お世話になっております。
新2年470クルーの阿比留です。
私にとって今クール最大のイベントであった八景レースについて振り返ります。
3/5(土)は八景レース1日目の予定でしたが、吹き上がる予報であったため、午前のみ動作練を行い、午後は赤旗が上がった後ハーバーバックをしました。3/6(日)は微風〜中風予報だったのが、フルトラ〜オーバーの風が安定して吹き、結果的にスピード感のあるレースとなりました。
今大会は
「成長と不足」
を強く感じた大会でした。
私は前回と同じく調さんに同乗させていただきました。1レース目、2レース目は二連続一位、総合で二位です。一位フィニッシュ、気持ち良かったです。どんくらい気持ち良かったかと言うと、「ヨットやってて良かったー!」って思うくらい。二連続なのでその嬉しさも倍増です。嬉しさを隠そうと真剣な顔を取り繕ろうとしても、口元はにやけてる、そんなキモい奴になってた気がします。ただ、そんな浮かれた気持ちとは裏腹に、自分がこの勝利に貢献したとは言えない悲しい現実があります。
本当に、気づいたら周りに船がいないんです。スタボ艇をコールしようにも船が見当たらない。様子がおかしかったです。
「スピードに集中しよう」
レース中にそう言われた自分は、言われた通りヒールトリムと動作を失敗しないことだけに集中しました。今までの合宿でとにかく動作をやりまくったのが功を奏して、目立った失敗はなかった、はずです。
これは成長と言えると思います。ベストパフォーマンスこそ出せなかったですが、寒い中頑張ってきた甲斐があった。そう思います。
しかし、それのみをやるクルーはカッコいいでしょうか。乗せられるだけの、動作をこなすだけのクルーは、ダサいです。何度も春合宿で耳にしたフレーズですが、船はクルーとスキッパーの二人で走らせるものであるはずです。私は、風や波、潮や上空の雲、他艇との関係など、いろんな要素を考慮して頭を使ってコースを引いて戦う、そんなヨットの一面が好きでヨット部に惹かれ、クルーになりました。それ以外にも理由はありますが、一番大きかったのはそこでした。ですが、今の今までそのことを完全に忘れていました。春合宿で動作を繰り返すうちに、それが目的化してしまっていたように思います。ですが、それが間違いだとは思いません。動作は全ての土台なので、まずはそこを徹底的にやる。当たり前の話だと思います。
ですが、葉山への引っ越しも終わり、帆走練が練習の中心になります。そんな中で、乗せられるだけでいられるはずがありません。
目指すべきは、スキッパーとともに船を走らせるクルー。動作の完成度は前提として、タクティクス・ストラテジーを考慮したコースを引き、戦況を見極め、他艇とのコミュニケーションをこなして、スキッパーを安心してスピードに集中させることができる、そんなクルー。
調さんの圧倒的なスピードのおかげで前を走り、自分はバランスを取るだけの存在なのか?と自問して初めて、「俺はこうなりたい」という目標が実感を伴ってかなり明確に見えてきました。
春合宿後半、「すーぱーくるー」になるべく気合を入れて取り組んでいきます。
八景レースリザルト
470
全23艇
4692 調/阿比留 1-1-8-3-5 計18点 2位
4357 高原/山本 4-6-2-1-6 計19点 3位
4452 藤田/丸山 8-2-3-7-4 計24点 4位
4175 安藤・成相/工藤 5-10-11-4-8 計38点 6位
4579 吉田/松尾 6-3-24(DNF)-6-1 計40点 7位
4301 澤田/下重様 10-12-7-10-7 計46点 8位
4303 佐藤/加藤 11-13-13-8-11 計56点 11位
スナイプ
全25艇
31308 西尾/山村 1-1-8-3-1 計14点 1位
31494 古山/大根田 9-2-1-4-3 計19点 3位
30072 千田・青木/神田 11-10-11-7-11 計50点 6位
31418 大野/柳澤 7-3-26(UFD)-6-9 計51点 7位
30785 中静/長岡様 8-13-18-9-14 計62点 11位
30531 今川/永田様 19-19-17-12-12 計79点 17位