人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

藝大フィルハーモニア管弦楽団 合唱定期演奏会のメンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」のチケットを取る / 真山仁著「バラ色の未来」を読む ~ 統合型リゾート(IR)開設への告発の書

2019年09月08日 07時20分25秒 | 日記

8日(日)。わが家に来てから今日で1680日目を迎え、韓国の通信社によると、ソウル中央地検は6日深夜、文在寅大統領が次期法相に指名したチョ・グク前民情首席秘書官に浮上した疑惑をめぐり、50代の同氏の妻を、医療専門大学院への娘の受験を有利にしようと、自己紹介書に記載した韓国の東洋大学総長からの表彰状を偽造したとして、私文書偽造の罪で在宅起訴した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                夫が玉ねぎ男なら 妻はマトリョーシカか 次から次へと出てくるが 手も足も出まい

 

         

 

11月8日(金)午後7時から上野の東京藝大奏楽堂で開かれる藝大定期第394回「藝大フィルハーモニア管弦楽団  合唱定期演奏会」のチケットを取りました プログラムはメンデルスゾーンのオラトリオ「エリヤ 作品70」です ソリスト出演者は下のチラシの通りです。管弦楽は藝大フィルハーモニア管弦楽団、合唱は東京藝大音楽学部声楽科学生、指揮は黒岩英臣です。入場料は全席自由で3000円です

 

 

     

     

 

「エリア」は中古CD店で入手したサヴァリッシュ指揮ゲヴァントハウス管弦楽団のCD(2枚組)を持っているので、予め予習しておこうと思います

 

     

 

         

 

真山仁著「バラ色の未来」(光文社文庫)を読み終わりました 真山仁は1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部を卒業。新聞記者(1987年から3年間、中部読売新聞社)、フリーライターを経て、2004年に企業買収を巡る熱き人間ドラマを描いた小説「ハゲタカ」でデビュー 「ハゲタカ」はNHK、その後テレビ朝日系列でテレビドラマ化された

 

     

 

この小説は光文社「小説宝石」の2015年1月号から2016年10月号まで連載され、2017年に光文社から刊行された作品を文庫化したものです

この作品は、日本初のカジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致するための、松田勉総理と青森県丸山町の鈴木一郎元町長(松田総理のIRの指南役)との争いを中心に、東西新聞社の記者たちがIRの暗部を探っていく物語です

朝日新聞の奥山俊宏編集委員が巻末の「解説」を書いていますが、この作品の内容を簡潔に集約しています

「この小説『バラ色の未来』は、現実の今の日本で、安倍晋三首相がみずから率先して旗を振り進める日本へのカジノ新設を批判し、カジノは本当に日本の未来をバラ色にするのかと疑問を提起する意義申立書である と同時に、東西新聞社編集局次長の結城洋子ら新聞記者たちを主人公にしたハードボイルドな調査報道小説であり、業界に漂う閉塞感を打ち破って前に進め、と記者たちにエールを送る檄文でもある

物語は現在と6年前を交互に描きながら、事象の因果関係を明らかにしていきますが、筆者がこの小説に込めた想いは「日本へのカジノの導入は有害な影響が大きすぎる。導入すべきではない」というものです

「IR推進法」は2016年12月に成立、次いで「特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)」が2018年に成立しましたが、国土交通省は今年9月4日、カジノを含む統合型リゾート整備についての基本方針案を公表しました ギャンブル依存症の増加などの懸念が多いカジノについては「有害な影響の排除」をすることも基準の一つとしています。政府は10月3日までパブリックコメントを実施した上で、今秋にも正式に決めたい考えで、その後、最大3か所を開業地域として認定し、2020年代前半の開業をめざす、としています

小説では、松田総理のお膝元山口県関門市、東京の銀座、青森県の円山町の順番でIR施設を開設するというストーリーになっていますが、現実の日本では、東京(臨海副都心等?)、大阪府・市、横浜市、長崎市などが候補地として有力視されているようです 「統合型」とあるように、カジノだけでなく、国際会議施設、宿泊施設などの施設も併設する必要があるので、相当の資金力はもちろんのこと、地域住民の理解が不可欠でしょう

この本を読んで、今までは無関心だったIRに関心を持つようになりました 

私が頻繁に通う名画座の一つ、池袋の「新文芸坐」はパチンコ・スロットで有名な株式会社マルハンが運営しています 朝からの2本立てを観に行くと、新文芸坐が入居するマルハンビル1階のパチンコ店の開店を待つ人々の列が出来ていることが少なくありません 気になるのは若者が多いということです。「平日の午前から、いい若いもんがパチンコやスロットかよ」と言いたくなります。これが東京のどこかにIRの一角としてカジノが開設されたら、彼らはそちらにも出没するんだろうか、と思ったりします パチンコ・スロットに限らず、競馬、競輪、そしてカジノを含めて、ギャンブル依存症の問題は深刻だと思います

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