昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) こんなうわばみ女を嫁にするなんて

2014-07-07 20:33:32 | 小説
男との生活を、思い浮かべることがないわけではない。 しかし決まってその後に “こんなうわばみ女を嫁にするなんて、可哀相じゃないか” と、収まるところに収まっていく。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) ピシャリと言い放つ小夜子だ

2014-07-06 11:50:51 | 小説
「社、社長に連絡してきます。こんな所に居てはだめですから、すぐに帰りましょう」 慌てて立ち上がる竹田だが、当の小夜子は悠然としている。 「竹田。そんなに慌てることはないわ。明日調べていただいてからでいいの!  もし違っていたら、どうするの。がっかりさせることになるでしょ。 それに、竹田が報告すべきことでもないでしょ。 あたしの口から、武蔵には話します。余計なことはしないで」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) 

2014-07-05 12:15:55 | 小説
(七) 「新しいお絞りです、どうぞお使いください」 実千代の差し出すお絞りを引っ手繰るように受け取った竹田、すぐさま小夜子に手渡した。 「小夜子、今夜はどうしたんだい? 体調が悪いようだね」 「煙草やらお酒の匂いがね、今夜はどうも。どうしたのかしら、疲れてるのかしら…」 弱々しい声の小夜子に、竹田はただオロオロとするだけだ。 “社長の留守中に、小夜子奥さまがご病気になんてことになったらど . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) 竹田の値踏みをする梅子だが

2014-07-03 19:59:11 | 小説
“社長が居ないから、元気がないのか? 小夜子は、見た目はきつい女だけれど、案外淋しがりやさんだからね。皆にきつく当たったり横柄な態度を取るのも、その裏返しかねえ。案外、張子の虎かも? この竹田という若者にきついのも、そのせいかい? . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!