明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(839)ベラルーシ、ドイツ、トルコへの旅の報告講演を行います!(5月8日東京、11日京都市)

2014年05月04日 11時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140504 11:00)

昨日帰宅し、のんびりと過ごしていますが、連休明けより活動を再開します。
まず東京と京都市で旅の報告を行います。

東京でのお話は5月8日。この間、日本とトルコ・UAEとの原子力協定国会承認を食い止めようと、目覚ましい活動を重ねてきたFoE Japanの方々のお招きによります。
与えてくださった時間は1時間ですので、トルコのことにしぼり、主に日本が輸出を目指している原発の建設予定地、シノップ訪問のお話をします。
JACSESの田辺有輝さん、FoE Japanの満田夏花さんもお話してくださいます。
東京方面の方、ぜひご参加ください。

なお参加を呼び掛けていただいたものの、体調を考えて、申し訳ないですがお断りした企画に、明日5月5日に同じく東京で行われる「丹下紘希 あなたを心配する手紙を巡る出来事」があります。
丹下さんはすでにご紹介したトルコへの素晴らしいビデオメッセージを発してくださり、現地で大きな反響を受けている方です。日本人の良心を代表してくださっています。
この方は、映像関係のアーティストでもあり、昨日5月2日から東京で開催されている「NOddIN 2nd Exhibition」に参加されています。
この中の一環としてご紹介した企画があります。こちらにもぜひご注目ください。以下、企画紹介と展覧会全体の案内のアドレスを貼り付けておきます。

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5月5日(月) 17:00~19:00
丹下紘希「あなたを心配する手紙を巡る出来事」トークセッション
NOddIN 1st Exhibitionで発表された丹下紘希による映像作品「あなたを心配する手紙」は、原発輸出相手国であるトルコ国内でSNSを通して予想以上に拡散して、話題となりました。今も反原発運動をする市民活動家の人たちへも届きました。
トルコとの原子力協定が可決されてしまった今、わたしたちはどのように進んでいったら良いのか?トルコ現地の方々とスカイプでトークセッションを行います。

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トルコからのスカイプ参加には、僕がトルコにいったときに素晴らしい通訳をしてくださったプナールさんも加わられるそうです!うーん、僕も東京の会場に駆けつけたかったなあ。でも今回は我慢です!
なおNOddINとは、「今までと違う視点を持って生きていきたいと思う心の集まり」のことだそうです。詳しくは以下をご覧下さい。東京方面の方、ぜひ他の企画も含めてご参加ください。
http://claska.com/studio/8th_gallery/2014/04/noddin_2nd_exhibition.html


5月11日には京都市内で、ベラルーシやドイツに一緒にいったみなさんとのジョイント企画に参加します。
僕以外では、関西医療問題研究会に属している高松勇医師、『週刊MDS』記者でジャーナリストの豊田護さん、福島から京都に避難され、原発賠償京都訴訟の原告としても活躍されている萩原ゆきみさんが参加されます。
高松さん豊田さんとは、医師国際会議への参加で、ベラルーシからドイツへの旅をご一緒しました。萩原さんはヨーロッパ・アクション・ウィークに、福島からの証言者として参加されました。

高松さんは、日本国内の多くの医師が、福島の子どもたちの中での甲状腺がんの広がりを「アウトブレーク」と断定することを尻込みしている中で、同研究会の山本医師や入江医師とともに、早くから「甲状腺がん多発」をはっきりと指摘されている方です。
道中、いろいろとお話しましたが、もともと医学生時代に薬害の問題に関心を抱き、「飲む意味のない薬を飲まされて、かかる必要のない病にかかっている」現代医療の歪みに抗すまっとうな医師になろうと歩み始めたのだとか。
小児科の臨床医として今も日夜働かれていますが、例えば子どもがインフルエンザで高熱を出した際、問題の多いタミフルの処方などは絶対に行わずに、丁寧な対処をされています。
タミフルを使わないことに心配になる親御さんもおられますが、その場合は「タミフルなど絶対に必要ないです。その代わりに心配な時はいつでもいいですからすぐに連絡してきてください。私が対処します」と言われているそうです。立派です。

ただでさえ小児科は夜間の駆け込み診察依頼なども多いハードな仕事。その上に「いつでも連絡してきてください」と告げれば、365日、休む間もなくなります。
しかし高松医師はそんなことに躊躇せずに、危険な副作用の多いタミフルを安易に処方している現代医療のあり方を、自らの実践を通して批判され続けているのです。
福島の子どもたちへの対処でも、ただ甲状腺がんの多発を指摘しているだけでなく、各地で健康相談会を開き、あるいは参加し、放射線被曝下での多くの親子の不安に丁寧に向かい合い続けておられます。
そんな高松医師のベラルーシやドイツでの講演には、常に他の国の医師たちの大きな反響が集まっていました。今回はその顛末や、他の国の医師の発言から得たものをお話し下さるのだと思います。僕には十分に対象化できない領域でもありましたので興味芯々です!

