東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

もっと攻めるべきだった

2022年03月24日 23時28分02秒 | 通常練習
お世話になっております。クルーザー班新2年の関根佑樹です。



第6クールの練習報告をさせていただきます。


19日と20日は、軽風での練習となりました。前日の18日の夜の南からの暴風雨によるうねりが残っており、なかなか走らせにくいコンディションでした。ただ、個人的には、アニオルズカップまでずっとジブセールでの練習が続いており、久しぶりのジェノアセールでの走りをすることができて少しテンションが上がっていました。この2日間の一番大きな成果としては、アニオルズカップで負けた”直接的な原因”であった軽風以下の風でのランニングを徹底的に練習できたことです。この2日間で出た一つの結論はスピンを飛ばしたりなかったことです。ポールを積極的にあげたり、下ラチェットを切るなどでスピンの飛ばし具合が大きく変わることがわかりました。果たしてこれが正解なのかわかりませんが、一つの進歩であることは間違いありません。



21日は代替わり後、初のフリートレースがありました。運営の方、ありがとうございました。春日さんも乗っていただいてありがとうございました。アドバイス、非常にありがたかったです。リザルトは、

3 - 3 - 2 計8点 で3位(全5艇)

でした。

レース前に掲げた目標である3位を達成できた点は成果でした。アニオルズカップでの課題であったランニングの走りで大きく追いつかれる、または差がつけられるということはなく、新4年の萩原さんのタクティクスも光るレースでした。ただ、個人的には前々からの課題が再び浮き彫りになりました。スタートです。今回のフリートレースは3レースありましたが、自分の中で一番マシなスタートは第一レースでしたが、トップ艇がラインを切ってから約5秒後にラインを切るスタートになりました。自己採点をするとするならば55点です。

原因は大まかに分けて3つあると思っています。

1つ目はまだラインとの距離感が掴めていないことです。これは普段の練習でもよく感じることで、ラインに近すぎる上にリコールしそうな距離であることに気づくのが遅いこともあれば、ラインから遠すぎて間に合わないこともあります。これは練習を重ねていくしかない気がします。

2つ目はラインに対して攻め切れていないことです。これはレースだからこそですがリコールが怖くてなかなか前に出す決断ができていませんでした。もっと強気でいきたいです。

3つ目は他艇に対して攻められなかったことです。レース前に社会人チームの月光の上には絶対入らないようにしようと艇内で共有していました。それ自体は間違ったことではないのですが、それを至上命題的にしてしまっていました。月光の上に入らないようにすることを意識するあまり、ラインに対して深いところで船を走らせてしまっていてスタートに間に合わない場面やアウターのレイラインの外側でクローズを走らざるを得ない場面を作ってしまいました。確かに月光の上に入るのは大きなリスクではあるのですが、スタートに間に合わないというもう一つの大きなリスクに対してもっと気を配るべきでした。

幸いなことにバウマンを2年務めていた新4年の維摩さんと毎日練習するので的確なアドバイスがいつでももらえます。ありがたいです。



今の仰秀チームは各々で課題を持っていますが、一つの大きな目標に対して向かってその課題を克服しようとしているこの環境にいられてとても幸せだと感じます。今後とも仰秀の応援のほどよろしくお願いいたします。



新2年 クルーザー班 関根佑樹