人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジェイムズ・ロリンズ著「ナチの亡霊(下)」を読む~予想外の結末が・・・

2014年03月07日 07時00分41秒 | 日記

7日(金)。昨日の日経朝刊・文化欄に映画評論家・中条省平氏が「アラン・レネ監督を悼む」と題する追悼文を寄せています

「1960年前後にフランスで生まれ、世界中に影響を与えた映画運動ヌーヴェル・ヴァ―クの名監督のなかでもレネほど多種多様な作品を作り上げた人はいない

として、1961年に公開された『去年マリエンバートで』について次のように書いています

「脚本にヌーヴォー・ロマンの作家ロブ=グリエを起用した。美しい幾何学的庭園と城館を舞台に、シャネルの黒い衣装を身にまとうヒロインが出没する優雅な作風で、世界的にヒットした 一方、人間の記憶の不確定性を問う哲学的会話が難解さで評判となり、これ以降、レネには世界で最も不可解な映画を作る監督という風評が付いて回ることになる

この作品はかなり前に1度、2010年に1度観ていますが、モノクロ映像による超難解な作品でした とてもヌーボーとした顔で観てられない、あなどレネぇ作品でした 印象に残っているのは音楽です。パイプオルガンによるバッハの荘重な曲が全編を通して流れていました。不思議と、また観たくなる作品です

 

          

 

   閑話休題   

 

一方、昨日の日経夕刊には「ウィーンで感謝の”第9” 南相馬の合唱団など300人~被災地復興へ思い込め」という記事が載りました。超訳すると

「東日本大震災の復興支援への感謝を伝えようと、ウィーンで5日、福島県南相馬市の少女合唱団や一般公募の日本人約300人が参加し、ベートーヴェンの交響曲第9番のコンサートが開かれた ウィーン少年合唱団などと”歓喜の歌”を歌い、会場に詰めかけた聴衆が大きな拍手を送った 収益金は全額、震災で親を亡くした南相馬市の子どもらに贈られる

この記事を読んで驚いたのは、「ウィーン少年合唱団が『歓喜の歌』を歌うのは、500年を超える歴史の中で初めてのこと」というくだりです かのフランツ・シューベルトもウィーン少年合唱団のメンバーでしたが、”歓喜の歌”は歌わなかったということになります アフリカのサバンナで”雨乞い”のために歌った、というのを聞いたような気がしますが?????・・・・・・あぁ、あれは”乾季の歌”でしたね・・・・・・

 

  も一度、閑話休題  

 

実は、昨夕コンサートの予定が入っていたのですが、世間を騒がせた”異常事態”発生によりキャンセルになったため、まっすぐ家に帰ることになりました 問題のコンサートは下のチラシの公演です。チケット代はすでに払い戻してもらいました

『佐村河内守問題』はこのtoraブログでも何回か取り上げてきましたが、この日演奏される予定だった「弦楽四重奏曲第2番」「無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」「ヴァイオリンのためのソナチネ」「ピアノのためのレクイエム」を、作曲者が佐村河内氏であろうと新垣隆氏であろうと、純粋なクラシック音楽の作品として聴いてみたかったと思う今日ころごろです ところで、今回の一連の騒動について、佐村河内守氏は自分の言葉で釈明するとしていましたが、いつ記者会見を開くのでしょうか?ちょっと気になります

         

          

 

  最後の、閑話休題   

 

ジェイムズ・ロリンズ著「ナチの亡霊(下)」(竹書房)を読み終わりました

第2次世界大戦でドイツは敗れ、ヒトラーの自殺によりナチも消滅した。しかし、ナチの残党の研究者たちによって”釣鐘”が完成された。米国国防省防衛高等研究企画庁直属の秘密特殊部隊「シグマフォース」のメンバーは、その秘密を探り、世界を破滅させる”釣鐘”の稼働を阻止するために活躍する 歴史上の出来事や最新の研究成果、科学理論を踏まえた事実の部分と、作者の創作の部分とが複雑に絡み合った形で物語は展開していく

エピローグで、この物語の最初に出てきた赤ん坊の正体が明かされますが、「ナチが完成させた”究極の人間”とは、そんなものだったのか」と思っていると、次の行にとんでもないエピソードが待ち受けています。上下巻合わせて800ページ近くに及ぶ大書ですが、読む手が止まりません

 

          

 

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