人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

クラシカル・プレイヤーズ東京室内オケでモーツアルト「セレナード第12番K.388」他を聴く

2014年03月22日 07時55分52秒 | 日記

22日(土)その2。昨日、上野の東京文化会館で「東京春祭チェンバー・オーケストラ」のコンサートを聴いた後、山手線で池袋に移動し、午後6時から池袋の東京芸術劇場のエントランス・ロビーでクラシカル・プレイヤーズ東京の室内楽コンサート「ハルモ二―ムジーク」を聴きました その1で「東京春祭」の模様を書いたので、ここではクラシカル・プレイヤーズ東京の公演の模様を書きます。ということで、よい子は「その1」から順番に読んでね

プログラムは①モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、②ベートーヴェン「木管八重奏曲」、③モーツアルト「セレナード第12番K.388」です

 

          

 

クローク前のロビー会場に並べられた約150のパイプ椅子は満席です。全自由席なので、前から4列目の右サイド左通路側席を押さえました

出演は、向かって左からオーボエ=本間正史、北康乃、ホルン=大野雄太、伴野涼介、ファゴット=堂阪清高、向後崇雄、クラリネット=山根孝司、満江菜穂子というメンバーです。この中で、オーボエの北康乃さんがまるで学生のような若さで初々しいのですが、熟年奏者に混じって古楽器を演奏する姿は頼もしいものがあります

最初にモーツアルトの「フィガロの結婚(木管八重奏版)」から①序曲、②第1幕冒頭の「二重唱」、③フィガロの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」を軽快に演奏しました やっぱり古楽器特有の音はいいですね

次いで、ベートーヴェン「木管八重奏曲変ホ長調作品103」を演奏しました。「アレグロ」「アンダンテ」「メヌエット、トリオ」「フィナーレ、プレスト」から成ります。あまり馴染みのない曲ですが、クラリネットの満江さんの解説によると、この曲は22歳の時の作品で、ベートーヴェンの生前には出版されず、死後、弦楽五重奏に編曲されたとのこと CDで予習していた時も思ったのですが、第1楽章の終わり方が中途半端な感じを受けます。第3楽章の「メヌエット、トリオ」を聴いていて、自問自答しているような部分があり、ベートーヴェンらしいな、と思いました

この曲の予習にはウィーン・フィルハーモニー木管グループのCDを聴きました

 

          

 

休憩後は再び、モーツアルト「フィガロの結婚」から①伯爵夫人「愛の神様、私の苦しみとため息に」、②フィナーレを軽快に演奏しました

次いで「セレナード第12番ハ短調K.388」の演奏に入ります。この曲は”短調”の名曲で、秘めた情熱のようなものを感じます この曲もCDで予習しておいたので、全体がすんなりと入ってきました

 

          

 

さすがにダブルヘッダーは疲れます。夜は早めに寝ました。と言っても23時はとっくに回っていましたが

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東京春祭チェンバー・オーケストラでオール・モーツアルト・プログラムを聴く

2014年03月22日 07時01分03秒 | 日記

22日(土)その1。昨日午後3時から上野で「東京春祭チェンバー・オーケストラ」のコンサートを聴き、その後池袋に移動し、午後6時から「クラシカル・プレイヤーズ東京」のコンサートを聴きました ここでは前者のコンサートの模様を書きます

東京文化会館小ホールで「東京・春・音楽祭」の「東京春祭チェンバー・オーケストラ~トップ奏者たちが贈る”モーツアルト”」コンサートを聴きました オール・モーツアルト・プログラムで①カッサシオンK.63、②モテット”踊れ、喜べ、幸いなる魂よ”K.165」、③モテット”アヴェ・ヴェルム・コルプス”K.618、④昇階唱”天主の御母なるマリア”K.273、⑤ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334です 演奏は、N響ソロコンマス・堀正文率いる16名の弦楽奏者と4名の管楽奏者です

 

          

 

