6日(水)。昨日の水曜日、近所のスーパーが大安売りしていました 人呼んで スーパー・チューズデー
そういえばアメリカでもスーパー・チューズデーだったですね
結果はどうだったんだろうか
ところで、NHK交響楽団の公式サイトによると、4月からのコンサートマスターの体制が次のように決まりました
〇特別コンサートマスター = 篠崎史紀(留任)
〇第1コンサートマスター = 郷古廉(現在 ゲスト・アシスタント・コンサートマスター)
〇ゲスト・コンサートマスター = 川崎洋介(新任)
2015年からコンサートマスターを務めてきた伊藤亮太郎は、契約期間満了により3月末で退任となります 郷古廉の第1コンマス就任は既定路線と思われますが、伊藤亮太郎の退任は予想外でした
人間性も含めて素晴らしいコンマスだったと思います。今後のご活躍をお祈りしたいと思います
ゲスト・コンマスに就任する川崎洋介はニューヨーク出身。6歳で父・川崎雅夫と五嶋節(五嶋みどり、龍の母)にヴァイオリンの手ほどきを受け、その後ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイ、ヒョー・カンらに師事しました 水戸室内管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラなどでコンサートマスターを務めました
現在カナダ・オタワのナショナル・アーツ・センター管弦楽団のコンサートマスターを務めています
組織と人事は永遠に続くものではありません N響の新体制に期待したいと思います
ということで、わが家に来てから今日で3339日目を迎え、アイルランド出身の歌手・活動家で昨年死去したシネイド・オコナーさんのレコード会社が、トランプ前米大統領に対して、政治集会でオコナーさんの楽曲「愛の哀しみ」を使用したことに対して憤慨し、使用しないよう求めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ陣営が「もう二度とシネイド」と言い訳しても レコード会社は 怒んな~
昨日、夕食に「鮭のバター焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「油揚げの味噌汁」を作り、「鯵の刺身」と一緒にいただきました 鮭は脂がのっていて美味しかったです
昨夜、東京芸術劇場コンサートホールで2024都民芸術フェスティバル参加公演「読売日本交響楽団」のコンサートを聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37」、ブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です
演奏は①のピアノ独奏=福間洸太朗、指揮=森内剛です
ピアノ独奏は当初、小井戸文哉が出演する予定でしたが、体調不良により出演できなくなり、急きょ福間氏の登板となりました 昼間 読響のXを見てビックリしました
指揮をとる森内剛(もりうち たけし)はザルツブルク・モーツアルテウム音楽大学で学んだ後、リンツ歌劇場のコレぺティートル、カぺルマイスターなどを歴任し、250に及ぶ劇場公演を指揮。2018年からフランクフルト歌劇場音楽総監督のセバスティアン・ヴァイグレに招かれ、同歌劇場ヘッドコーチを務めています
自席は1階G列27番、右ブロック左から3つ目です。会場は満席に近いのではないかと思われます 相変わらず客層の平均年齢が高いようです
オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び コンマスは林悠介、隣は戸原直というツー・トップ態勢を敷きます
また、チェロは遠藤真理、富岡廉太郎、ヴィオラは鈴木康浩、柳瀬省太とそれぞれトップ奏者を揃えています
読響は定期演奏会に限らず万全の態勢で臨みます。こういうところが他のオケとは違う大きな特徴です
1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1800年から03年にかけて作曲、1803年4月5日にアン・デア・ウィーン劇場でベートーヴェン自身のピアノ独奏により初演されました
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
ピアノ独奏の福間洸太朗は20歳でクリーブランド国際コンクール優勝及びショパン賞を受賞 パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際アカデミーで学ぶ
国内外のオーケストラと共演を重ね、50曲以上のピアノ協奏曲を演奏してきた
第1楽章は独奏ピアノ、オーケストラともにベートーヴェンの強い意志が感じられる力強い演奏が続きました 第2楽章は福間のリリカルで美しいピアノが会場を満たします
抒情的なフルートがソリストの演奏に華を添えます
第3楽章では独奏ピアノとオケによる躍動感あふれる演奏が繰り広げられ、熱いフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されます 椅子に座った福間は客席に向き直り、「今日は雨の中ようこそお越しくださいました。本来は小井戸文哉さんが出演する予定でしたが、体調不良で出られなくなり、急きょ私が代役を務めることになりました
このような機会を与えて下さったことに深く感謝しております
まだ2月で寒いですが、来るべき春を想ってメンデルスゾーンの無言歌から『春の歌』を演奏します
」と語り、演奏に入りました
優しいメロディーを聴きながら、メンデルスゾーンって良いなあ、とあらためて思いました
そして、つくづく福間洸太朗はクレバーなピアニストだな、と思いました
演奏前にひと言挨拶して、演奏に入る・・・こういう姿勢は素晴らしいと思います
結果的に彼の好感度がアップしてCDも売れるでしょう
急な代役の話が来た時、誰でも引き受けられるものではありません 50曲以上のピアノ協奏曲のレパートリーを誇る福間洸太朗だからこそ、いつでも準備ができているということでしょう
チャンスは準備ができている者にやってきます
プログラム後半はブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1855年に構想、76年から本格的に作曲、1876年11月4日にカールスルーエで初演されました
第1楽章「ウン・ポコ・ソステヌート ~ アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」、第3楽章「ウン・ポコ・アレグレット・グラツィオーソ」、第4楽章「アダージョ ~ アレグロ・ノン・トロッポ、マ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります
森内の指揮で第1楽章がティンパニの連打で開始され、快速テンポで進みます 感心するのは演奏の流れがスムーズで、作為を感じないことです
第2楽章ではオーボエの金子亜未のソロが素晴らしい
また、終盤における林コンマスのヴァイオリン・ソロも抒情的で素晴らしかった
第3楽章はクラリネット、フルートをはじめ木管楽器が冴えていました
第4楽章では日橋辰朗のホルン、フルート(客演?)が素晴らしい
森内は終始快速テンポで演奏を進め、オケの総奏によって力強く壮麗なフィナーレを飾りました
森内の指揮は、オペラを中心に手掛けてきた実績からか、音楽の自然な流れを重視しているように思われました 今度はオペラを振る公演を聴いてみたいと思いました