第二のinochiを
僕が贈り物にして届ける
言葉の一つ一つに
或いは
一編の詩のタイトルに
はたまた
一冊の言語の束に
荷札を取り付けたり
追跡番号を付記したり
マークを刺繍したり
返信用に
合鍵を同封している訳でもないので
僕の手許を離れた瞬間から
想いの塊りたちは
一時的に行方不明になるのは
仕方のないことだけれど・・
幸いに
それぞれのanataから
その旨の信号が伝わると
やっと
物語が一件落着を迎えたように
安堵するのだ
僕の言葉たちがちゃんと無事に
落ち着くべき先に
辿り着いて
第二のinichiを生き始めると
想いが
そのように巡ることで
僕の物語はきっと
そこから又
ページ数を重ねてゆく・・