茨城県取手市 小堀の渡し(おおほりのわたし)

2020年11月15日 21時08分35秒 | 社会・文化・政治・経済

小堀の渡し

「小堀(おおほり)の渡し」は、茨城県取手市内を結ぶ取手市営の渡船(とせん)(渡し舟・渡し船)です。利根川をはさみ、市内中心部と小堀(おおほり)地区を結び運航しています。

小堀の渡しとりで号が運行している様子。

小堀(おおほり)の渡し とりで号

とりで号の仕様

  • アルミ船
  • 登録長9.95メートル
  • 登録幅3.00メートル
  • 自転車、原動機付き自転車(50cc以下)は1人1台まで無料
  • ペットはケージに入れれば乗船可能
  • フライングデッキあり
  • 購入費:5282万8000円

とりで号の仕様解説画像。船内の様子やデッキの様子が写真で紹介されている。

歴史

かつて利根川は、取手市の南(現在の古利根沼(ふるとねぬま))を蛇行して流れていましたが、水害が絶えなかったことから利根川改修工事(明治40年から大正9年まで)が行われ、現在の形に姿を変えました。
その結果、当時、地続きであった小堀(おおほり)地区は、利根川により分断されました。利根川の改修により、交通の不便を感じた地域住民によって渡船場(とせんば)の設置が協議され、大正3年に渡し船を出したのが小堀(おおほり)の渡しの始まりと想定されています。
その後、昭和42年には取手町営となり、平成11年に取手市営の小堀(おおほり)循環バスが運行を開始するまで、通勤・通学や、住民の日常生活の足として活躍しました。
現在では、誰もが乗船できる観光船としての役割をもちつつ、茨城県はもとより利根川下流域に残る希少な渡し船として、かつての水戸街道「取手の渡し(とりでのわたし)」の風情を受け継ぎ、今も運航を続けています。

利根川河川改修工事の前と後を比較できる地図の画像
左図 利根川改修工事前(明治14年)
右図 利根川改修工事後(昭和3年)

年表

大正3年(1914年)に運航を始めた小堀(おおほり)の渡しは、平成26年(2014年)に運航開始100周年を迎えました。

おおほりの渡しの年表の画像


檀ふみ 父・檀一雄の蔵書1万冊と母の着物を処分して

2020年11月15日 20時06分35秒 | 社会・文化・政治・経済

11/15(日) 13:31配信

婦人公論.jp

「建て直しを決めたのは、昔から我が家にあった思い出の樹木を、少しでも残したいから。売って更地になれば、木はすべて伐採されてしまいます。」(檀さん)

自身が生まれ育った家を20代で建て直した。数年前には区画整理で敷地が半分になり、3番目の家を建てることに。父である作家・檀一雄さんの蔵書や母の着物を整理し、見えてきたこと(構成=篠藤ゆり)

【写真】少女の頃、父・檀一夫さんと縁側で談笑する檀ふみさん

* * * * * * *

◆家の建て直しで遺品の整理に直面

生まれた時から住んでいた場所に新しく家を建て直し、2018年の秋に引っ越しました。新居はそれまでと同じく、下の兄家族との二世帯住宅です。

20年近く前から道路の拡幅が始まり、うちも半分が、計画に引っかかっていました。ただ、母が高齢で認知症の症状もあったので、急激な環境の変化はよろしくないと思い、交渉の席にはつかずにきたのです。

15年4月に母が亡くなり、違う場所に引っ越すのか、半分になってしまう土地に家を建て直すのか、いろいろな方に相談しながら検討。翌年から改築に向けて動き出しました。建て直しを決めたのは、昔から我が家にあった思い出の樹木を、少しでも残したいから。売って更地になれば、木はすべて伐採されてしまいます。

それまで住んでいたのは、私が20代半ばに施主となって建てた家(2番目の家)です。若い身空でそのような決断をしたのは、生まれ育った家(1番目)の雨漏りに耐えかねたから。父は普請が好きで、増改築を重ね、家はつぎはぎだらけ。とにかくものが多く、蔵書にいたっては1万冊近くありました。

2番目の家はかなり大きな建物で、回り廊下を設け、壁一面を本棚にしました。それでも足りないので、廊下の床下にも本がしまえるように。収納もたくさん作り、古家にあったものはほとんど捨てず、収納の中にしまいました。その作業は、大正生まれで「ものを捨てられない人」だった母がすべてやったので、私はどこに何があるのかも知りませんでした。

◆全部捨ててしまうつもりだった

今回、3番目の家を建てるにあたって、いったん家を空にする必要があり、妹と一緒に荷物を確認しました。そうしたら、出てくるわ、出てくるわ。父が集めた書画や旅先で買ってきた骨董品、美術品の量も半端ではありません。なにより桁違いなのが、食器の量です。父は50人くらい招いて家で宴会を開き、料理をふるまうのが趣味。食器も5客セットとかではなく、同じものが20~30枚ありましたし、大皿や大鉢など巨大な食器が山のようにあるのです。

