ロレックスの廉価版の チュードル2846です。使用時とワインダー装着時にも原因不明の止まりが発生するとのことです。
自動巻きのカレンダー付ですが、機械はスイスETA Cal2846を搭載しています。文字盤は私の好きな落ち着いた紺色ですね。しかし、高級機にしては、文字盤の細部の仕上げが甘い感じがして、こんなものなのかなぁ? もしかしてリダンなどの可能性もあるかも知れませんね。
自動巻き機構を分離して点検しながら分解をしていきます。じつは、止まりの原因が10時位置の日送車だったことに気が付いていません。
中々仕上げのきれいな機械ですけど、各受けを留めるネジの頭が小さくて、過去の分解でスリ割りが破損しています。
全て洗浄をして組み立てていきます。止まりがあるので、各歯車に損傷が無いかを注意深く確認しています。
特に損傷は見当たりません。
天真に多少の摩耗がありますが、元気よく動き始めました。しかし・・
日の裏側の歯車を組んで文字盤と針を着けてエージングで様子を見ました。が、止まりが発生しました。どうも日の裏側に原因がありそうです。
不調の原因として目星をつけたのが日送車。回転が一部重くなる場所があります。これによって、ゼンマイのトルクが食われて止まり現象が出るのでは・・回転をスムーズに改善してからは止まり現象は出ていません。
ケーシングをして自動巻き機構を取り付けました。本体よりも自動巻き機構に摩耗によるガタが目立ちます。オーナーさんはワインダーを使用されているとのことですが、過度の使用は摩耗を進めることもありますのでお気を付けください。
裏蓋のパッキンにシリコングリスを塗布して取り付けました。サブマリーナのようなこれ見よがしでない大人しいデザインが国産時計のようで違和感がありませんね。12時位置に大きなバラが特徴のモデルですね。
http://www6.ocn.ne.jp/~tomys800/