東北地方の豪雨は大きな被害を出してしまいましたね。異常気象というよりは気候変動という気がします。うちの前の陸上自衛隊立川駐屯地から多数のヘリコプターが離陸して行きました。被災された方々にはお見舞い申し上げます。関東地方でも、ここのところ秋の長雨が続いていました。毎日雨でしたので、庭でのバイクいじりも出来ません。一昨日は雨が上がって虹が掛かりました。
昨日も全く同じ時間に、こんどは二重の虹です。週末はやっと晴れ間が出るようですが、日曜日は法事なので、土曜日しかバイクをいじれないなぁ。。
で、久しぶりに時計ですが、オメガの婦人用の小さなモデルです。SeamasterとDE VILLEのダブルネーム。Cal 630 17石ですが、裏蓋の無いワンピースケースです。竜頭を引っ張って抜いてから機械を取り出します。
しかし、しばらくぶりの時計でこのサイズは辛いです。紳士用の半分ですよ。各部品のサイズも比例してスモールなわけで、目がついて行かない~。機械ホルダーが一杯のところです。婦人用はやりたくないので、小さな機械ホルダーは持っていません。
小さくても一人前に部品点数はあります。この機械は一度も分解を受けていない個体で、オメガの銅色の地板はきれいですね。1960年代のモデルなのでしょうか。
テンプの耐震装置も小さいので、注油も神経を使います。注油のやり方は個人によって色々な流儀があるようですが、基本は受石中央に注油をして穴石を被せるのがセオリーのようです。しかし、私の場合は受石をロディコでくっつけておいて穴石に被せます。ピンセットでつまむと、飛ばしてしまう危険性が高いからです。じつは今回も・・衝立のおかげで紛失防止。予備は持っていませんので・・
この機械は三針で秒針がありますが、画像のように出車を介して中央の秒針を駆動しています。秒針カナはカナ押エバネで保持をしています。二針にCal 620という機械がありますが、それに秒針を追加した形でしようかね。小さくても流石にオメガで、精密で部品の嵌合も素晴らしいです。
早朝の5時49分、激しい揺れに慌てて目が覚めました。震源地は東京湾とのことで、周辺では地震があるのに関東のエリアだけ空白地域でしたので心配はしていました。最大震度は先日のヒコーキ事故の調布だそうで、震度5弱、こちら多摩地区でも震度4でした。震度は4を超えると全く揺れが変わります。東京に滞在中の外国人観光客はさぞびっくりされたことでしょう。しかし、豪雨と地震の自然災害が続く不安な日本です。彼の地のネット民は狂喜乱舞だそうニダ。
で、オメガですが、最後にネジの増し締め点検で、ポロッ。角穴ネジ(ゼンマイ)の頭が取れてしまいました。雄ネジと雌ねじの嵌合がラフで、しっかりと締まらないので増し締めをしたのですが、小さなユニットですので、角穴ネジも極小のため強度が無いのでした。部品屋さんに注文で価格は846円。ひぇ~、高いですね。しかし、60年代の部品が普通に手に入る。ここが国産メーカーとの違いなんですね。よって、部品到着まで作業中断。バイクいじって来ます。
先ほど午後1時ごろに米軍横田基地に向けてオスプレイが2機飛来しました。普通の人でしたら気にも留めないのですが、私は立川っ子ですから、小さい頃からの習慣で爆音がすれば反射的に空を見上げます。横田基地には空軍用のCV-22の配備が決まっていますが、今回の飛来は19日・20日に開催される「日米友好祭」に向けたのもかもしれません。F-22ラプターも過去には飛来して撮影もしました。残念ながら最近は、周辺自治体が批判的なため、自衛隊のブルーインパルスの展示飛行などは無いのがヒコーキファンとしては残念なところ。また、アップルパイ買いに行こうかな?
でもって、角穴ネジが到着しました。封筒の中身はこれだけ。目を凝らさないとどこにあるのか分からないような極小のネジ。
めでたく取付け完成。頭の研磨の仕方が少し違いますけど、製造時期によってでしょうかね。しかし、オメガも国内の部品代理店は無くなっているとのことで、スイスの代理店からの供給も制限されているとの内情説明を頂きました。
途中の画像は撮り忘れました。ワンピースケース収めました。Geneveと大きさを比較するとこの差です。どうりで組みにくい訳だよね。
新しいベルトとバネ棒をセットしました。Ωマーク入りの尾錠は手持ちがサイズが合わず取付け出来ませんでした。いずれ見つけて交換しましょう。cal 630ですから1960年代後半の製造でしょうか。秒針の無いユニットも多く見かけますが、やはり秒針があった方が動いていることが分かって良いですね。機械とケースの状態も素晴らしい個体で、文字盤もシンプルで好ましいデザイン。さすがオメガの気品も感じられます。