人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ミシェル・プラッソン ✕ 小松亮太 ✕ 新日本フィルでピアソラ「バンドネオン協奏曲」、ベルリオーズ「幻想交響曲」他を聴く / ルビー・シリーズ事前レクチャーを聴く

2019年09月28日 07時37分45秒 | 日記

28日(土)。わが家に来てから今日で1680日目を迎え、トランプ米大統領が25日の安倍晋三首相との会談で、自ら韓国の話題に触れ「最近、韓国は北朝鮮からも連絡がないみたいだ。信頼されていないんじゃないか」と発言していたことが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      トランプ大統領こそ 世界の誰からも信頼されていないんじゃないかと思うけど

     

         

 

昨日、夕食に「牛タン塩焼き+中落ちカルビ焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「卵スープ」を作りました たまに焼肉系を食べたくなりますね

 

     

 

         

 

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィルのルビー(アフタヌーン・コンサート・シリーズ)第25回演奏会を聴きました プログラムは①シャブリエ:狂詩曲「スペイン」、②ピアソラ「バンドネオン協奏曲」、③ベルリオーズ「幻想交響曲 作品14」です ②のバンドネオン独奏=小松亮太、指揮=ミシェル・プラッソンです

午後2時開演の本公演に先立って、同日午前11時からホールの近くの東武ホテルレバント東京6階チャペルで開かれた小室敬幸氏による「レクチャー」(1時間・500円)に参加しましたが、本番を聴くうえで非常に参考になりました

 

     

 

自席は1階センターブロック左通路側ですが、前方の左右ブロックや後方の席に空きが目立ちます 数年前にこのシリーズの会員だった時は満席近い状態でした。どうしたことでしょうか 翌土曜日の公演もこんな感じなのでしょうか

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び。コンマスは豊嶋泰嗣氏です いつものように、第2ヴァイオリンの篠原英和氏と松崎千鶴さんを確認しました

1曲目はシャブリエ:狂詩曲「スペイン」です   この曲はエマニュエル・シャブリエ(1841‐1894)が1882年7月~12月に夫婦でスペイン旅行をしたときの印象をもとに1883年に作曲した作品です

1933年10月2日生まれということなので、もうすぐ満86歳を迎えるプラッソンが ゆったりした足取りで指揮台に向かいます さすがに86歳という年齢を感じさせます ところが、タクトを振り下ろした途端、矍鑠とした指揮ぶりで オケから溌剌とした音楽を引き出します こういう人を本当の巨匠というのでしょう プラッソンはフランス人の観たスペインの印象を色彩感豊かに描き出しました

オケが一旦引き上げ、ステージ上に収音マイクが林立します 舞台左手にはピアノとハープがスタンバイし、ティンパニ、大太鼓、トライアングル、ギロが入り、あとは弦楽5部という編成になります

2曲目はピアソラ「バンドネオン協奏曲」です この曲はアストロ・ピアソラ(1921-1992)が1979年に、ブエノスアイレス州立銀行からの委嘱により作曲した作品です 第1楽章「アレグロ・マルカート」、第2楽章「モデラート」、第3楽章「プレスト~メランコリーコ・フィナーレ」の3楽章から成ります

ギンギラギンにさりげないメタリックな衣装の小松亮太氏がバンドネオンを抱えて登場、プラッソンの脇にスタンバイします 第1楽章はバンドネオンによる独特のリズムが心地よく響きます 第2楽章ではバンドネオンと豊嶋氏のヴァイオリン・ソロとハープによる静謐なアンサンブルが美しく響きました 第3楽章は一転、独特の疾走感を伴ってバンドネオンが奏でられ、フィナーレは決然と締められます 素晴らしい演奏でした プラッソンは座っての指揮でしたが、右に左に向きを変えながら適格な指示を出し、ソリストをしっかりサポートしているのが印象に残りました


     


プログラム後半はベルリオーズ「幻想交響曲 作品14」です この曲はエクトール・ベルリオーズ(1803-1869)が1830年に作曲(1831年に改訂)した作品です イギリスのシェイクスピア劇場の女優ハリエット・スミッソンに対する作曲者の熱烈な思慕を標題音楽として表現したものです

第1楽章「夢と情熱」、第2楽章「舞踏会」、第3楽章「野の風景」、第4楽章「断頭台への行進」、第5楽章「魔女の夜会の夢」の5楽章から成ります

プラッソンの指揮はとても86歳を迎える人とは思えない精力的なもので、若々しささえ感じます 第2楽章「舞踏会」は優雅そのものです 第3楽章「野の風景」では、オーボエ首席の古部賢一氏が席を離れ、2階バルコニーのセンター左サイドに移動し、オケにいるコーラングレの森明子さんとの間で”対話”を繰り広げましたが、この演奏が素晴らしかった 第4楽章「断頭台への行進」ではファゴット首席の河村幹子さんの小気味の良い演奏が印象に残りました 第5楽章「魔女の夜会の夢」では、管弦楽により不気味な雰囲気が良く表現されていました

本番前の「レクチャー」で小室敬幸氏が「醜い魔女たちの夜会のあと、最後に明るく終わる『幻想交響曲』は、ほぼコメディーです」という解説をしていましたが、演奏を聴きながら「そう言われてみればその通りだな」と納得する自分がいました

今回初めて「レクチャー」を聴いてから本番に臨むという方法を取りましたが、今回のレクチャーが期待以上に良かったので、次回以降もこの方法を採ろうと思います

余談ですが、9月のプログラム冊子に首席ヴィオラ奏者の井上典子さんが8月末で退団したというニュースが出ていました 新日本フィルには2016年に入団したので、まだ3年くらいしか経っていません 「今後はフランスへ活動拠点を移し、11月には定期演奏会ジェイドにも出演予定です」とあります。別のニュースソースによると、フランスのメッス国立管弦楽団の首席ヴィオラ奏者に就任したようです メッスのオケって、ひょっとしてプラッソンがその昔 音楽監督を務めていたオケではないだろうか? オーボエ首席の金子亜未さんの読響への移籍といい、今回の井上典子さんのフランスのオケへの移籍といい、優れた人材の流出が目立ちます 大丈夫か、新日本フィル

コメント
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