22日(土)その2。昨日、上野の東京文化会館で「東京春祭チェンバー・オーケストラ」のコンサートを聴いた後、山手線で池袋に移動し、午後6時から池袋の東京芸術劇場のエントランス・ロビーでクラシカル・プレイヤーズ東京の室内楽コンサート「ハルモ二―ムジーク」を聴きました その1で「東京春祭」の模様を書いたので、ここではクラシカル・プレイヤーズ東京の公演の模様を書きます。ということで、よい子は「その1」から順番に読んでね
プログラムは①モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、②ベートーヴェン「木管八重奏曲」、③モーツアルト「セレナード第12番K.388」です
クローク前のロビー会場に並べられた約150のパイプ椅子は満席です。全自由席なので、前から4列目の右サイド左通路側席を押さえました
出演は、向かって左からオーボエ=本間正史、北康乃、ホルン=大野雄太、伴野涼介、ファゴット=堂阪清高、向後崇雄、クラリネット=山根孝司、満江菜穂子というメンバーです。この中で、オーボエの北康乃さんがまるで学生のような若さで初々しいのですが、熟年奏者に混じって古楽器を演奏する姿は頼もしいものがあります
最初にモーツアルトの「フィガロの結婚(木管八重奏版)」から①序曲、②第1幕冒頭の「二重唱」、③フィガロの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」を軽快に演奏しました やっぱり古楽器特有の音はいいですね
次いで、ベートーヴェン「木管八重奏曲変ホ長調作品103」を演奏しました。「アレグロ」「アンダンテ」「メヌエット、トリオ」「フィナーレ、プレスト」から成ります。あまり馴染みのない曲ですが、クラリネットの満江さんの解説によると、この曲は22歳の時の作品で、ベートーヴェンの生前には出版されず、死後、弦楽五重奏に編曲されたとのこと CDで予習していた時も思ったのですが、第1楽章の終わり方が中途半端な感じを受けます。第3楽章の「メヌエット、トリオ」を聴いていて、自問自答しているような部分があり、ベートーヴェンらしいな、と思いました
この曲の予習にはウィーン・フィルハーモニー木管グループのCDを聴きました
休憩後は再び、モーツアルト「フィガロの結婚」から①伯爵夫人「愛の神様、私の苦しみとため息に」、②フィナーレを軽快に演奏しました
次いで「セレナード第12番ハ短調K.388」の演奏に入ります。この曲は”短調”の名曲で、秘めた情熱のようなものを感じます この曲もCDで予習しておいたので、全体がすんなりと入ってきました
さすがにダブルヘッダーは疲れます。夜は早めに寝ました。と言っても23時はとっくに回っていましたが