コロナ 通勤電車1本3000人のうち、1人が死亡するリスクも

2020年03月04日 16時44分38秒 | 社会・文化・政治・経済
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まるでクルーズ船」時差出勤でも大混雑の通勤電車は危険すぎる

PRESIDENT Online

枝久保 達也
鉄道ジャーナリスト・都市交通史研究家

1~2時間の時差出勤では限界がある

東京圏の通勤電車は平均で150%以上の混雑を記録しており、仮に乗車率を100%まで低下させるとしても、乗客を3分の1削減する必要がある。既にIT関連企業を中心に、テレワークの導入、拡大を進める企業が相次いでおり、通勤電車はいつもよりすいているという声もあるが、目に見えて混雑が減少するほどの状況とは言い難い。

満員電車の混雑を緩和するためにはピーク時間帯の輸送人員を減らす必要がある。ピーク輸送人員を削減するためには、外出の自粛やテレワークによる利用者そのものの削減と、前後の時間帯にずらして乗るための時差通勤が必要になる。

しかし、通常のダイヤは朝ラッシュ時間帯のピーク1時間の輸送量に対応する輸送力を確保するために作成されており、むやみに出勤時間を前後させると、運行本数の少ない時間帯に多くの利用者が集中する結果となり、朝ラッシュピーク時間帯前後に激しい混雑が発生することも考えられる。実際、利用者の間では時差通勤をすると、かえって電車が混んでいるという声も出始めている。

本来であれば鉄道事業者側も、利用の分散に応じてピーク時間帯前後の運行本数を増発するなど、時差出勤が混雑緩和につながるような輸送計画を立てる必要があるが、それを行うには要員確保も含めて時間的余裕がない。1~2時間程度の時差通勤には限界があることが見え始めている。

もはやこの状況では、通勤利用者の個々の自主的な時差通勤に期待するのではなく、企業側が広範囲の出勤停止、テレワークの導入を決断し、利用者の総数そのものを削減する以外に効果的な混雑対策は存在しないと言ってもよい。どうしても出勤が必要な場合は3~4時間の思い切った時差出勤を検討する必要があるだろう。

すでに交通機関の職員まで感染している

しかも、現実には輸送力の確保すらも困難になっていく状況が想定されている。JR東日本は24日、横浜線相模原駅で勤務する50代のグループ会社社員がコロナウイルスに感染したと発表した。接客業務にはついておらず、乗客への感染はないとしているが、26日にはその同僚である60代男性の感染が確認された。同社は、社員が最近勤務した3駅の消毒を実施するとともに、男性と接触のあった社員の検査を進めている。

実際、名古屋高速道路公社で22日、同社の男性事務員が新型コロナウイルスに感染していたことが判明。男性と濃厚接触した料金所の職員52人が自宅待機となり、職員不足により6カ所の料金所の有人レーンを閉鎖する事態に陥っている。

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鉄道においても同様に社員間での感染が拡大した場合、駅の業務を担う人員が確保できず、営業体制の縮小を迫られる可能性もある。さらに憂慮すべきは、感染が乗務員にも拡大する事態である。

4割の社員が欠勤すれば、朝ラッシュの電車本数は半分に

多くの鉄道事業者は新型インフルエンザ特措法に基づく事業継続計画の中で、国内でパンデミックが発生し、最大で社員の4割が欠勤する状況になった場合、朝ラッシュ時間帯の運行本数が通常の20~50%まで減少すると見込んでいる。インフルエンザより感染力が強いとされる新型コロナウイルスにおいては、想定以上に感染が拡大し、社員の欠勤が進む可能性も否定できない。この場合、運行本数の削減が始まり、現在以上の混雑が発生する状況にもなりかねない。

そうした意味では、鉄道もまた状況の悪化を食い止めることができるかどうかの瀬戸際に立たされていることになる。しかし残念ながら、残された時間の中で政府や鉄道事業者に実効性のある取り組みは期待することはできないだろう。企業や利用者一人ひとりが、漠然と時差通勤を行うのではなく、何のために混雑を緩和する必要があるのかを自覚し、必要な行動をとるとともに、マスク着用や手洗いやうがいなど自衛に努めるしかないのである。

列車1本3000人のうち、1人が死亡するリスクも
本格的な感染期に入った場合、満員電車はどれほどのリスクになるのだろうか。ダイヤモンド・プリンセス号では約3700人の乗員乗客中、700人以上に感染が確認されており、感染率は約20%だ。またWHOが中国で新型コロナウイルスに感染した約4万5000人を分析したデータによると、感染者の致死率は現時点で2.3%という。厳密には年齢により感染リスクは大きく異なり、10代~40代は0.2~0.4%程度であるのに対し、50代は1.3%、60代は3.6%、70代は8.0%、80代以上は14.8%にも達する。
満員電車の乗客はクルーズ船よりも密着しているが、クルーズ船ほど長期間、同じ空間に閉じ込められているわけではない。乱暴な計算だが感染率がダイヤモンド・プリンセス号の半分の10%、致死率は10代~40代の中間値0.3%とした場合でも、満員電車1列車あたりの乗客3000人のうち、1人が死亡する計算になる。あくまでこれは机上の計算であるが、新型コロナウイルスの蔓延まんえんは社会にとって大きなリスクとなりうることが分かるだろう。

交通制限は「生活と経済活動に大きな影響を与える」
こうした状況に対して、赤羽一嘉国土交通大臣は25日、鉄道による感染拡大を防止するためにテレワークや時差通勤の推進が重要との観点から、鉄道事業者を通じて鉄道の駅構内や車内アナウンスで利用者に対し、時差通勤の協力を求める呼びかけを開始したことを明らかにした。
しかし、その一方で「公共交通機関の利用を制限すると国民生活や経済活動に大きな影響を与えることから慎重に判断する必要がある」として、現時点では交通の遮断や制限までは検討していないともコメントしている。

