関東地方は曇りがちで寒さが戻って来ました。そのせいか、部屋の掃除をしていて元々悪い腰痛が悪化をしてしまいました。あ~ぁ、早く暖かくならないかなぁ・・自転車もバイクも見てやれません。では、無理をせずに作業をして行きます。このPEN-D2は疲労はしておらず、元は非常に良い個体で分解歴もありません。ただし、放置が長く、シャッターはゆっくりしか開きませんしカビも多いです。また、露出計の感度が低下しています。何とか復活できれば良いですが・・
各レンズの面にカビがあります。幸い、後玉に曇りはないようですので比較的に湿気の少ないところに置かれていたようです。
今日はボディーの洗浄とシャッターユニットのO/Hだけにしておきます。洗浄をした部品を組み立てていきます。
殆ど使われていないシャッターです。ハウジングをセットすればシャッター部分は完成です。
基本的にPEN-Sのシャッターと同じですが、1/500があるのでシャッターバネは強化されたものが使われていますので作動は力強いです。今日はここまでにしておきます。
露出計の状態が分かりませんが、取りあえず配線を新製しておきます。
曇りやすい後玉はまぁまぁになりましたね。ヘリコイドグリスを交換して組み立てます。
D系はこのストップリングをセットしていないとチャージがロックされずシャッターの作動チェックが出来ませんので前部分を組んで行きます。
残念ながら応答が遅く感度も非常に低下しています。これはcdsの不良です。
基本的に分解を受けていない個体ではありますが、少し疑問はあります。トップカバーですが、レリーズボタンのシャッターが切れる位置が異常に深い。逆に浅いのはオーナーさんの好みもあって調整されていることは考えられますが、異常に深い調整は不具合のレベルでまずない。また、シリアル№が4487XXの40万台は疑問がある。他の部分の記載と私のデーターベースから、この個体は1965年3月の製造と思われますが、するとシリアル№は16万台になるはずです。考えられるのは、現役の使用過程で落下によりトップカバーを損傷したためにSSにて補修用のトップカバーと交換された可能性か、あるいは後年、PEN-D3のトップカバーと交換されている可能性があると思います。それによってレリーズボタンの深さ調整が狂っているのでは?・・
機能的には露出計の感度不良だけで、その他は完璧な個体なんですけどね。オーナーさんは「露出計は動けば良い」とのことですので今回はこのままとします。