明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(211)児玉龍彦さん発言の補足資料です・・・

2011年07月31日 22時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110731 22:00)

一昨日、児玉龍彦さんの発言をノートテークして配信しましたが大変な
反響がありました。この二日間だけで、このブログに54000人の方がアク
セスしてくださり、165000回の閲覧をしていただけました。各方面に発言
が拡散していることが分かります。

同時に何人もの方が、適切なアドバイスや追加情報を送って下さいました。
今回はそれをできるだけ多くの方と再度シェアできるように、ここに列挙
してまとめておきたいと思います。

リンクを貼ってくださったみなさま。転載してくださったみなさま。様々な
情報を寄せてくださったみなさま。どうもありがとうございます。


まず(208)に貼り付けた児玉さん発言の動画が削除されてしまいましたの
ので、再度、生きているものを貼り直しました。(208)の記述も直してあ
ります。

またこの日の参考人発言の全体、質疑応答の全体を記録したライブラリも
ありますので、それもご紹介しておきます。この質疑部分も大変見応えが
あります。ぜひご覧ください。
お時間のない方のために、この質疑部分を起してくださった方がいました
ので、そのURLも貼り付けさせていただきました。こちらもご活用ください。

また児玉さんが発言の際に使った資料のリンク先も貼り付けておきます。
全体資料と詳細資料です。これらは息子さんから提供されたものです。

この他に英訳をしてくださった方もいました!児玉さんの発言部分です。
英語圏にご友人のいる方は、ぜひ発信に使ってください。

最後に、児玉さんの盟友の金子勝さんの東京新聞への投稿記事を貼り付け
ます。それぞれでご活用ください。

********************************

児玉さん情報について

1児玉さん発言映像
http://www.youtube.com/watch?v=eubj2tmb86M

2当日の各参考に発言・質疑など全映像(ビデオライブラリ)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=41163&media_type=wb

3児玉龍彦さん発言・質疑部分書き起こし
http://famasaki.com/japan/20110729105723/

4児玉さん発言配布データ
http://abukuma.us/takuki/11/img11/0727/kodama1.jpg
http://abukuma.us/takuki/11/img11/0727/kodama2.jpg
http://abukuma.us/takuki/11/img11/0727/kodama3.jpg

5児玉さん発言詳細データ
http://www.slideshare.net/ecru0606/ss-8725343

6児玉さん発言英訳
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20110730/p1#c

7金子勝さんの東京新聞への投稿
被爆放置、高まる危険  7月26日 東京新聞夕刊より

 放射能との闘いが始まった。  
 原子力安全・保安院によれば、福島第1原発事故で放出された放射性
物質は77万テラベクレル(テラは1兆)で、チェルノブイリの約1割程
度だという。一見、事故が小さいとの印象を与える。だが、チェルノブ
イリの放出量は520万~1400万テラベクレルと推計されており、広島型
原爆約200個分にあたると考えると、実は、福島第1原発事故は広島型
原爆20個分もの放射性物質をまき散らしたことになる。人間の命と健康
に影響がないはずはない。にもかかわらず、事故発生後、政府と東京
電力は情報を隠し、事態を放置してきた。

 七沢潔「『放射能汚染地図』から始まる未来Iポスト・フクシマ取材
記」 (「世界」8月号)は、水素爆発があった3月15日から現地に突入
した迫真のルポである。七沢らの計測によると、福島第1原発から4キロ
にある双葉町山田地区は、「セシウム137だけで1120万ベクレル」で、
チェルノブイリで居住禁止になる「第1ゾーンの下限値148万ベクレルの
約8倍」もの値であった。さらに七沢らは、3月15日に「『屋内退避』
(自主避難)地域に指定」された「原発から半径20kmから30kmの間」
にある浪江町北西部の赤宇木に入った。「だがそこが『屋内退避』では
済まされない高レベルの放射線に襲われていたことを、実は政府は知っ
ていた」という。