実際、感染が拡大したとしても、医療関係やインフラ関係の従事者など医療体制や都市機能を維持するための人員の移動は確保する必要があり、全面的な交通遮断は現実的ではない。また実際に、そのような利用制限を行うとしても、どこまでが都市機能の維持に必要な業種であるか、明確な線引きは困難だ。24日に政府の専門家会議が示したように「今後1~2週間が感染拡大か終息かの瀬戸際」という状況においては、答えを出せるような時間的余裕もないだろう。
結局、電車の運行を維持しながら、企業や利用者の自主的な取り組みによって、できる限り混雑を緩和し、少しでも感染リスクを下げる以外に手の打ちようがないのが実情だ。ではそれは可能なのだろうか。

東京圏の通勤電車は平均で150%以上の混雑を記録しており、仮に乗車率を100%まで低下させるとしても、乗客を3分の1削減する必要がある。既にIT関連企業を中心に、テレワークの導入、拡大を進める企業が相次いでおり、通勤電車はいつもよりすいているという声もあるが、目に見えて混雑が減少するほどの状況とは言い難い。

満員電車の混雑を緩和するためにはピーク時間帯の輸送人員を減らす必要がある。ピーク輸送人員を削減するためには、外出の自粛やテレワークによる利用者そのものの削減と、前後の時間帯にずらして乗るための時差通勤が必要になる。

しかし、通常のダイヤは朝ラッシュ時間帯のピーク1時間の輸送量に対応する輸送力を確保するために作成されており、むやみに出勤時間を前後させると、運行本数の少ない時間帯に多くの利用者が集中する結果となり、朝ラッシュピーク時間帯前後に激しい混雑が発生することも考えられる。実際、利用者の間では時差通勤をすると、かえって電車が混んでいるという声も出始めている。

本来であれば鉄道事業者側も、利用の分散に応じてピーク時間帯前後の運行本数を増発するなど、時差出勤が混雑緩和につながるような輸送計画を立てる必要があるが、それを行うには要員確保も含めて時間的余裕がない。1~2時間程度の時差通勤には限界があることが見え始めている。

もはやこの状況では、通勤利用者の個々の自主的な時差通勤に期待するのではなく、企業側が広範囲の出勤停止、テレワークの導入を決断し、利用者の総数そのものを削減する以外に効果的な混雑対策は存在しないと言ってもよい。どうしても出勤が必要な場合は3~4時間の思い切った時差出勤を検討する必要があるだろう。

すでに交通機関の職員まで感染している

しかも、現実には輸送力の確保すらも困難になっていく状況が想定されている。JR東日本は24日、横浜線相模原駅で勤務する50代のグループ会社社員がコロナウイルスに感染したと発表した。接客業務にはついておらず、乗客への感染はないとしているが、26日にはその同僚である60代男性の感染が確認された。同社は、社員が最近勤務した3駅の消毒を実施するとともに、男性と接触のあった社員の検査を進めている。

実際、名古屋高速道路公社で22日、同社の男性事務員が新型コロナウイルスに感染していたことが判明。男性と濃厚接触した料金所の職員52人が自宅待機となり、職員不足により6カ所の料金所の有人レーンを閉鎖する事態に陥っている。

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新型ウイルス、感染予防具の備蓄急減 無症状感染者はわずか1% WHO

2020年03月04日 16時26分07秒 | 医科・歯科・介護

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は3日、新型コロナウイルスの感染の仕方について理解が急速に深まっている一方、感染予防の防護具の備蓄が急速に減っていると警告した。

特集:新型コロナウイルス感染症「COVID-19」

 また新型コロナウイルス感染症と比較されることが多いインフルエンザは無症状の感染者からも容易に感染が広がるのに対し、中国のデータでは新型コロナウイルス感染者のうち無症状だったのはわずか1%だったとして、新型コロナウイルス感染症は「抑制が可能」だと述べた。

 WHOは、医療従事者が使用するマスクやゴーグルなどの防護具が、買い占めや市場操作を受けて品薄になっていると懸念を表明。外科用マスクの値段は6倍に、人工呼吸器の値段は3倍に高騰したという。

 テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)WHO事務局長は、「医療従事者を守らずしてCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)を食い止めることはできない」と指摘。

 テドロス氏はさらに、WHOは個人防護具(PPE)50万セット以上を世界27か国に送ったが、「備蓄が急激に減っている」と述べ、生産スピードを劇的に速めるよう強く求めた。WHOは、新型ウイルス対策で医療用マスク8900万枚、医療用手袋(検査健診用グローブ)7600万組、ゴーグル160万個が毎月必要だとみている。

 公式統計に基づいてAFPがまとめた最新のデータによると、新型ウイルスによって世界77か国・地域で3100人以上が死亡、9万2000人以上が感染した。

 テドロス氏はまた、「感染しやすい人はもっといるだろうし、深刻な病に苦しむ人もいるだろう。世界的に見て、COVID-19患者のうち約3.4%が死亡している」「一方、季節性インフルエンザで死亡する人はおおむね感染者の1%をはるかに下回る」と述べ、インフルエンザと比べられることが多いCOVID-19は、インフルエンザよりはるかに致命的だと強調した。

 さらに、長い歳月をかけて多くの人が季節性インフルエンザに対する免疫力を高めてきたが、新型コロナウイルスに対しては「誰も免疫を持っていない」と指摘した。

 テドロス氏はさらに、インフルエンザは無症状の感染者からも感染が拡大しやすいが、中国では「報告された感染者のうち無症状だったのはわずか1%だった」として、COVID-19はインフルエンザほど簡単に感染が広がらず、「抑制が可能」だと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

 




