人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フォン・シャオガン監督「芳華ーYouth」を観る ~ 文化大革命など激動の1970年代に生きた歌劇団・文工団の若者たちの物語:早稲田松竹

2019年09月13日 08時03分22秒 | 日記

13日(金)。昨日、内幸町のNPCビルで元の職場のOB会があり、出席しました 会の前に9階のNKC事務局を訪ね、久しぶりに当ブログの読者ゆえさんにお会いしました。最近体調を崩されて「コンサートで咳が出ないようにするのが大変」とのことでした。ゆえさん、お大事にしてください

OB会では冒頭、今年急逝されたKさんに黙とうを捧げました。Kさんは経理一筋で定年を迎えられ悠々自適の生活を送られていました。1年前のOB会でお会いしたときは、「先週ね、いつもの仲間と徹夜マージャンをやったのよ」と語り、とても90歳を迎えた人には見えない元気な姿を見せていたので、信じられない思いです  マージャンを覚えたての頃、よくご一緒させていただきました。Kさんはテンパるとすぐにそわそわして顔や態度に出るタイプなので分かり易い人でした 典型的なジャイアンツ・ファンで、巨人が勝った翌日はニコニコしていました タイガース・ファンの私が、阪神巨人戦で巨人が負けた時に、「巨人完封負け」など大きな見出しのスポーツ紙を、わざわざ買ってきて朝 Kさんの卓上に置いておくと、私の席にきて「これ、置いたのあなたでしょ」と新聞を突き付けました。私がニヤニヤしていると、「ホントに、あなたって性格悪いんだから、もう」と言って去っていきました。性格の悪さは今でも変わりませんが、あの時、Kさんはクレームを付けながらも嬉しそうに見えました というのは自己弁護ですが 何よりビックリしたのは、Kさんはいつもの仲間とマージャンをやっている最中に急死したということです 大三元をつもって興奮したのか、原因はわかりません。言い方は変かも知れませんが、理想的な死に方だと思います Kさんは今ごろあちらの世界で雀卓を囲んでいることでしょう。また振り込みましたね Kさん、やすらかにお休みください

会の冒頭のあいさつで新聞協会のN専務理事から新聞業界の現況について説明がありましたが、新聞発行部数が減少の一途をたどり、協会の会費分担金収入の元になる新聞社の一大収入源である販売収入が激減している一方で、販売収入と並ぶ2大収入源の一つだった広告収入も落ち込み、いまや「その他収入」を下回っているとのことでした これにはショックでした N専務をはじめ協会の職員の皆さんには頑張っていただきたいと思います。OBとしては何もできませんが、応援したいと思います

続く懇親会では1時間半飲んで、M氏、秋田から上京したS氏と3人でビルの地下1階の焼き鳥Oで二次会をやりました 途中で女性OBのMさんとSさんが加わり一緒に飲みました 烏龍ハイをしこたま飲みましたが、何の話をしたのか覚えていません その後、男3人で新橋駅ビル地下で烏龍ハイをしこたま飲みましたが、これまた何の話をしたのか覚えていません 今も頭がボーッとしています

 ということで、わが家に来てから今日で1685日目を迎え、英北部スコットランドの上級裁判所は11日、ジョンソン首相が10月から1か月にわたる議会閉鎖をきめたことについて「違法」との判断をくだした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                これで先行きはますます見通しが難しくなった  かつての大英帝国はどこへ行く?

 

         

 

昨日、夕食に「トマトと豚肉の重ね蒸し」を作りました 河野雅子先生のレシピですが、材料はトマト、豚ロース、エノキダケ、大葉で、味付けは塩コショウ、白ワイン、コンソメです 昨日は私が外食だったので娘のために作りました

 

     

 

         

 

早稲田松竹でフォン・シャオガン監督による2017年中国映画「芳華ーYouth」(135分)を観ました

舞台は文化大革命、毛沢東の死、中越戦争という激動の時代に揺れる1970年代の中国。17歳のシャオピン(ミャオ・ミャオ)は、ダンスの才能を認められ、歌や踊りで兵士たちを慰労し鼓舞する歌劇団・文工団に入団する 周囲と馴染めずにいる彼女の唯一の支えは模範兵のリウ・フォン(ホアン・シュエン)だった しかし、彼は別の女性・ディンディン(カン・ツァイニー)が好きだった 時代が大きく動く中、リウ・フォンは戦地に赴き片腕を無くし、シャオピンは野戦病院の看護婦となり 爆撃に会って精神の異常をきたす それから数年後、二人は再会を果たし戦友たちの墓参りをする

 

     

 

この映画では、毛沢東の大きな顔写真を背景に、文工団による「革命バレエ」とでもいうべきバレエが踊られますが、70年代の中国を良く表しています

リウ・フォンは カセットテープから流れるテレサ・テンの歌を聴いて、「この曲は僕の気持ちを表している」と言って、ディンディンに「好きだ」と告白するシーンがあります 曲名は分かりませんが、すごく良い曲だと思いました テレサ・テンは若者たちの微妙な心情を捉えた歌を数多く歌っています テレサ・テンは1953年1月29日台湾に生まれ 1995年5月8日に死去しています したがって彼女自身は台湾出身ですが、父母ともに中国の生まれです。私は彼女が死去した時に発売された追悼盤(CD2枚組)を持っていますが、「別れの予感」「時の流れに身をまかせ」「空港」「つぐない」などは聴いていると切なくなってきます

 もしも あなたと逢えずにいたら

 わたしは何を してたでしょうか

 平凡だけど 誰かを愛し

 普通の暮らし してたでしょうか

 時の流れに 身をまかせ

 あなた色に 染められ

 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない

 だから お願い そばに置いてね

 いまはあなたしか 愛せない

(荒木とよひさ作詞・三木たかし作曲「時の流れに身をまかせ」より)

この映画は、テレサ・テンの歌う数々の名曲とともに思い出すのかも知れません

 

     

     

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