今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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三兄弟の最後はPEN-F。

2019年04月03日 21時27分30秒 | ブログ

しかし、一度に3台のPEN-F系を所有するのは珍しい方ですよね。普通は1台ずつ増やして行くものでしょう。3台目は後期型できれいなPEN-F #2910XXですよ。特になにもする必要がないように見えましたが、レンズを装着するとフリーズするのでした。フリクションの増大ですね。

 

市販のPEN-F用モルトセットを貼ってありますね。上下レール部分は必要ないのですが・・

 

 

当初は未分解機と思いましたがSSなどで修理を受けていますね。モルトも貼ってありますが、ファインダーハウジング部のモルトに隙間が多く開いていますね。ここは密着していなければ意味がありません。モルトがちょっと細すぎますね。

 

PEN-Fの場合、この板止爪の動きが固着しているものが多いです。この個体も動きません。すると、フィルムのコマ間が微妙に揃わない現象となります。

 

 

シャッターユニットも分解修理を受けていますね。どこが不具合だったのでしょう? 今回は作動に問題は無くフリクションの低減ですので分解洗浄をして行きます。

 

Fの後期にはアイドルギヤと№2ギヤにはプレス品ではなく切削物の真鍮ギヤが使われています。この個体は当たりです。

 

 

シャッターを搭載して裏蓋を取り付けます。

 

 

プリズムとスクリーンの間にモルトカスが混入していますので清掃します。プリズムは過去に清掃されていて、コーティングが痛んでいます。

 

 

全反射ミラーは見にくい腐食はありませんが劣化は見えますね。まぁ、今回はこのまま使います。

 

 

これで組立は終了。

 

 

アンダーカバーの中央に軽いへこみがあるんですね。修正をしておきます。

 

 

40mmを装着してシャツターテストをします。非常に調子は良いですね。

 

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