新型肺炎 中国の死者2981人

2020年03月04日 16時19分31秒 | 医科・歯科・介護

感染者119人増、退院は累計5万人に迫る

3/4(水) 産経新聞

【北京=西見由章】中国国家衛生健康委員会は4日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が中国本土で累計8万270人、うち死者が2981人に上ったと発表した。重症者は6416人。


 いずれも4日午前0時(日本時間同1時)時点。感染者は前日から119人、死者は38人それぞれ増加した。一方、新たに退院した人は2652人で、累計4万9856人となった。

 感染拡大の中心となっている湖北省を除く地域で1日に増えた感染者数は4人だった。

 




コロナウイルスの実態

2020年03月04日 13時27分36秒 | 医科・歯科・介護

新型コロナウィルスの実態がわからない

ウイルスの球体に突起がいくつもついている形状なので王冠(コロナ)のように見えるので、コロナウイルスと命名された。

不要不急の外出の自粛、イベントの自粛、公立小中学校の休校・・・
まさかこんな事態になるとは、誰も想像していなかったに違いないが、時を戻せるなら春節前に中国からの入国を禁止するべきだったんでしょうかね?

ちなみに「時を戻そう」という今話題のコンビ芸人ぺこぱのネタ中のセリフは主に閑話休題という意味合いで使われる。
「ここで時を戻そう。」

今報道は新型コロナウィルス一色で、国難だ有事だと騒いでいるが、何が怖いって新聞を読んでもニュースを見ても、厚労省のホームページをみても新型コロナウィルスQ&Aを読んでもその実態がわからないというところ。

様々な情報が飛び交ってはいるが、どれもあいまいでつかみどころがないのだ。
感染していても症状が出ない人もいて、潜伏期間が12.5日と長く、さらには、該当の症状があるからと保健所に相談しても、ほとんどの人は検査してもらえないという。検査薬が足りないからというわけではないらしいから、うちの自治体から陽性者を出したくないという、ことなかれ主義的な対応じゃないでしょうね?と疑いたくもなってしまう。それに、今のところ感染がわかっても特効薬があるわけでもないので、検査で陽性が出て営業停止になるリスクや隔離、風評被害、いじめを恐れてあえて検査をしないという人もいるわけで・・。
となると、きっと政府発表よりもきっと、ずっともっと感染は拡大しているに違いない。
とりあえず、予防のためにできることといったら
1石鹸やアルコール消毒液などによる手洗い
2正しいマスクの着用を含む咳エチケット
3高齢者や持病のある方は公共交通機関や人込みを避ける
といった一般的なこと。
マスク不足の昨今、花粉症の家族のためにマスクの無駄遣いもできないなあなんて考えたりもしますが、万が一自分が感染していた場合に拡大させないためにも予防のためにも、外出時には一応できるだけマスク着用で過ごそうと思います。
見えないものから身を守らなければならないという、どうにも防ぎようもない状況かとは思いますが、皆様もどうかお気をつけください。

PCR検査では、患者の鼻や喉の粘膜をこすって検体を採取し、ウイルスの遺伝子情報があるかどうか、採取された微量の遺伝子を増幅させて確認する。新型コロナウイルスの感染確認で最も信ぴょう性が高いとされている。

  上医師によると、新型コロナウイルスの検査を求める患者は大勢いるが、保健所に問い合わせても、「基準を満たさない」として断られている状況だ。上医師は、ウイルス検査は難しくはないものの、国立感染症研究所や地方衛生研究所は「大量の検査をさばくノウハウがない」との見方を示す。
また、感染者の受け入れ施設にも課題がある。同専門家会議は、首都圏を中心とした医療機関の多くの感染症病床は、ダイヤモンド・プリンセス号の感染者がすでに利用していると指摘。感染を心配する人々が医療機関に殺到すると混乱が起き、病院などが感染を急速に拡大させる場所になりかねないと警告している。

  元東京大学大学院医学系研究科教授で公衆衛生政策に詳しい英キングス・カレッジ・ロンドンの渋谷健司教授は、科学的には患者の特定に優先度があるが、「いまは、市民の不安に対処する必要がある。そのためには人々に検査を受ける機会を与えるべきだ」と電子メールでコメントした。
① 積極的な水分補給:1日に1.5ℓ以上の水を!
乾燥すると喉の粘膜の働きが低下し、ウイルスを排出する力が落ちてしまいます。1日に1.5ℓ以上を、こまめに分けて飲むことをおすすめします。

② 部屋の湿度をキープ:50~60%が理想
ウイルスは高温多湿に弱いもの。部屋の湿度は50~60%を目安に加湿しましょう。

③ マスクの着用:グレードにも注目
人混みに行くときは、マスクの着用が大原則。咳やくしゃみの症状がある人が正しくマスクをつけることも、感染を広げないための鉄則です。できれば、ウイルスの防護機能が高いN95規格のマスクの着用をおすすめします。また、マスクが無い場合は、特に手洗いを丁寧に、栄養と睡眠をしっかりとって体調を整えることが肝要です。

④ 空間除菌:ウイルスの除去・抗菌
家の中では、小さなホコリやチリにウイルスが付いて浮遊したり、物にくっついていたりしています。これらを除去してくれる衛生用品の利用が賢明です。

 斎藤先生の予防法は、すぐに実行できることばかりなので、家族のためにも即、実践したいものですね。
「ドクター斎藤のコロナ対策」
細菌とウイルスの違い、知っていますか?