自席はH列20番、センター・ブロックの左通路側。会場は8割方埋まっている感じです オケのメンバーが登場します。女性陣はそれぞれカラフルな衣装に身を包まれて春を演出します コンマス席に堀氏、その隣に漆原啓子、堀氏の後ろに小林美恵、その隣に玉井菜採というトップ奏者が控え、第2ヴァイオリン首席席には川田知子がスタンバイします チェロには遠藤真理の姿が、ヴィオラの首席には新日本フィル首席の篠崎友美が控えます。ヴァイオリンは、他に伊藤亮太郎、影山誠治、島田真千子、瀬崎明日香、ヴィオラは、大島亮、馬渕昌子、チェロに上村昇、上森祥平、コントラバスに池松宏というメンバー。管楽器は、オーボエに広田智之、鈴木純子、ホルンに今井仁志、猶井正幸というメンバーです

 

          

 

1曲目の「カッサシオン・ト長調K.63」は1769年の作とされています。冒頭の第1楽章は行進曲で、第2曲=アレグロ、第3曲=アンダンテ、第4曲=メヌエット、トリオ、第5曲=アダージョ、第6曲=メヌエット、トリオ、第7曲=フィナーレ、アレグロ・アッサイという編成になっています。全体的に「これが果たして13歳の少年による曲だろうか」と疑問に思うような、ある意味、完成されたりっぱな曲です

あまり馴染みのない曲なのでクラシックの百科事典NAXOSのCD(ザルツブルク・チェンバー・オーケストラ)で予習しておきました

 

          

 

次にソプラノの菅英三子が登場しモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よK.165」が歌われます。この曲はモーツアルトが17歳の時に作曲したもので、喜びに満ちた曲です 菅はよくコントロールされた声でモーツアルトの喜びを表現していました。この曲の最後の「アレルヤ」を聴くと映画「オーケストラの少女」を思い出します ストコフスキーの指揮で可憐なディアナ・ダービンが「アレルヤ」を歌っていました

管楽器奏者が舞台袖に引き上げ、代わりに東京オペラシンガーズの男女各6人のコーラスが登場します。静かな弦楽に乗せて「アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618」が穏やかに敬虔に歌われます モーツアルト晩年の傑作です

次いで、昇階唱「天主の御母なるマリアK.273」が聖母マリアを讃えて歌われます。1777年に作曲されましたが、モーツアルトは完成した2週間後に故郷ザルツグルクを離れ、母とともにマンハイムを経てパリに向かう旅に出ています

休憩後はディヴェルティメント第17番ニ長調K.334です。第1楽章アレグロ、第2楽章アンダンテ、第3楽章メヌエット、第4楽章アダージョ、第5楽章メヌエット、第6楽章ロンド、アレグロから成ります。第3楽章の「メヌエット」はメロディーを聴けば「ああ、あの曲ね」と分かる有名な曲です。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第1楽章とともにモーツアルトの代名詞的な曲です

弦楽とホルン2本で演奏されるのですが、たった2本のホルンがこの曲に深みと広がりを与えているように思います。この曲からホルンを外したら、何か物足りなさを感じると思います 

この曲はウィーン八重奏団による演奏のCDで予習しておきました

 

          

 

アンコールに応え、モーツアルトの「弦楽四重奏曲第23番ヘ長調”プロシャ王四重奏曲第3番”K.590」から第4楽章「アレグロ」を演奏しました アンコールを含めて、この日の演奏は、さすがにトップクラスのメンバーによる素晴らしいアンサンブルでした

 

          

 

終演は17時8分。急いで上野駅に向かい山手線に乗りました。池袋の東京芸術劇場のロビーに着いたのは17時35分でした。18時からの開演には十分間に合います。上野も池袋もコンサート会場が駅のすぐ近くだったので、このように余裕で次のコンサートに臨むことが出来るのです これが駅から遠い会場だと遅刻して聴けないという残念な結果が待っています。そこが渡世人の辛いところでございます おれってフ~テンの寅か?・・・・・まあ、toraには違いないか・・・・・

午後6時からの「クラシカル・プレイヤーズ東京」のコンサートの模様は「その2」で書くことにします

 

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