東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

荒野の狼

2024年07月07日 22時43分21秒 | 通常練習

お世話になっております。
クルーザー班3年杉山です。 

今週末、七夕のフリートレースは新入生の小川君を呼んで5人で出場しました。

【レース結果】2-5-3 計10点 3位/7艇

僕個人としては、5月のスプリングレガッタ・6月のフリートレース共に社会人チームの船で出場させてもらったので、実に3ヶ月振りに仰秀Ⅵで、仰秀メンバーとして出場することが叶いました。
やはりいつもの船で、いつものメンバーでレースに出られることは格別の楽しさでした。

朝は弱風、昼過ぎから南風が入ってくるという予報でしたが、2レース目を行う頃にはフルハイクしてもヒールを潰せないような波高中風コンディションでした。

コースを引くにあたって特に意識したことは、ブローを掴んでしっかり加速すること、振れを認識してロングを走ることの2点です。
南風はやはりブローが見えにくく、特にランニングでどちらの海面に行くべきなのか、上したり下したりした方が良いブローを掴めるのか、見極めるのに苦労しました。
ただ、クローズではフレ・ブローに敏感にコースを引くことができた気がするので良かったです。

課題としては、スタボレイ際でのタックポイント・下回航ゲートマークの風位の把握・ランニングでのタクティクス・マーク周りのタクティクス・潮の影響の把握などがあげられます。他艇や風の変化に対して後手後手の対応が続き、まだまだ皆が納得できるようなコースを引けませんが、毎月のフリートレースという絶好の機会を活かして成長していきたいと思います。



最近よく考えるのは、あと4ヶ月もすれば最高学年となり、部活動をリードし艇内・合宿所内の雰囲気を司る立場になるという現実です。
まだまだ先のことのようで、あっという間に来てしまいそうな現実です。
入部してからまだ1年と少ししか経っていない今の自分にどこまでできるのか、技術的にも技量的にも精神的にも不安がたくさんあります。
自信をもって最高学年を迎えられるよう、まずは関根さん・友成さん先輩方をはじめ、クルーザー班の皆から多くのことを学んで成長しようと心に決めた今日この頃です。

最後に新入生に向けて、(読んでくれる人がいることを短冊にお願いしておきます)
僕自身がクルーザー班を選んだ理由としては、1年目からでも船の上で教えてもらいながらレースに出ることができること、小さいチームで自分のやりたいことを柔軟に実現できること、少人数だからこその温もりがあることがありました。
ディンギーにはディンギーの面白さがあることは重々承知の上ですが、1年目から仰秀チームとして全日本・アニオルに出場できるクルーザー班では、レースを重ねるたびにこのチームで上を目指したい、という気持ちが生まれること間違いありません。クルーザー班に来て、百戦錬磨の社会人チームにもまれながら、一緒に良い成績を取れるよう奮闘してみませんか??



今年はシアトルでの世界選手権という機会にも恵まれているので、多くの新入生が興味を持ってくれることを願います。

7/7 クルーザー班3年 杉山太智