この質問に答えられる人は少ないかも知れません。細菌やウイルスは、どちらも感染症を引き起こす微生物ですが、細菌は環境が整えば自ら細胞分裂し増殖していくのに対し、ウイルスは生物の細胞内に寄生して栄養分を吸い取らないと増殖できません。
また、大きさもかなり違います。
細菌は1~10㎛(マイクロメートル)ですが、ウイルスは細菌の1/10~1/100程度の大きさしかありません。ですので、一般的な空気清浄機のフィルターでは、細菌はキャッチできるが、ウイルスをキャッチすることができないというものもあるので、注意が必要です。ちなみに、花粉の大きさは20~40㎛なので、細菌に比べてもかなり大きく、キャッチしやすいことがわかります。
【感染拡大を受け、対策を行っている飲食店は7割以上。行っている対策としては「手洗い、うがいの徹底」、「消毒液の設置」が8割以上に】
新型コロナウィルスの感染拡大に向けて、73.8%の飲食店が防止対策を行っている、と回答しました。また対策内容については「手洗い、うがいの徹底」が88.8%、「消毒液の設置」が83.2%となっており、その他には「従業員のマスク着用」、「店内の衛生管理の強化」が続きました。
また「その他」と回答した飲食店の中には、「中国からの帰国者には、2週間の出勤停止をお願いした」「体調不良を訴える従業員に対し、こちらで医療費を負担し医療機関での受診を推進した」などの声も聞かれました。

コロナウイルス検査は、民間の医療機関が、医師の自由な裁量で判断し、検体をとって、民間の検査会社に送ることができる検査ではありません。地域の保健所もしくは地方衛生研究所、あるいは国立感染研究所の判断を仰がなくては、検査が事実上できないのです。つまり公的機関の「許可」がいるのです。その窓口となる保健所は、どこもパンク状態で、電話もつながらない、と言われています。

 全国保健所長会の資料によれば、保健所は、都道府県、指定都市、中核市、その他政令都市、(東京)23区で設置されていますが、1970年代から850前後を維持していた全国の保健所の総数は、1997年頃から急激に減り始め、2019年は472と、半分近くになっています。


国際女性デー2020

2020年03月04日 13時20分31秒 | 社会・文化・政治・経済
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HAPPY WOMAN実行委員会

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HAPPY WOMAN実行委員会

すべての女性がその人生の主人公となった生き方を選択し
持てる力を発揮できる社会を。

HAPPY WOMAN実行委員会は「志」が同じ、様々な企業、団体、個人の皆さまで結成された組織です。
女性が本来持っている能力を引き出し、これからの時代を自分らしく生きていく

目的・目標

HAPPY WOMAN実行委員会では下記を目的・目標として年間を通じて活動を行って参ります。

【1】女性が輝く社会の実現・社会活性化に繋げ国力の底上げに貢献する。
【2】すべての女性が豊かな人生を送るべく、女性の生き方、働き方を男女ともに考える機会を創出し、女性の活躍を推進する。

HAPPY WOMAN 8つの目標


イキイキワクワクを追求する社会を創出していきます。

1)国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)推進
2)国際女性デーの普及による社会的ムーブメント創出
3)男女が平等に参画できる社会づくり
4)女性教育の普及・次世代の育成
5)シングルマザー支援
6)女性起業家支援
7)女性職人・クリエイター・エンジニア支援
8)女性の健康支援

持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み

女性の認知率と参加率アップがSDGs推進
持続可能な社会実現において重要なファクター

⑤ ジェンダー平等を実現しようを中心に、
HAPPY WOMANではビジネスだけでなく、暮らしやライフスタイルにもSDGsを浸透させ
女性の認知度や参加度をアップしていきます。

HAPPY WOMAN 実行委員会

あなたも共創パートナー・実行委員会メンバーとして
社会的ムーブメントを共に創りませんか?

HAPPY WOMANメンバーとしてさらにアクティブに活躍されたい方、新たなつながりを作りたい方は
是非、HAPPY WOMAN 実行委員メンバーとしてエントリーしてください。


Springが刑法性犯罪の改正に取り組む

2020年03月04日 13時09分25秒 | 社会・文化・政治・経済

「無理やり性交をされたことがある」と答えた女性は7.8%(男性は1.5%)。
その中で、性被害のことを誰にも相談していない・・・58.9%(男性は39.1%)
また、性被害について警察に連絡・相談した・・・2.8%(男性は8.7%)。
※平成29年 内閣府男女共同参画局調査
性暴力に遭った被害者の多くは沈黙を強いられ孤立し、
生きづらさを抱えています。
このような日本の現状をなんとかしたい。
私達、一般社団法人Springは
性被害当事者が生きやすい社会の実現を目指す
当事者団体です。
私たちのことを、私たち抜きで決めないで欲しいー
すべての人の性的安全・性的健康が守られる日本を作るために
性被害当事者の声を、政策決定の場に届けています。

Springが刑法性犯罪の改正に取り組む理由

刑法性犯罪の規定が性暴力の実態に即していないために、 性暴力の被害に遭った人が 法的に“被害者”と認められていないからです。

性暴力とは 相手の同意のない性的言動のことです。
国連の定義の中では 「身体の統合性と性的自己決定権の侵害」を性暴力とされています。

「性的自己決定権」とは
いつ、どこで、誰と性関係を持つのかを決める権利です。
同意がなく、対等性がなく、自分の意思を無視され、望まない行為を強要されるとき、人は深く傷つきます性暴力とは、決して許されない人権侵害です。

なぜ、法的に被害者と認められないのか

(詳しくは、下記PDF「見直そう!刑法性犯罪」p5~p8をご覧ください。)

見直そう!刑法性犯罪

●積み残された課題①

公訴時効 (強制性交等罪=10年、 強制わいせつ罪=7年)を過ぎたら、 加害者を罪に問えない。

*レイプ被害経験者のPTSDの発症率(Kessler et al., 1995) 男性⇒65%

*レイプ被害者のうつ病発症率⇒30%
(犯罪被害者でない場合の発症率は10%)(全米女性調査,1992)

*アルコール関連問題を抱える⇒非被害者の13.4倍
薬物関連の問題を抱える⇒非被害者の26.0倍
(全米女性調査, 1992)

