみんなが口に出さない熱い言葉、心の奥の思いの数々に胸を打たれた反面、ブログではなく直接伝えられるチームでありたいということも感じました。

コロナ禍の部活動、食事は黙食で一口食べた後のマネージャーへの「美味しい!」も伝えることができません。

小松コーチは手話をみんな覚えたらいいということをおっしゃっていました。ちなみに「美味しい!」の手話は右の手のひらでみぎの頬を2,3回叩くことらしいです。

 

「伝える」ということ。簡単そうですごく難しいことだなと思います。けれど、「伝える」ことと真摯に向き合うことで、スナイプクルーとして、チームとして、人間として強くなれる気がします。

そんなことを感じた第3クールでした。

 

 

神田陸人