どうも。桜が散ろうとしているのにいつまでも寒いですね。毎年、定点観測の百恵ちゃんちの前の桜ですが、まだ散っていませんね。あと何度桜を見られるかなぁ?・・
ミノルタ・レポですけど、初期型の方がカッコ良いですよね。外観はきれいですが、例によってシャッターが動きません。
シャッターは直すとして露出メーターが動きませんね。テスターで測ってみるとセレンが完全にダメですね。レポのセレンは弱いのかなぁ? ダメなのが多いです。
モルトも決まってこのような状態になっていて塗装面も侵しています。
シャッターをO/Hします。スローガバナーを洗浄・注油をして組み込みます。
レポの多くはシャコウトウとダイカストの接着が剥離していてカタカタと音がするようになっていますね。モルトを交換して接着をします。
下部の巻上げリンケージを合わせてシャッターユニットを組み込み、シボ革を接着します。
レンズはきれいな個体が多いです。清掃をして組み込んでいきます。
オーナーさんからは色入れが抜けているので入れ直しご希望です。
ここの文字は彫刻ではなく刻印なんですね。文字の周辺が盛り上がっています。コストの削減でしょう。溝が浅いので色が抜けやすいのです。
で、メカ部分は組立完了。さて、露出計をどうするかです。ここのところレポが続いて良品のセレンもストックがありません。太陽電池への置き換えもされていますが、オーナーさんはセレンで行きたいとのことで・・
仕方がありませんのでミノルチナPのセレンを流用することにします。しかし、サイズは大きく異なります。電極の取り出し位置も・・
同じ寸法(30mmX9mm)にカットしました。画像はホルダーに収まり具合を見ているところ。これから切断面にニスを塗布して腐食防止と電極の取り出し位置を直します。(左端縦)
セレン受光部をトップカバーにセットして全くオリジナルの眺めです。
これで完成です。セレンは同時期の個体でも健全なものと全くダウンのものがありますが、本来は寿命は無いのだそうですね。腐食防止のニスが不完全なものや、使われずに長期間、太陽光を浴びないものも起電力が低下するようです。定期的に日向ぼっこさせた方が良いみたいですよ。
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