性暴力からの回復には長い時間がかかるため 公訴時効は実態に即していないのです。

【Springの提案】

私たち性被害当事者は刑法性犯罪における公訴時効の撤廃を求めます。

●積み残された課題②

裁判で暴行脅迫が立証できなければ、不同意でも罪に問えない。

13歳以上の者に対するレイプには暴行脅迫要件(抵抗できないほどの暴行や脅迫があったかどうか)が適用されます。

*顔見知りからの被害が多い。
女性の被害の83%、男性の被害の60.9%は顔見知りからの被害
(内閣府平成29年度調査)

*上下がある関係性を利用し、性暴力が起きることも多い。

抵抗できない状況を利用して性暴力は起きている。
⇒暴行脅迫要件は性暴力の実態に即していない。

【Springの提案】

私たち性被害当事者は、不同意性交を性犯罪とすることを求めます!

私たちに何ができるか

Springは、
性暴力の実態に即した刑法性犯罪の改正を実現するために、
性被害当事者の声を政策決定の場に届ける“ロビイング”を行っています。

性暴力後の苦しみを、社会資源にしたいー。

当事者だから感じられること、
当事者だから見えること……
それらを伝えることで、
性暴力の問題が理解されます。

Springは専門家や市民団体と連携し、
議員や関係省庁との対話を繰り返すことで、
当事者を中心とした社会を作る活動を行っています。

声を上げることで社会や政治は確実に変わっていきます。

共に変化を起こしましょう!

全ての人々の性的安全、性的健康が守られる社会を作るために
あなたにもできることがあります。

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刑法性犯罪について知る

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茨城県 「小町の館」は、小野小町伝説の魅力を語り伝える

2020年03月04日 12時53分13秒 | 社会・文化・政治・経済

 伝説の里を交流の拠点に田園と都市がリンクする 

 
 平安時代の六歌仙の一人であり、美女の代名詞として知られる小野小町。

 土浦市小野地区には、小野小町が越えたとされる峠道や墓と伝えられる五輪塔など、数々の小町伝説が残っています。
 「小町の館」は、小町伝説の魅力を語り伝えるとともに、人々の交流の場所として利用されています。
 小町の館は、茨城県下最大級の直径7mの水車が目印。

「小町の館」では、そば打ち体験(要予約)や観光情報を得ることができ、展示コーナーや小町ギャラリーでは小町伝説について知ることができます。また、そば処「小町庵」の香り高い打ち立て常陸秋そばも好評です。

小町ふれあい広場(小町の館)
小町の館本館
画像:小町の館 体験館
小町の館 体験館
画像:小町の館 農産物直売所
農産物直売所

  • 特産物販売コーナー
  • ふれあいホール
  • 情報コーナー
  • 小町ギャラリー
  • 囲炉裏の間
  • 小町庵
    地元常陸秋そば使った手打ちそばを提供しています(11:00~品切れまで 月曜日定休 祝日は営業、翌日休み)

小町の館 体験館

  • 体験工房 : 地元産常陸秋そばを使ったそば打ち体験など各種体験活動ができます(有料)
  • おやすみ処 : 開館日は常時開放しており,どなたでも気軽にご利用できます(無料)

    農産物直売所

〇営業時間
 11:00~14:00 
 ※月・木曜日定休 祝日は営業、翌日休み

  • 交流サロン小町 : 地元常陸秋そばを使った有段者が打つ本格二八そばが味わえます。
  • 農産物直売所  : 地元でとれた新鮮な農産物や加工品などを販売しています。
  • カフェこまち+ : コーヒー・ケーキ・飲み物・軽食をご用意。パラグライダーのご案内等も行っています。
住所
〒300-4108 茨城県土浦市小野491
電話・FAX
029-862-1002(小町の館)
休館日
(本館・体験館)
毎週月曜日(祝日は営業、翌日休み)、
12月29日~1月3日

日本各地に広がっていくフラワーデモ

2020年03月04日 11時38分11秒 | 事件・事故

未来を変えていくための、
社会を変えていくための、
性暴力を許さない
声をあげるための
フラワーデモです。

日本各地に広がっていくフラワーデモ
4.11のフラワーデモは、ネット上に溢れた声が自然発生的に大きくなり、たくさんの人が集まりました。
第一回フラワーデモの後、全国から「フラワーデモをしたい」という声が寄せられています。
ここでは、現在フラワーデモの主催をしている各地域の方々の声を紹介します。
※フラワーデモを主催したいという方は koe@flowerdemo.org にご連絡ください。

このような痛みに、これ以上、もう、沈黙したくはない。
​そのために、共に変えていきましょう。

声を紡いでいきましょう
​あなたの声をきかせてください。
性暴力の司法判決に関して
あなたの意見、また性暴力に関連する
あなたのお考えをお聞かせ下さい。

〈判決内容〉
​3月に報道された一連の4件の事案について、事案の概要、罪名、検察側(被害者)の主張、弁護人側(被告側)の主張、事実認定・裁判所の判定等(どのような事実を認定したか)、無罪の理由を整理して記しました。長年性暴力被害者に寄り添い弁護を続けてきた村田智子さんに作成していただき、この表をもとに5月30日に刑事司法の勉強会を行いました。

当日の勉強会での感想の多くは「日本語がわからない」というものでした。「法律用語」が分からないというよりは、
「無罪の理由」の論建てがあまりにも乱暴で論理的でないためです。

これでは「故意」がなかったといえばどのような状況でも無罪になってしまうのではないか。せめて、「故意の有無」を一般常識に照らし合わせたもので判断するべできではないか(例えば乱暴な例えではあるけど、心臓を狙って刺した上で「殺すつもりはなかった」の言い訳が通じないように)。
刑法改正するまでもなく、十分に今の刑法でも問題のある判決なのではないかというのが勉強会を通して実感したことでした。
 
