今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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きれいなクセナー付ローライ35の巻

2024年01月22日 16時00分00秒 | ブログ

コンデションの良いクセナー付のローライ35が来ました。おそらく来月のカメラ市用の個体と思われますが、外観は当たりもなくきれいです。現状大きな不具合はありませんがメンテナンスをして行きます。まず気になるのは沈胴がユルユルです。レンズのヘリコイドグリスに回転ムラがあります。

全周に紙片が入っていましたので元々本体とチューブとのクリアランスが大きめの個体です。このような個体は沈胴が早めに緩くなると思います。紙片の厚みを0.1mmに変更して組みます。

 

通常の作業をします。ファインダーは曇り気味ですので分解清掃とアイドラーギヤの洗浄とグリス塗布。その他ガバナーの洗浄注油と、この個体はメーターの追針が右端に来ない(結構ありますね)ので調整をします。メーター感度は良好でした。

巻き戻しダイヤルの回転が重いのと黒樹脂部分が白化していましたので磨き出しと樹脂用グリスを塗布して組みます。

 

クセナーレンズは中玉は分解できますが、過去に分解されたのか? カニ目に傷がありますね。レンズの状態は非常に良いと思います。清掃とヘリコイドグリスの交換をします。

 

製造が新しいのでシャッター内もきれいです。レンズはチリが多いので清掃とシャッター羽根の洗浄をします。

 

巻上げが少し重いのでスプールのカムプレートの洗浄と軸受け、リンケージのグリス塗布で軽くなりました。

 

レンズの前面プレートですが、黒のつや消しを強くすると画像のように白っぽくはなりますが、どうも黒ではなくグレーに近い調色をされているようですね。距離リングはft機でしたのでmに直して組みます。

 

無限遠調整をして最後に化粧プレートを貼ります。

 

 

トップカバーのレバーアテが欠落していましたので製作して取り付けてあります。どこにも欠点のない素晴らしいコンデションの個体となりました。ケース、ストラップ、レンズキャップ付。

来月のカメラ市に向けて二眼レフの作業が多くありますので、しばらくの間ブログの更新は少なくなると思います。

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