今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

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富塚孝一
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同じリコーでも腕時計の巻

2015年11月16日 20時44分44秒 | ブログ

北海道のINOBOOさんから来たのはリコーはリコーでも腕時計の方。ダイナミックワイドというモデルで、現在でも評価が高いです。しかし、秒針はうんともすんとも動きませんよ。だめなんじゃないの?

 

ダイナミックと言うように、ケースは大柄(ラグ19mm)で立派ですね。致命的な打痕や腐食は少ないですが、風防ガラスにも傷が多いです。

 

で、自動巻きのローターのベアリングにガタが多く、中心の留めネジの頭が半分折れています。

 

応急処置をしてもテンプまでトルクが来ませんね。輪列に何か原因があるのかなぁと思いましたら・・これかな? なんと、ローターの折れたネジ頭の半分が二番車に挟まっています。

 

原因が分かればなんとか動くようになるかな? すべて分解洗浄をしたところ。

 

ずいぶんと肉厚な地板だこと。もっと肉抜きは出来るでしょうに・・では、組立て行きます。

 

おもしろい設計の機械ですね。アンクルの形状を見てください。アンクルの丸穴の中にドテピンはなんと1本(通常は2本)の設計です。

 

組むとこのようになりますね。

 

 

口径が29mmと大柄の機械なので、テンプも大きく設計されているため、精度も優秀なようです。耐震装置はちょっと、しょぼい感じですが、分解組立はやりやすいです。

 

カレンダー機構の部品点数は多い方ですね。最後にバネを飛ばさないように・・

 

どこかの曜車に似ているなぁ。文字盤は厚くがっちりとした作りですが、曜車はペナペナに薄くて、過去の分解でヨレていますね。

 

自動巻き機構を組み込んでおきます。

 

 

文字盤と針を着けました。ケースはリューターによる研磨はせず、軽く磨いてあります。風防も。

 

タイムグラファーにセットしてみると・・とんでもなく200秒以上の遅れと片振りがあります。過去にどんな調整をされたのでしょう?

 

似てますよね。隣はもちろんパチモノのデイデイト。デザインの影響を受けているのでしょうか? おもしろいことに、文字盤にはRICOHの文字は見当たりません。W(ワイド)をブランドにしていてのでしょうかね。なるほど大型でダイナミックな印象。ケースの感じがセイコーで言うと手巻きのチャンピオンの雰囲気に似ています。

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/


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2 コメント

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Unknown (がたぱしゃ)
2015-11-18 00:44:53
こんばんは。

リコーが時計を作っていたとは知りませんでした。どうしてもリコーというと安い普及機というイメージがありますが、時計は現在でも評判が高いモデルがあるのですね。
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Unknown (TOMY)
2015-11-18 09:16:00
リコーの時計の前身は愛知県にあった高野精密という会社でしたが、伊勢湾台風で被災したとき理研グループとなったようです。タカノの腕時計は現在でもファンがいますが、製造期間が短かったため、現存数は少ないと思います。その後はリクォーツというクォーツ時計が当たって、次第に廉価なモデルの生産メーカーとなって行きましたとさ。私のところにもいくつかタカノの時計があります。セイコーとオリエントが機械式時計を復活した現在、リコーもまだダイナミックワイドのような腕時計を生産して欲しいものですね。
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