また、一連の無罪判決は決して司法のジェンダー感覚の問題だけではないことも浮き彫りになりました。
3月19日の判決は裁判員裁判です。
深夜の事件でした。
深夜にコンビニから出てきた時に見知らぬ男性に執拗に声をかけられ、そのまま家に帰れば家を特定されてしまう恐怖、電話番号を教えたら帰してもらえるか、少し話につきあったら帰してもらえるか・・・とにかく家を特定されないように、自分の身を守るために強制された行為が、「ナンパ」として捉えられるような判決内容には衝撃を受けます。抗拒不能が認められながらも出される一連の無罪判決、娘への性暴行が無罪になる判決の背景には、やはり社会の性暴力問題への無関心・無知、性差別が背景にあります。

このような痛みに、これ以上、もう、沈黙したくはない。
​そのために、共に変えていきましょう。

2019.03.12〈福岡地裁判決〉

被害者は抗拒不能の状態であった。しかし・被害者は抗拒不能ではあったが、ある程度言葉を発するこことができる状態であったこと、それほど時間が経たないうちに「やめて」と言ったことから、飲酒による酩酊から覚めつつある状態であったといえるので、外部から見て被害者に意識があるかのような状態であったといえる。
・被告人はその場にいた他の者から「被害者はあなたのことが良いと言ってるよ」ということを言われており、その気になった・被害者は被告人に明確な拒絶の意思を示していない・現場には他の者もおり、被告人が警察に通されるような行為だと認識しつつ性行為をしたとは考え難い→故意がなかったという被告人の供述の信用性を否定することができない。

2019.03.19〈静岡地裁浜松支部判決〉

・被告人の暴行は被害者の反抗を著しく困難にする程度のものであはあったが、暴行の程度が強いものであったとまでは認められない・被害者が抵抗できなかった理由は、精神的な理由によるもの・被告人からみて明かにそれとわかるような形での抵抗を示すことができていない→被告人が、被害者が被告人との口腔性交を拒否することがとても難しい状態であったこと、あるいはそのような状態であることを基礎づける事情を認識していたとは認められないため、故意が認められない

〈判決内容〉
​3月に報道された一連の4件の事案について、事案の概要、罪名、検察側(被害者)の主張、弁護人側(被告側)の主張、事実認定・裁判所の判定等(どのような事実を認定したか)、無罪の理由を整理して記しました。長年性暴力被害者に寄り添い弁護を続けてきた村田智子さんに作成していただき、この表をもとに5月30日に刑事司法の勉強会を行いました。

当日の勉強会での感想の多くは「日本語がわからない」というものでした。「法律用語」が分からないというよりは、
「無罪の理由」の論建てがあまりにも乱暴で論理的でないためです。

これでは「故意」がなかったといえばどのような状況でも無罪になってしまうのではないか。せめて、「故意の有無」を一般常識に照らし合わせたもので判断するべできではないか(例えば乱暴な例えではあるけど、心臓を狙って刺した上で「殺すつもりはなかった」の言い訳が通じないように)。刑法改正するまでもなく、十分に今の刑法でも問題のある判決なのではないかというのが勉強会を通して実感したことでした。
 
また、一連の無罪判決は決して司法のジェンダー感覚の問題だけではないことも浮き彫りになりました。
3月19日の判決は裁判員裁判です。深夜の事件でした。深夜にコンビニから出てきた時に見知らぬ男性に執拗に声をかけられ、そのまま家に帰れば家を特定されてしまう恐怖、電話番号を教えたら帰してもらえるか、少し話につきあったら帰してもらえるか・・・とにかく家を特定されないように、自分の身を守るために強制された行為が、「ナンパ」として捉えられるような判決内容には衝撃を受けます。抗拒不能が認められながらも出される一連の無罪判決、娘への性暴行が無罪になる判決の背景には、やはり社会の性暴力問題への無関心・無知、性差別が背景にあります。

このような痛みに、これ以上、もう、沈黙したくはない。
​そのために、共に変えていきましょう。

2019.03.12
福岡地裁判決

被害者は抗拒不能の状態であった。しかし・被害者は抗拒不能ではあったが、ある程度言葉を発するこことができる状態であったこと、それほど時間が経たないうちに「やめて」と言ったことから、飲酒による酩酊から覚めつつある状態であったといえるので、外部から見て被害者に意識があるかのような状態であったといえる。
・被告人はその場にいた他の者から「被害者はあなたのことが良いと言ってるよ」ということを言われており、その気になった・被害者は被告人に明確な拒絶の意思を示していない・現場には他の者もおり、被告人が警察に通されるような行為だと認識しつつ性行為をしたとは考え難い→故意がなかったという被告人の供述の信用性を否定することができない

被害者は飲酒酩酊しており抗拒不能状態だった・被告人はこのような状況を認識していた
被害者は抗拒不能の状態にはなかった・被告人は被害者が抗拒不能の状態にあるとは認識しておらず、故意がない
事実認定・裁判所の判断等
以下の事実等を認定・被害者が被告人が性交した際に酩酊していたこと・被害者が被害後、他の男性から体を触られた際に「やめて」と言ったこと
 
