気のせいか、耀子の瞳がキラリと光ったように感じられた。いつも以上に、妖艶さを感じた。
「残念だけどね。今夜は、お二人さんでどうぞ。この間、邪魔したことだし。ふふふ」
と、のぶこが意味ありげに相づちを打った。
「いやだ、のぶこ。誤解するような言い回しをしないでよ。ミタ君が、警戒するじゃない。
そうじゃないのよ、ダンス大会の説明なの。それに、ミタ君の指導も兼ねてね」
「はいはい、そう言うことにしまし . . . 本文を読む
外も暑かったですが、館内は輪をかけて暑い、いや熱い! ですわ。
無論、コートは脱いでますよ。
長袖の下着とネルのシャツだけですがね。
帽子もかぶっていませんよ。
でも、額にうっすらと汗を掻いています。 . . . 本文を読む
部員の殆どは帰っていた。耀子とのぶこの二人だけが、後片づけをしていた。
「遅いぞ、ミタ君。もう、終わったよ」
「何してたの? 今頃、ノコノコやってきて」
笑顔を見せながら、二人が声を揃えて彼を詰った。 . . . 本文を読む
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。
弥生時代から、争いごとが起こり始めたようですね。
縄張り争いは動物たちの専売特許ではなくね、人間の間でも起こりますからね。
そうですよ、人間だって動物なんですし。
まあしかし、「種の保存」は自然界における鉄則ですから。
ただ、知性を与えられたことにより、地球上で支配者顔をしているんですよね。 . . . 本文を読む
ゼミの教授に頼まれた資料整理を終えた頃には、雨が降り始めていた。
曇り空ではあったが、日中は何とか持っていた。
壁の時計を見やると、既に六時を回っていた。
「こんな時間になってしまいましたか。
どうです、御手洗君。夕食を一緒にしませんかね。お礼に、ご馳走しますよ。
そうだ、ホテルのラウンジにしましょう。雨の夜景を上から見るのも良いものですよ」
女性的な物腰の教授は、学生の間で”ひょっとして、ホ . . . 本文を読む
入場券
中に入りますと、女性お二人がにこやかに出迎えていただけました。
お年は、そうですねえ…
やめときましよう、○○ハラスメントなんてことになりかねません。
関係のないことですが、今この時、BGMで園まりさんの歌が流れています。
「夢は夜ひらく」「あなたのとりこ」そして「泣きぬれて」と流れています。
この後に「帰りたくないの」「大阪の女」と続くはずです。
別に意味はありません。
好きな歌手 . . . 本文を読む
二人の女性を見送った後、彼は吉田に詰め寄った。
「一体、どうしてたんだい。心配してたんだぜ、まったく。このまま退学なんてことになるんじゃないか、って」
「うん、まあな」
箸を止めた吉田は、丼の中の麺を箸でかき回しながら答えた。
. . . 本文を読む
はい。それでは、先に進みましょうか。
参道を左に折れると、古代歴史博物館へと入れるようです。
博物館への道
正面入り口前に、素敵な彫像がありました。
勾玉にキスしているウサギさんです。
ほほえましいもので、思わずクスリ と。
暑い! んです。
12月30日なんですよね、今日は。
さらに、ここは日本海側なんですよね。
なのに、この暑さ。
思わずコートを脱いでしまいました。
大 . . . 本文を読む
二人の女性を見送った後、彼は吉田に詰め寄った。
「一体、どうしてたんだい。心配してたんだぜ、まったく。このまま退学なんてことになるんじゃないか、って」
「うん、まあな」
箸を止めた吉田は、丼の中の麺を箸でかき回しながら答えた。
. . . 本文を読む
[まっしろ!]最終回、大江淳平が死んじゃいました。
ひょっとして…なんて、甘い考えでした。
[相棒]も、犯罪者になっちまうし。
なんかこう、ハッピーエンド的な終わりかたは、もうだめですか。
[ゴーストライター]が、そうだったっけ。
まさかとは思いますが、[相棒]は復活しますよね。 . . . 本文を読む