 文部科学省は、モニタリングカーを用いて「15日の夜8時40分から
50分にかけて、浪江町の原発から北西20kmの地点三ヵ所を選んで測定
を行っていた。その一つである赤宇木地区では「空間線量率は毎時330
マイクロシーベルト。日本の通常値の5500倍」が測定されていた。
「文科省はこのデータを官邸に報告」したにもかかわらず、枝野官房
長官は「『専門家によるとただちには人体に影響のないレベル』と語る
だけ」で、「『屋内退避』をこえる警告は何も発しなかった」。政府は、
1ヵ月もの間、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム
(SPEEDI)の予測とデータを隠し、多くの人々を被曝するに任せ
ていたことになる。

 しかし、問題はそれだけにとどまらない。広範な地域において土壌が
汚染され、いまや福島県産牛肉やシイタケなどの食品にも放射能汚染が
広がっている。それらは低線量放射線の内部被曝問題を引き起こす。
チェルノブイリで地道な調査活動が行われ、さまざまな事実が明らかに
されている。

 崎山比単子「放射性セシウム汚染と子どもの被ばく」(「科学」
7月号)によれば、「ロシアのBryansk Oblast(ブリャンスク州)西部
地方で1991年から1996年に住んでいた5歳から15歳までの男女の児童」
を対象とした調査では、「土地の汚染度と子どものセシウム体内蓄積量
とは強い相関関係を示している」。またセシウムの体内蓄積量は、
「ミルク、キノコ、肉の3種類を食べない場合のセシウム量を1とする
とこの3種のすべてを食べる場合は3.2倍」になる。

 さらに、「ベラルーシ・Gomel(ゴメリ)州で10歳までに死亡した52
例の子どもの臓器」を調べた結果、甲状腺など内分泌腺をはじめ「多
臓器にわたる慢性的被ばく」が見いだされる。そして「汚染地区の
こどもたちには反復性呼吸器、消化器感染症、内分泌疾患、白内障が
非汚染地区に住む子どもたちより」多く、「明らかに正常血圧の児童
が体内汚染の高いグループで減少している」という。

 崎山は、福島でも「妊婦、乳幼児、児童はできるだけ早く避難させ
るように政府や行政は手を尽くすべきである」と主張する。

 児玉龍彦「″チェルノブイリ膀胱炎″ 長期のセシウム137低線量
被曝の危険性」(「医学のあゆみ」7月23日号)によれば、日本バイオ
アッセイ研究センター(神奈川県)所長の福島昭治博士らによって、
前癌状態である「増殖性の異型性変化を特徴とする″チェルノブイリ
膀胱炎″」が発見されている。そして、「すでに福島、二本松、相馬、
いわき各市の女性からは母乳に2~13ベクレル/kgのセシウム137が
検出」されており、この濃度は、福島博士らが調査した「チェルノ
ブイリの住民の尿中のセシウム137にほぼ匹敵する」。「そうすると、
これまでの『ただちに健康に危険はない』というレベルではなく、
すでに膀胱癌などのリスクの増加する可能性のある段階になっている」
と警告する。

 児玉は自身の南相馬における除染活動に基づいて、今の放射能汚染は
「土壌の粘土分に付着したセシウム137からの放射によると思われ、
土壌の除染が鍵」となっており、とくに「放射線障害は、細胞増殖の
盛んな子ども、免疫障害のある病人に起きやすいことから、保育園、
幼稚園、小学校、中高等学校と年齢の若い児童の接触、吸入可能性ある
ところから除染が急がれる」という。その際、20~30キロの同心円の
規制区域が線量の高さとずれており、早く「自治体の判断」にまかせる
とともに、「賠償と強制避難を結びつけるのをやめ、住民の避難コスト
は東電と政府で支払うべきである」とする。そのうえで、児玉はこう
呼びかける。「人が生み出した物を人が除染できないわけがない。
福島におけるセシウム除染は、次の世代への日本の科学者の責任で
ある」と。
かねこ・まさる=慶応大経済学部教授)
http://blogs.yahoo.co.jp/tukusinkai/35706031.html
コメント (2)
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