2019.03.19〈静岡地裁浜松支部判決〉
 
・被告人の暴行は被害者の反抗を著しく困難にする程度のものであはあったが、暴行の程度が強いものであったとまでは認められない・被害者が抵抗できなかった理由は、精神的な理由によるもの・被告人からみて明かにそれとわかるような形での抵抗を示すことができていない→被告人が、被害者が被告人との口腔性交を拒否することがとても難しい状態であったこと、あるいはそのような状態であることを基礎づける事情を認識していたとは認められないため、故意が認められない
・被害者の証言の内、被告人の暴行部分、口腔性交部分等は信用できる。この点に反する被告人の供述は信用できない・口腔性交と障害との因果関係を認める・被害者の「頭が真っ白になった」旨の供述は信用ができ、被告人の加えた暴行が被害者の反抗を著しく困難にする程度のものであったことは認める
・被告人は同意のうえで被害者の体を触ったが、陰部は触っていない・被告人は口腔性交を試みようとしたが、被害者が嫌がる素振りをしたのでやめた。暴行を加えたり、口腔性交をしたことはなかった。被告人の行為は被害者の反抗を著しく困難にする程度であったとはいえない
・被告人の暴行は被害者の反抗を著しく困難にする程度であった・被告人は被害者に口腔性交した
強制性交等致傷罪
被告人が、屋外で声をかけたばかりの被害者に対し、ベンチに座らせて陰部を触るなどした後、口に指を入れて強引に開く等の暴行を加えて口腔性交等をし、もって唇挫傷、顎関節捻挫等の障害を負わせた事案

2019.03.26〈名古屋地裁岡崎支部判決〉

実父が19才の娘に対し、2回(会社の会議室、ホテル)性交を強制した事案。実父は被害者に対して5年以上にわたって性的虐待をしていた

被害者は・長年にわたる被告人による性的虐待を受けてきたこと・実母と不仲で相談できなかったこと・弟たちが学校に行けなくなってしまうとの思いから警察に被害申告できなかったこと・専門学校に入学する際に被告人から金銭的援助を受けたこと等によって、被告人からの性交等に抵抗することが著しく困難であった(=心理的抗拒不能)

犯罪事実(強姦)を裏付ける証拠がないため、無罪
・被害者は「全体として相当に具体的な内容の証言をしていると評価できる」しかし・部屋の間取り等からして、他の家族が被害事実に気がつかなかったというのは不自然・PTSDテストで被害を誇張して申告することはありうる・被害者が性的知識がなかったとは言い切れない・いつ被害を受けたのかについて被害者の証言が変遷している→被害者の証言は信用できない

2019.03.28〈静岡地裁判決〉

実父が、当時12才の娘に性交していたということで強姦罪で起訴された事案
※12才は性交同意年齢未満なので、暴行脅迫がなくと強姦罪成立
被害者は:被害者の供述は具体的であり信用できる・被害者の年齢からみて性的知識は乏しいはずであり、嘘の供述はできない・同室にいた他の家族が気づかなかった可能性は十分考えられる・被害発覚の経緯が自然である・PTSDの数値が高かった

犯罪事実(強姦)を裏付ける証拠がないため、無罪
・被害者は「全体として相当に具体的な内容の証言をしていると評価できる」しかし・部屋の間取り等からして、他の家族が被害事実に気がつかなかったというのは不自然・PTSDテストで被害を誇張して申告することはありうる・被害者が性的知識がなかったとは言い切れない・いつ被害を受けたのかについて被害者の証言が変遷している→被害者の証言は信用できな

711名古屋フラワーデモで弁護士の岡村晴美さんが語られたことを、皆さんとシェアします。
そもそもフラワーデモは、四件の無罪判決に加え、この判決に異議を唱えた声に対する法曹界からの批判に黙りたくないという強い思いがありました。「#MeTooも大切だけど人権もね」「判決を読まないで批判するべきではない」「無罪判決反対と言うな」といった批判や指導が法曹界からあがりました。
司法のジェンダー観によって性犯罪、DV、セクハラの判決に問題がある。そのことはもう何十年も前から繰り返し繰り返し語られてきたことです。そのような議論をまるでなかったかのように、声をあげる側を「法律のプロ」として冷笑し批判する乱暴さには、衝撃を受けます。それでも、そのような弁護士だけでは、ありません。名古屋で岡村晴美さんが語ってくれたことは、同業者への強いメッセージであると同時に、このような弁護士がいると信じられることが希望でした。岡村さん、ありがとうございました。
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弁護士の岡村晴美といいます。弁護士になって10年余り。事件の8割はDV事件。
残りの2割で、セクハラ、パワハラ、いじめ、性被害といわれる事件をやってきました。
 
フラワーデモのきっかけとなった4つの無罪事件について、無罪という司法判断にも驚きましたが、一部の弁護士たちが、無罪判決を批判する人たちを批判して、フラワーデモを侮辱的な言葉であざわらう言葉をSNSで発信していることについて我慢なりません。
同業者だからこそ、今、ここで意見表明しなくてはならないと考えてここにたちました。
 
岡崎の無罪判決が出て、私は打ちのめされました。
中学2年生から繰り返し強姦されてきても加害者は無罪か。
どんな国だよ。これが先進国かよ。恥ずかしいって、思いました。
その一方、あぁでもそうか。ジェンダーギャップ指数、149カ国中110位の国だったわ。
こんな判断が出ても世界は驚かないかもしれないな。
女だからって理由で、入試でも差別されるような国だったわ。
そんな自虐めいたことを言ってみても、ずっと呼吸が苦しくて。涙がほほを伝うのです。
「感情的だ」「ヒステリックだ」という批判は甘んじて受けましょう。
女が意見を言えば必ず出てくる言葉です。聞き飽きています。
でも、感情をなくした「論理的な議論」は正義なのでしょうか。
中学2年生から子どもを繰り返して強姦していても無罪になるのが法治主義なら、
そんな治安の悪い国に住みたくない。
これらの事件が無罪になるならば、同意のない性行為を有罪とする法改正を行った方が良いという議論が出てしかるべきだと思いますが、彼らはそれすらも叩く。
この事件は私にとって他人事ではありません。感情をなくすことなんてできません。
 
