今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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フジカ V2は立派なのだの巻

2016年11月29日 12時04分40秒 | ブログ

フジカV2です。がっちりとした立派なカメラですね。発売は1964年9月とのことで東京オリンピック開催直前の国内が高揚している時ですね。発売価格は23.800円と高価です。私が小学生ですから、その頃はインフレで菓子パンが10円から15円に値上がりした頃かな。銀玉鉄砲は50円だったか? 平均賃金が4万円/月の時代だから、おとうさんが家族旅行ために奮発して買うようなカメラだったのでしょう。このカメラは絞り羽根が張り付いてAUTOと連動が外れて正常に作動しないという故障が多いみたいですね。受光素子はCdsになっていて作動には電池が必要。回転式のASA感度ダイヤルはデザインの特徴となっています。作りはしっかりとしていますね。

ファインダーも曇っていましたが、接眼部はミラーではなくプリズムが奢られています。重いです。

 

きれいな個体ですが、過去に分解は受けていて、モルトも交換されていましたが、あまりきれいではないのでやり直します。

 

シャッターも立派ですね。シチズンMLTで、1/1000があります。分解をして絞り羽根の固着などを修復します。

 

トップカバーの接眼部のモルトも貼り直しておきます。

 

 

特徴的なダイヤル式のピント調整。作りが良いので回転も重くならず滑らか、意外に操作はし易いです。

 

トップカバーを被せると微妙に二重像がずれたりしますので最終調整。

 

 

この個体は、シャッターボタンを浅く押すと次の巻き上げがロックする症状があり。カムの解除より先にシャッターが切れてしまうため。偏心カムで調整をしたおきます。

 

いゃ~、本当に立派なカメラですね。実測で785g えっ意外に軽い? フジノン45mmf1.8の大口径レンズの写りには定評があって、ファンの方が多いようです。

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