豊田さんはこれまで反戦ジャーナリストとして米軍が大量虐殺を行ったイラクを訪れ、人間の盾ともなって戦争に反対しながら現地を取材されるなど、反骨の取材をなされてきた方です。
実は今回の旅では同室になることが多く、いろいろとお話しながら過ごしました。また僕の発言のシーンなども撮影していただけました。ベラルーシやドイツでの僕の写真が残っているのは豊田さんのお蔭です。
豊田さんが今回の旅でどのようなことを感じ、考えられたのかお話いただけるのだと思います。

萩原ゆきみさんは、僕にとっては旅の後半であったアクション・ウィークのオープニング・セッションから一緒になりました。ドイツのドルトムント市で、ともに記者会見に参加した後に、市庁舎で行われた集会でそれぞれ発言しました。(この時まで高松医師、豊田さんも同行)
萩原さんは、原発事故が起こりただちに避難しなければならなくなったことの顛末を、臨場感たっぷりにお話されます。ドルトムントの会場でも多くの方が引き込まれ、涙を流されていました。
この後、彼女はドイツ各地を講演して回られましたが、途中まで豊田さんが取材同行されたと聞いています。
彼女とは僕がトルコから戻った時もドイツのヘルフォートで一緒になり、同じ集会に参加して発言をしました。

3人の方々はそれぞれに違った立場から今回の旅に関わっておられるので、それぞれが切り取ってきたものに個性があると思います。僕にとってもお話を聞くのがとても楽しみです。
僕自身は1時間を与えていただいたので、前半でベラルーシとドイツで感じたこと、後半でトルコで感じたことをお話するつもりです。

京都市近郊の方、ぜひお集まりください!

以下、それぞれの案内を貼り付けておきます!

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5月8日 東京

セミナー「考えよう!トルコへの原発輸出~現地からの報告」(5月8日)

トルコへの原発輸出が問題になっています。
地震国トルコに原発を輸出しても大丈夫でしょうか?
現地の人たちはなぜ原発建設に反対しているのでしょうか?

原発建設が予定されているトルコ・シノップを取材したフリージャーナリストの 守田敏也さんが、美しい写真をまじえて、わかりやすくお話されます。
また、原子力協定の国会での審議を振り返り、今後、私たちにできることは何かについて、共有します。

日 時 2014年5月8日 18:30~20:30
会 場 地球環境パートナーシッププラザ セミナースペース >地図

内 容(予定・敬称略)
トルコ・シノップの現地取材報告 …守田敏也/フリージャーナリスト
トルコとの原子力協定~国会で何が議論になったのか?…田辺有輝/JACSES
JBIC/NEXIの公的信用付与および私たちの役割 …満田夏花/FoE Japan
 
資料代 500円
主 催 FoE Japan
協 力 「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
問合せ FoE Japan Tel: 03-6907-7217 /携帯: 090-6142-1807

※参考)トルコの市民団体から国会議員に当てた手紙
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-3e84.html

情報掲載先 FoE JAPAN ホームページ
http://www.foejapan.org/energy/evt/140508.html

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5月11日 京都市

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ドイツ国際会議 報告講演会

原発事故がもたらす自然界と人体への影響について
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3月、ドイツで開催された国際会議(ドイツ、日本、英国、米国、スイス、ベラルーシなどから医療関係者、科学者が参加)に参加され、発表された医療問題研究会の医師等から報告、講演いただきます。
 
チェルノブイリから28年、フクシマから3年、人類が歩むべき方向は!?

◇日時:2014年5月11日(日)午後1時15分から5時
◇場所:ハートピア京都第4・5会議室(地下鉄丸太町)

①「ドイツ国際会議の意義について」
  高松勇Dr(小児科医・医療問題研究会)
  国際会議の成果は!?。
  福島健康被害(甲状腺がん異常多発)の具体的事実を訴え、反響は!?
  データの科学的分析、データで厳密に論じていくことの重要性。

②「ベラルーシ・ドイツ・トルコで学んだもの
  -チェルノブイリ支援の社会的背景とトルコ反原発運動のいま-」
  守田敏也さん(ジャーナリスト)

③「世界が見つめるフクシマ」
  豊田護記者(週刊MDS)

④「ドイツで被災当事者として訴えて」
  萩原ゆきみさん(原発賠償京都訴訟原告)


◇参加費 一般1,000円、避難者500円

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【主催】避難者こども健康相談会きょうと
〒612-8082 京都市伏見区両替町9丁目254 北川コンサイスビル203号
ブログ  http://kenkousoudankaikyoto.blog.fc2.com/
問い合わせ先:090-8232-1664(奥森)


 

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