幼い時から、繰り返し、性虐待を受けてきた子ども達は、世間が思っているよりたくさんいます。被害を受けている真っ最中だったり、3年後だったり、10年後だったり。
私は、色々なタイミングで関わってきました。
小学校の頃の性虐待、中学になってその意味を知った子。
記憶を封印して大人になってから、フラッシュバック、重篤な後遺障害を発症した方。
学費を出してもらうため、もしくは、家庭の平穏を保つため、性虐待を受け続けてきた子。
性虐待の事案で、加害者と一緒にいる間に被害を訴えることなんて現実問題無理なんです。
加害者から離れてようやく被害を声に出すことができた時には、証拠がない、時効が成立していることがほとんどで。性被害を受けているそのリアルタイムで声が出せたとしても、幼なくて、うまく表現できない。うまく表現できたとしても、何度もその話を繰り返すことが二次被害になってしまう。
岡崎の無罪判決は、こうした経験をした私の大切な依頼者の心を壊しています。
この判決以後、心が苦しくなり、体調を崩しています。実際に、です。
加害者の否認、過小評価、責任転嫁は、被害者にとって「暴力」そのものです。
それを追認する司法裁判もまた「暴力」ではないでしょうか。
性被害は、魂の殺人と言われますが、被害者は、何度殺されたらいいのでしょう。
 
「判決文も読んでいない段階で、」「素人が、」という批判がされていますので、私は、4つの事件の判決文のすべてを読みました。その上で、私は、いずれの無罪も、今の法律の枠組みでも有罪とすべき事案だったと思います。
 
刑事裁判では、どのような事実があったのかを確定する「事実認定」の段階と、確定した事実を法にあてはめて罪に問えるかという「法的評価」の段階があります。
 
4つの無罪事件のうち、12歳の女の子の証言の信用性がないと言われた静岡地裁の事件以外の3つの事件は、いずれも同意のない性行為があったという事実認定をしています。この事実認定は、10年間性被害事件に関わってきた私から見ると、この10年の間にずいぶん裁判官の性被害事件の認識は進んだなという感想をもちました。何しろ、10年前には、DVのことをDVDと言い間違う裁判官すらいたのです。この事件が10年前に起訴されていれば、「黙っていた」=「同意があった」と認定されていたのではないかと思いますし、10年前には起訴すらされていなかったのではないかと思うのです。
 
では、どこから間違ったのか。「法的評価」の際には、その法律をどう理解するかという「法解釈」と、「経験則」が問題となります。「経験則」とは、裁判官の考える常識のことです。
 
岡崎の事件は、継続的な性的虐待を通じて加害者が被害者を精神的支配下に置いていたという精神科の医師の鑑定書を信用できるとしています。それでも、法的評価としては抗拒不能の状態に至っていたと断定するには合理的疑いが残るとして無罪としました。この判決の間違いは、抗拒不能の要件を狭く捉えすぎているという点と、専門的知見を軽視し、継続的な性的虐待を通じて加害者が被害者を精神的支配下に置かれていた被害者心理の理解不足、という「経験則」から生じたと思います。
福岡地裁の事件と静岡地裁浜松支部の事件の誤りは、テキーラを飲んで泥酔した女性が性行為に応じるだろうとか、コンビニの駐車場という場で初めて会った男との性行為に応じるだろうという、女からしたらありえない、「男の妄想」を「経験則」として尊重したことから生じた間違いだと思います。
 
3つの事件は控訴されていると聞いています。高等裁判所の判断を待ちたいと思います。
 
12歳の女の子の証言の信用性がないと言われた静岡の事件についても言いたいことがあります。この判決は、狭い家に家人が隣の部屋にいて気づかないはずがないことを根拠としていますが、私の経験では、DV家庭で、となりに兄弟姉妹がいても、性虐待が繰り返された事案は、全然あります。児童虐待やDVの事件をやっている人なら全員わかっていることです。「普通は…」とか、「常識的に見て…」とかいうことは通じない、ありえないことが起こるのが、児童虐待でありDVの現場です。事実認定の段階で、「経験則」を誤ったことが導いた無罪だと思います。
 
私は、司法に正義があると信じて、性被害事件や性虐待事件をたたかってきました。山火事を消そうと、小鳥が口に水をふくんで運ぶようなことかもしれないけれど、私は、私の持ち場で、これからも頑張っていきたいと思います。皆様、聞いて頂いてありがとうございました。


認知症患者に虐待疑い、看護師ら6人逮捕

2020年03月04日 11時25分10秒 | 事件・事故

3/4(水) 共同通信

認知症統合失調症がある複数の入院患者に放水したり、ベッドに閉じ込めたりする虐待行為をしたとして、兵庫県警は4日、監禁や準強制わいせつなどの疑いで、神戸市西区の神出病院の看護師ら6人を逮捕した。


11日の東日本大震災追悼式、中止へ 政府方針

2020年03月04日 00時04分11秒 | 社会・文化・政治・経済

 政府は3日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、3月11日に国立劇場(東京都千代田区)で開催を予定している政府主催の東日本大震災追悼式を中止する方針を固めた。6日に閣議決定する。複数の政府関係者が明らかにした。

【写真】過去に行われた追悼式の様子

 追悼式の開催に関しては、感染拡大後、出席者を600~700人程度とするほか、中央省庁の出席者を閣僚級のみに限定するなど、例年より規模を大幅に縮小して開催する方向で調整してきたが、全国的な感染の拡大を受けて中止に傾いた。

 安倍晋三首相は先月26日、大人数が集まる全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、規模縮小を要請。岩手、宮城、福島の被災3県の自治体では、追悼式の中止や規模縮小の決定が相次いでいる。

 菅義偉官房長官は3日の記者会見で、追悼式開催の可否について「さまざまな状況を見ながら最終的な検討をしたい」と述べていた。

 政府主催の追悼式に関しては菅氏が1月21日の記者会見で、開催は発生から10年を迎える令和3年までを基本とする考えを示している。4年以降については、情勢を見て判断するとした。