今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ペトリ2.8をやりますの巻

2025年01月05日 11時00分00秒 | ブログ

先月ペトリ1.8を取り上げましたが、今度はペトリ2.8です。外観の状態はこちらの方が良いですが例によって動きません。簡単にUPします。

 

ペトリのカメラ生産1,200,000 万台突破記念のプレートなのでしょうか? プレート自体を貼ってあるのではなく、右のシューの裏側に加工を加えて押さえています。

 

カバーのメッキは良くありませんね。へこみがあるので修正をしておきます。

 

1.8はコパルSVでしたが、2.8では社内製カーベルMXVが使われています。

 

M/X接点遅延装置が固着してギヤが動かない。また、のレバーが左のカムと干渉して下に下がらない。(Bが利かない)

 

このように作動するようにしました。

 

 

セルフタイマーが短時間で切れてしまう。原因はチャージギヤの歯の摩滅。摩滅するほどタイマーを使うことは無いので、シャッターが不動となり、人間の心理としてセルフタイマーを作動させたくなっちゃうのですね。無理にチャージを掛けたので歯が削られてしまったということでしょう。

シャッターを作動状態としてBにしました。このモデルも後玉の曇りが多いようです。

 

この個体だけかもしれませんが、巻き上げレバーの引き出しに予備角のように「カクッ」と抵抗があります。リンケージの長さ(形状)から起こるもので調整は出来ません。念のため巻上げ機構を分解して再組立てをしましたが、シャッターチャージ用の棒状のリンケージを引いているため巻き上げレバーの動きがスムーズになりません。バネの劣化もあるかも知れません。

ファインダーを清掃しました。パララックス補正機構があります。二重像は正確でした。緑の保護ガラスを清掃して接着しました。

 

その他、モルトの交換や彫刻文字の色抜けを補修しました。

 

 

2.8はフィルムカウンターが巻き上げレバー側にありますね。指標の白点が見えにくいので入れ直してあります。1958年発売だそうでライカM3に影響を受けたようなどっしりとしたデザインです。

トミーのリペイント

 

 

 



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