今日は日中は蒸し暑かったですね。車の電装を改造をしてましたが、エンジンを掛けていない車内の暑かったこと。何とか上級グレードのパーツは着きましたが熱中症には注意が必要ですね。で、戻って、前回のミノルタ・レポのオーナーさんが同梱されて来たPEN-S 2.8 #3437XXのO/Hをします。3年前にオーナーさんお住まい近くの修理屋さんでO/Hを受けているとのことで、撮影には問題はないとのことですが・・ まず、印象は操作作動がガチャガチャすること。∞で絞り板の位置が逆。駒数板の位置が正規でない。シボ革が一度剥離されて両面テープで貼られている(しかも破れあり)シャッターも完調ではない。など色々気になるところがあります。
裏蓋の塗装部分の錆を気にされていますが、これはリペイントをすればきれいになりますけど、シボ革を剥離しなければなりません。
駒数ガラスが剥離をしていますが、良く見るとすでに剥がれていたものを透明接着剤で簡易的に着けてあった状態。ちゃんとやり直せば良いのに。また、少し前にも同様のものがあったと思いますが、ファインダーのダストカバーの耳が真っ直ぐに伸ばされている。プロが行った処置ですから何か意味があるのでしょうか? 私には理由が思いつきませんが・・
本体側に貼られているモルトは簡単に剥離して下地が元の劣化したモルトがそのままです。この上からは貼れませんよ。
まぁ、作業のレベルはそれぞれですけど、私から見ると手抜きですね。では、古いモルトを取り除いて洗浄した本体を組み立てていきます。
シャッターは一見動いていますが稀に停止する状態。ユニットとしては前期型の古いユニットになります。シャッター羽根に錆びもあります。シャッターのショット数は多めですね。摺動部に摩耗があります。
まぁ、何とかシャツターは組みました。絞り部を留めるナット➡が緩んでいて絞り端で無理に回すと位置がずれてしまいます。ナットを締め込んでネジロックをしておきます。
後玉のカビ(3時付近)を気にされていましたが、残念ですがこれはコーティングがやられていて清掃出来ません。
前期型ですからスプロケットはアルミ黒アルマイト製でスプールはグレー成形が特徴です。このスプールは後期型に使われているEL(イージーローディング)タイプと交換することが可能です。実用派の方はその方がフィルムの装填が楽になるかもしれませんね。
程度の良い純正フィルター(UV)が付いています。世代を超えて親族に使い続けられる幸せな個体です。
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