次の元箱付きは、老舗の中古屋さんで入手をされたというPEN-W #1184XXのフィート機ですから、海外から仕入れたものでしょうかね? 英文の取説、保証書とストラップが付属しています。この頃になると、元箱の作りが簡略化されてしまって残念ですね。発泡スチロールと段ボールが使われています。本体は、普通に使われた劣化があります。購入したオーナーが几帳面な人で、元箱を捨てずに保管していて、手放す時に着けてくれたのでしょう。本体と元箱のシリアル№は合っています。ソフトケースが欠品ですね。
たぶん、販売の前に一通りのメンテナンスを受けたのでしょう。シャッターとファインダーなどは分解歴があります。特に問題はありませんが、スローガバナーを分解して、小さなバネ(2個使用)を飛ばしてしまいました。カメラと言うよりは腕時計サイズのバネでして、腕時計用のピンセットを使わなかったミス。予備のバネはありますが、無くすのは気分が悪いので、床をコロコロして、執念で見つけましたよ。
洗浄したダイカスト本体。この時代の塗装は塗膜も厚めで、非常に上手ですね。本職だから当然ですが・・
本体の組立を終えたところ。非常に良好です。
今日は久しぶりに夏が戻って来たような暑さでした。検診で新宿の病院まで出掛けます。普段歩いていないので脚に堪えます。最寄駅は近隣で唯一残された古い駅舎で(1968-6のプレートあり)最近やっと改築工事が始まっているようです。しかし、私はローカル色のある今の駅舎が好きですね。
新宿駅も工事中が長いですね。確か1964年の東京オリンピックの前に出来た駅舎だと思いますが、老朽化が激しくなって来ました。改築のために補修をしないのか、漏水の場所が目につきます。
そもそも構内の写真撮っても良いのかな? ここなどは随分と古いですよ。新宿駅は外国人観光客も多く利用していますので、ちょっと日本のイメージダウンですね。もう少しスマートな養生は出来ないものでしょうか?
で、昨日の続き。レンズは、曇りは少ないのですが、バルサムの劣化が目立ちます。絞りのクリックは、PEN-S2.8とは構造が異なり、画像の板バネ式になっています。これですと、摩耗と接触圧力の低下により、クリック感が無くなってくるのですね。PEN-S3.5も同じ構造です。
裏蓋開閉キーの部品展開。グリスが劣化していますので、洗浄組み直しをしておきます。
このように裏蓋完成。
元箱と本体のシリアル№は合っていますが、GUARANTEEカードの№と一致しませんね。取説は英文なのですが、別々にイーベイなどで入手されたものでしょうかね。この個体はマニアさんの放出品とのことです。
取説もちゃんと英文。PEN-W用取説は貴重です。国内用は合本になっているものが多いです。
製造が1965-3月ですから東京オリンピックの直後ですね。ちょうど東海道新幹線も開通して半年余りですから、この頃のオリンパスのカタログには、新幹線の画像がよく使われていますね。
http://www.tomys800.sakura.ne.jp/