その前に、お取引のカメラ店様からローライ35のフィルム巻上げが重いとのお話がありました。フィルムが巻き取られた状態で来ましたが、スプールに妙に窮屈(変形)に巻き取られています。フィルムはFuMoToフィルムというのですかね。
昔のNEOPAN SSと比較するとフィルムの幅がFuMoTo 約34.95mm NEOPAN 34.80mm で、フィルムの厚みはFuMoTo 0.14mm NEOPAN 0.12mmでした。ローライ35のスプール幅は約34.85mmと狭いためとフィルムが厚い分だけ腰があってパトローネからの引き出しが重いようです。後のローライ35Tのスプール幅は35.25mmと、少し幅を広げたように思われますが、個体差や計測誤差もありますから一概には言えません。どちらにしても、ローライ35のような超小型のカメラに装填するには条件が厳しいのかも知れませんね。決して営業妨害の意図はなく私の感想です。
で、来月の運転会に持って行こうかと思っていたカワイモデルのED14ですが、現在バラバラの状態です。私の家には小学生の頃に同じED14がありましたが、今回の個体はかなり後期に生産されたもので組み立てキットとして販売されたものです。
まず、目につくのはデッキが車体側に取り付けられていることです。初期生産の個体は台車側に付いているので、急カーブを曲がるとデッキが大きく内側に向いてしまうという欠点がありました。
PS14のパンタ昇降はレバーで行うのは昔と一緒。しかし、メッキが妙にピカピカで、少しオーバースケール気味だった白い碍子が金属製になっています。これ交流用の碍子じゃないの?
台車の作りが全く異なります。古いモデルは真鍮の帯板を矩形に組んで、そこにデッキが取り付きます。この個体では普通のドロップ製に変わっています。
前所有者が台車のボルスターの取付けネジ(片側分)を紛失して頭の大きなネジで締め込んだため外板が変形しています。
これはメーカーの責任ですが、ボルスターを嵌めると中央梁よりボディーが広がってしまいます。これはボルスターを削って合わせるしかないですね。
後期の生産と言ってもライトはLEDではなく麦球です。ダイオードも含めて未組立ですので、このまま組むか、LED仕様にするか? このモデルは長い期間製造されましたが、メーカーのカワイモデルは日本の鉄道模型黎明期からの老舗でしたが、残念ながら最近閉店をされたようです。子供が小さい時に神田の交通博物館に行って、帰りにお店に寄るのが楽しみでした。
トミーのリペイント (tomys800.sakura.ne.jp)