19日(火)。8月1日(木)12時半から銀座ブロッサムホールで上映されるオペラ映画:リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」のチケットを樂画会で取りました これは1960年制作によるカラー映画(3時間6分)で、出演は元帥夫人=エリーザベト・シュヴァルツコップ、オクタヴィアン=セーナ・ユリナッチ、オックス男爵=オットー・エーデルマン、ゾフィー=アンネリーゼ・ローテンベルガー、ファーニナル=エーリッヒ・クンツ。管弦楽=ウィーン・フィル、合唱=ウィーン国立歌劇場合唱団、指揮=ヘルベルト・フォン・カラヤン、演出=ルドルフ・ハルトマンです これ以上望めないという錚々たる出演者です
この映像は、独身時代に銀座のヤマハホールで何度も観ました その後、レーザーディスクで発売されたので購入して観ていましたが、機械が壊れてしまい、他のディスクとともに泣く泣く業者に売り払いました この映画を観て、セーナ・ユリナッチのファンになり、彼女が歌うモーツアルトやリヒャルト・シュトラウスのCDを片っ端から買い集めて聴きました そういう意味では私にとって特別な映画です
ということで、わが家に来てから今日で3353日目を迎え、ロシア大統領選の開票が17日に始まり、現職のウラジーミル・プーチン大統領(71)の通算5回目の当選が確実になったが、新たな任期は2030年までで、首相時代を含めて30年間の統治は、旧ソ連の独裁者スターリンに匹敵することになる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
これで暗殺国家プーチン・ロシアがあと6年も続くわけか スターリンも顔負けだな
昨日、夕食に「カキの台湾風卵焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「ワカメの味噌汁」を作りました 「カキ~」は新聞の料理メモに載っていたレシピで初めて作りましたが、初めてにしては上出来でした
柚月裕子著「月下のサクラ」(徳間文庫)を読み終わりました 柚月裕子は1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー 2013年「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞、2016年「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編編集部門)を受賞
森口泉は警察広報課職員を退職し、県警採用試験を受験し30歳で合格した。3年後、念願の米崎県警の刑事となり、抜きんでた記憶力と中国度と韓国語の語学力を買われ、希望していた捜査支援分析センター機動分析係に配属される 機動分析係とはNシステムや防犯カメラの映像から、容疑者や事件関係者を発見し、その行動を調べる部署である 「自分の能力を最大限に生かして事件を解決に導くのだ」と決意を新たにした配属当日、会計課の金庫から1臆円が盗まれていることが発覚する 機動分析係長・黒瀬仁人(くろせ ひろと)警部の指揮のもと、市場、日下部、春日、里見らメンバーと共に捜査を開始するが、県警本部の出入り口に設置された防犯カメラの膨大なデータの分析から、内部の事情に詳しい者による犯行である線が濃厚になってくる 彼女たちの他にも容疑者を見張る者たちがいた。それは公安だった。しかし、容疑者は何者かによって殺されてしまう 容疑者は何のために1臆円を盗み、なぜ殺されたのか? なぜ公安が出て来るのか? 泉たちは真相の究明に努める
この作品は2021年5月に徳間書店から刊行され、24年2月に文庫化されました 森口泉を主人公として描いた「朽ちないサクラ」の続編にあたります 「サクラ」とは刑事たちとは犬猿の仲と言われる「公安」を指す隠語です このシリーズは「公安」が絡んだ案件に直面し、真相解明に骨身を砕く刑事たちの姿を描いています 主人公の森口泉は警察の事務職から苦労の末、刑事になった努力家ですが、彼女の心情は「一人の犠牲の上に正義が成り立つことはない。どのような理由であれ、人が人の命を奪うことは許されないし、許してはならない」というものです それが彼女の刑事としての矜持となっています。青臭いまでの真っすぐな姿勢で困難な事件に対峙する泉に、われわれ読者は共感を覚えます
柚月裕子の作品を読むといつも思うのは、彼女は屈指のストーリーテラーだな!ということです 480ページを超える大書ですが、あっという間に読了しました そして、ますます彼女のファンになりました お薦めします