昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

出雲大社参詣記 12月30日 (二十四) 大事なお話ですよ

2015-03-15 11:28:31 | お出かけ
=原文=  即ち宇伎由比為て  うながけりて   今に至るまで鎮まり坐す =口語訳=  すなわち、夫婦の契りの盃を交わされ  うなじに手を掛け合い寄り添い合われて  今日に至るまでお鎮まりです . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 激しい独占欲に、かられたことはない。

2015-03-14 12:35:04 | 小説
牧子にしても、思いもかけぬ言葉だった。 彼とのことは、一夜限りのことにするつもりだった。 浮気を清算した後に押し寄せた虚脱感が、狂おしいまでに孤独感を生じさせた。 これから過ごさねばならぬ日々を思うと、思わず涙していた。 “いっそ、彼の元に戻ろうか。愛人でもいい、彼のエゴを受け入れようか…” そう、思わぬ訳でもなかった。 そんな千々に乱れた思いを払拭したのが、彼だった。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 (二十二) その参道で

2015-03-13 08:57:34 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。 まずは、定番の橋です。よろしいですか、間違っても真ん中を歩いてはいけませんぞ。 端っこを歩くのが我々で、真ん中は神様の通られる場なのですからね。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) お姉さんのところに来る? 

2015-03-13 08:46:22 | 小説
牧子はアパートの住人に対して、彼を従兄弟として紹介した。 彼の心の負担を軽減してやりたかったのだ。 彼が足繁く通うことで、まさかとは思うのだが、警察官としての立場を悪くしてはと考えたことも一因だった。 そして彼に対しても、 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 男が、悪いんだ

2015-03-12 08:59:01 | 小説
「違う! 牧子さんが悪いんじゃない。男が、悪いんだ」 思わず彼は叫んだ。 「いいのよ、ボクちゃん。お姉さんが、馬鹿だったの。 男の嘘を見抜けなかった、お姉さんが悪いのよ。 『家庭を捨てることは出来ない。しかしお前も必要なんだ』なんて、今夜言われたの。 男のエゴに、そうそう付き合っていられないわ。ありがとうね、ボクちゃん。ありがとうね」 牧子は、彼をしっかりと抱き締めながら、何度も自分に言い聞か . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 (二十一) 出雲大社のお勉強

2015-03-12 08:53:06 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。 さあそれでは、いつものようにお勉強です。---正式名称は「いづもおおやしろ」であるが、一般には主に「いづもたいしゃ」と読まれる。 二拝四拍手一拝の作法で拝礼する。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 浮気してたの。

2015-03-11 11:32:53 | 小説
「もう。どうしてボクちゃんは、こんなに優しいんだあ。ボクちゃんの十分の一でも、彼が優しかったら。お姉さんねえ、浮気してたの。お相手はお姉さんの上司なのよ。警察官としてあるまじきことを、三年間も続けてたの。わかるか? この辛さが。さあ、飲みなさい」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 不審気な住人の目が

2015-03-09 09:12:16 | 小説
不審気な住人の目が、彼を突き刺してくる。軽く会釈をしながらも、居たたまれない思いが募る。 “帰ろうか、もう。だけど傘を返さなくちゃ。そうだ、傘を返すんだ。だから、待ってなきゃダメなんだ” 足下の小石を蹴り上げながら、彼は待つ理由をこじつけた。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 (十八) am7:10起床

2015-03-08 11:07:27 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 楽しく笑いながら、サヨナラをする

2015-03-08 11:02:07 | 小説
「ごめんね、ボクちゃん。折角の楽しいデートを台無しにしちゃったね。 今度、埋め合わせをするから。今日は、ここで別れましょう。ホント、ごめんね」 そう言うが早いか、牧子は傘の中から飛び出した。 そして、踵を返して走り出した。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月29日  (十七)夕食は、なにがいいですかねえ

2015-03-07 09:47:32 | お出かけ
さあ、それでは出かけましょう。 夕食は、なにがいいですかねえ。 しじみ、というと味噌汁ですよね。出雲名物か…どうでしょう。 正直のところ、わたし、そういうのって好きじゃないんですよね。 自分の好みに合わないものを、名物だからって無理矢理に食べたくはないですし。 . . . 本文を読む

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