守田です。(20140503 10:00)
みなさま。予定通り4月28日に手術を受け、無事に終了しました。
心配してくださったみなさま、お見舞いをしてくださったみなさまに感謝を申し上げます。
術後の経過も良好で、5月1日午前中に尿道に入っていたカテーテルという管を抜いてもらえました。
思えば3月18日、セバスチャン・プフルークバイル博士の助けでドイツの病院を訪れ、緊急にカテーテルを導入していただいて以来、約40日ぶりの抜去でした。感慨深かったです。
その後の経過も非常に良く、血尿がまったくないこと、尿がしっかり出ていること、また多くの方に術後一過性で起こる失禁もないことなどから、昨日、予定より早く退院許可が出ました。
それで今、ベッドの周りを片付け、荷物をバッグに詰め込んだ状態でこれを書いています。もうすぐ退院します。
手術は内視鏡によるものでした。腰椎より麻酔をし、男性性器より内視鏡を差し込んで、先についたレーザーメスによって肥大した前立腺をこそげとっていくのです。
仰向けになったお腹の上あたりにカーテンが作られて、手術部位を見ることができないのですが、わずかな隙間?から内視鏡で映し出されたモニターが見えていたので、終始、見学していました。
少しずつ、少しずつ、内視鏡を往復させて徐々に徐々に切除していくもので、なんとも見事なものでした。
もちろん大量の血が出ますが、尿道より差し込んだ管から生理食塩水を入れて流して血をのぞきます。これらの技術もここ数年で格段に上がったようで、血によって手術部位が見えなくなることはまったくありませんでした。
手術は実質1時間半。平均的な時間だったようです。麻酔をかけてからは1時間50分ぐらいでした。
実は手術の前、4月14日に生検といってガンがないことを確認すべく、前立腺から細胞を採取する検査を受けたのですが、部分麻酔で行ったもののあまり麻酔が効かず、大変痛い思いをしました。
僕の聞いたところでは10人中、1人か2人ぐらいの方が痛がるのだそうです。僕の場合は終始、「痛い、痛い」と叫んでしまうほどでした・・・。
このため手術にも相当、覚悟してのぞみましたが、背中からの下半身麻酔の導入も含めて、まったくといって良いほど痛みがありませんでした。
術後の痛みにも覚悟を決め込んでいましたが、これもほとんどなく良好に過ごすことができました。
手術が終わったあとはとても爽やかな気分で、看護師さんから「みなさん、もっとぐったりして帰ってきます。こんなに晴れやかにされている方へ珍しいです」と言われました。
また多くの方が失禁を起こしてショックを受けると聞いたため、さっそく尿パッドを下着の中にいれて覚悟したのですが、先にも述べたようにそれもまったく起こらずちょっと拍子抜けしました。
場合によっては術後のカテーテル抜去後に尿がうまく出ず、再導入し、最悪の場合再手術もある・・・とネットで読んで、腹をくくっていましたが、そんなこともまったく起こりませんでした。
とにかくカテーテル抜去後は尿の出がよくて感動的です。これは経験者でなければどうしたって分からないことですが、ともあれ手術をうまくやっていただいて感謝するばかりです。
長くカテーテルを入れていて、さらに手術で内視鏡を前後させているため、尿道に傷がついていて排尿時に痛みがあるのですが、それもだんだんに薄らいできました。その都度、解放感が増していく感じがしました。
自力で排尿できるようになってからは、毎回、尿の量を図ることが仕事になったのですが、「ウロゼント」という便利な機械があり、そこに流し込むとミリリットルまで細かく表示されます。
なんだか楽しくなって、自らの尿の推移を調べていました。
その後2日の朝に、エコーで膀胱への排尿後の残尿を調べることになり、残量ゼロを確認した後、医師からポンと「良好ですね。もう退院を許可しますよ」と言われて、あと数日は覚悟をしていたので、「へっ?」となりました。
またやはりネットで、術後一ヶ月は飲酒禁止などとも読んでいたので、その旨を聞いたら「血尿がなければ少しならいいですよ」と言われてやはり「へっ?」となりました。
その声を聞いた医師が「そうですねえ。1週間はやめておきましょうか」とおっしゃったので、一週間はがまんすることになりました!それやこれやで翌日の退院が決まり、今日になりました。
・・・今、看護師さんがやってきて、患者確認のためにつけているリストバンドを切って行かれました。これでいつでも病院を出れます。
退院したら当然ですが自宅に戻ります。ゴールデンウィーク中はあまり外に出ずにさらにゆっくり過ごします。
ここまで一生懸命に療養に努め、良い結果に結び付けられたのではと思うのですが、僕は非常に調子に乗りやすい性格であるようですので、元の木阿弥にならないように、さらに頑張って一生懸命休みます。
ただしその後、休み明けからはどんどん動きます。すでに8泊9日も病院にいさせていただき、たっぷりと休みが取れた代わりに、やるべきこともたくさん貯まりました。
やるべきことがたくさんあるのは嬉しいことです。すでに身体がウズウズしています。でももうあと数日、しっかり休んでから活動を再開します。
これまで多くの方にご心配、ご迷惑をおかけしましたが、みなさんの温かいお見舞い、励まし、「休め」というエールをたくさんいただいたお陰で、理想的に入院生活を終えることができました。
どうもありがとうございました!(執刀された先生、看護師さんたちをはじめ、病院スタッフの方々にも心から感謝です)
ではそろそろ病院を出ます!
自らの命を大事にすることをしっかりとベースに据えて、すべての命を守り、慈しむ活動に・・・もう数日後に・・・復帰します!!