先月ペトリ1.8を取り上げましたが、今度はペトリ2.8です。外観の状態はこちらの方が良いですが例によって動きません。簡単にUPします。
ペトリのカメラ生産1,200,000 万台突破記念のプレートなのでしょうか? プレート自体を貼ってあるのではなく、右のシューの裏側に加工を加えて押さえています。
カバーのメッキは良くありませんね。へこみがあるので修正をしておきます。
1.8はコパルSVでしたが、2.8では社内製カーベルMXVが使われています。
M/X接点遅延装置が固着してギヤが動かない。また、↓のレバーが左のカムと干渉して下に下がらない。(Bが利かない)
セルフタイマーが短時間で切れてしまう。原因はチャージギヤの歯の摩滅。摩滅するほどタイマーを使うことは無いので、シャッターが不動となり、人間の心理としてセルフタイマーを作動させたくなっちゃうのですね。無理にチャージを掛けたので歯が削られてしまったということでしょう。
シャッターを作動状態としてBにしました。このモデルも後玉の曇りが多いようです。
この個体だけかもしれませんが、巻き上げレバーの引き出しに予備角のように「カクッ」と抵抗があります。リンケージの長さ(形状)から起こるもので調整は出来ません。念のため巻上げ機構を分解して再組立てをしましたが、シャッターチャージ用の棒状のリンケージを引いているため巻き上げレバーの動きがスムーズになりません。バネの劣化もあるかも知れません。
ファインダーを清掃しました。パララックス補正機構があります。二重像は正確でした。緑の保護ガラスを清掃して接着しました。
2.8はフィルムカウンターが巻き上げレバー側にありますね。指標の白点が見えにくいので入れ直してあります。1958年発売だそうでライカM3に影響を受けたようなどっしりとしたデザインです。