連休も最終日で、旅行に出掛けられた皆さんも、少しお疲れかもしれませんね。私は、風邪の回復が思わしくなく、予定していたもてぎのサーキットにも行けず仕舞い。普段できない部屋の片づけをして、ヤフオクに出品しましたら、捨てる神あれば拾う神あり。すでに入札があるようです。活用して頂ければいくらでも良いので・・で、遊んでばかりはいられないので、ご常連の歯科医さんからのPEN-FT #2573XXを始めています。と、そのオーナーさんからお電話を頂きました。長話をしてしまってすみません。この個体は、特に故障はしていませんね。アイビース枠が割れているのと、巻き上げがちょっとゴリ感。露出計の感度が低下しているのが気になります。メモから、この個体は3回ほどプロの修理を受けているようですが、前板は未分解で、露出計とハーフミラー周辺の分解だけです。露出計の基板の抵抗が2つ共交換されています。なのにアンダー。
特にドラマのある個体ではないですから、みなさんもお疲れでしょうし、サラッと書くことにしますね。洗浄後、モルト貼り、2軸を組み立てていきます。
古いモリブデングリスが付着している部品ですから、すべて洗浄をした後組み立てていきます。巻上げレバーユニットも洗浄注油で組み立てます。
シャッターユニットに特に問題はありません。25万台ですから、すでにシャッターバネは条数の多いタイプです。スローガバナーの歯車を点検しましたが、損傷はありませんね。
洗浄注油をしたリターンミラーユニットを組み立てます。
プリズムの状態は最高ですね。コーティングも完全です。
シャッターユニットは素晴らしく巻き上げがスムーズですが、リターンミラーユニットの方が若干こすれ感がありますかね。巻き上げの感触は、この2つのユニットの合成なんです。まぁ、スムーズな方です。
露出計のアンダー傾向を調整してあります。アイビース枠は一緒に来たメディカル故障機から調達しました。
アイビース枠が破損したので、アクセサリーシューを瞬間接着剤で貼り付けたようでFTの文字に接着剤が付着しているとのお訴え。はいはい、入れ直しておきます。
付属の38mmは、設計変更後のタイプ。このタイプは分解が厄介なんです。マウント部を取り外すとヘリコイドグリスが流化しています。
油の付着した絞りユニットを分離して洗浄します。アルミの本体は設計変更前と全く異なりますので、部品の相互互換は出来ません。
絞りカムと絞りリングを連動させるカムマワシがカムの薄い板厚に切られたネジによってねじ込み固定されますが、清掃のたびに分離組立はネジ山が破損をして困難です。一度組んだら分解しないのが前提の設計。何のために設計を変えたのでしょう? 技術屋さんの考えることなど想像も出来ませんが・・
ということで組立完成。なかなか調子の良い個体に仕上がりましたよ。みなさんも連休疲れでしょうけど、明日1日でまた週末ですから頑張りましょうね。#2573XX (1968年2月製)
過去の露出計の調整が??でしたが、まぁ、良くまとまったのではないでしょうかね。調子はよろしいです。また、よろしくお願いいたします。
メール送りましたが、またスパム扱いになってると思います。よろしくです。