屋根裏収納には私は怖くて上がれず、妹が見てくれることに。そうしたら、「えっ、こんなものが?」というものがたくさん出てきました。たとえば古い足踏み式のミシン。そんなもの、どうやって屋根裏に持って上がったのか(笑)。見たことのない母の着物もありました。たぶん、20代の頃のものではないでしょうか。母は布類を捨てられない人だったので、とにかく山のようにあるのです。

私はもともと、ものには執着も愛着も薄いほうです。友人たちが「あのバッグほしい」「あのアクセサリーが素敵」などと言うのを尻目に、「特にほしいものなんてないわ」と思って生きてきました。ですから当初は、「全部捨ててしまおう」と言っていたのです。

今回の家の大きさは2番目の家の半分ほどで、収納場所も限られています。目をつぶって「えい、やァ」と処分しないことには、整理がつかないと思ったのです。すべてを丸投げされた妹は、かなりのストレスだったようです。

食器はどなたかの役に立てばと思い、全部引き取ってくださる方を探しました。価値のあるものも混じっているはずですが、なかなか引き取り手は見つからず……。

母の着物は、最近のものは、生徒さんをお持ちの着付けの先生に引き取っていただくことに。着物用段ボール3箱分ですが、先生のお宅の収納を整理してからというので、まだ引き渡せずにいます。昔の着物や布類のうち、きれいなものは、着物地で小物や服などを作っている方に、段ボール2箱分、引き取っていただきました。

◆母と一緒に引いた辞書は手元に

一番問題になったのは蔵書です。2番目の家は雨漏りするようになったうえ、本棚の後ろがネズミの巣に。そのため、汚れている本もかなりありました。ただ、父が小説のために集めた貴重な資料もあるはず。以前、ある作家さんから、「古書店で資料を探していたら、そういう本は檀さんのところにあると店主から言われた」と聞いたこともあります。

知り合いの古書に明るい方に見ていただいたところ、今は復刻本が出ているので、資料としての価値はほとんどないとのこと。そこで自分がとっておきたい本だけ抜いて、あとは古書店に引き取っていただきました。

ちなみに私が抜いたのは、全巻そろっている作家の全集、古い文学全集を1セット、作家仲間から父に献本された署名が入っている本。そして、私にとって思い出のある本です。たとえばボロボロになった戦前の『名歌辞典』は、和歌の一部しか思い出せない時、母と一緒に引いた記憶があります。

新居には2000冊所蔵が可能なのですが、時間が足りず1000冊ほどしか残せませんでした。古書店の方に来ていただいたのは引越し翌日。私と妹で、片付けきれなかったものを始末しに戻っていた時です。思わず発したであろう「汚ねぇ~っ」という声に、申し訳なくて胸がつぶれそうでした。

◆ものがきっかけで思い出がよみがえる

また、引越業者さんが音を上げたのが、父が集めた絵や書を額装したもの。「額は私たちが梱包します」とおっしゃったのでそのままにしておいたら、引っ越し当日に「えっ! こんなにあるんですか」と絶句。梱包するのに人が足りず、急きょ応援要請をしていました。

それらの額は、新しい家に作る6畳ほどの納戸に、きれいに並べて収納する予定でした。納戸といっても、人様に入って見ていただけるような空間にしよう。当初はそのつもりで設計したのですが、理想通りにはいかないものですね。納戸には今も、段ボール箱がうずたかく積まれたままです。

なぜ、そんなことになったのか。ひとつは、時間切れになったから。最後はまさに目をつぶる感じで段ボールにいろいろなものを詰め込み、トランクルームを2つ借りて預けました。でも、理由はそれだけではありません。ものには思い出が染みついています。片づけながら「これ、小さい頃によく目にしたわ」とか、「昔、好きだった」というものは、捨てがたくなってきたのです。

仮住まいではものが少ないすっきりした生活ができ、とても快適でした。新しい家は仮住まいより広いので、もっとすっきり暮らせるに違いない。そう楽しみにしていたのに、あに図らんや。引っ越しを終えてトランクルームから荷物が返ってきたら、「ぎゃーっ! こんなものがまだあった」「これ、どこに置けばいいの?」といったものがけっこう出てきました。

◆思い出のものがあるのも悪くない

たとえば、人間の半分くらいある、埴輪みたいな素焼きの鳥の置物。こんな巨大なものを、いったいどうすればいいのか。しかも兄が運ぶ時にどこかにぶつけたとかで、クチバシが欠けています。革でできたロバとサイの置物は2歳児くらいの大きさで、父が1年半ポルトガルに滞在している間に、どこかで買って送ってきたものです。

父が気に入って求めたものなので、なんとなく処分しがたくてトランクルームに預けていたのですが、こんな場所ふさぎのものをどこに置けばいいのか。考えた末、玄関ホールに置いたお気に入りの椅子の左と右に、脇侍のように立たせました。

送られてきた当時はピカピカでしたが、くたびれ果てたようにボロボロ。でも掃除のたびに撫でくり回しているうちに、私の気持ちもそこに移り、愛着もわいてきました。心なしか艶も出てきましたし、だんだんいいものになりつつあるような気がします。そんな経験を通して、ものが少なくてすっきりした暮らしもいいけれど、思い出のものがあるというのも悪くないなと感じるようになりました。

2番目の家の片づけをしている時、中国の切り絵を額装したものが出てきました。それを見たとたん、「そういえば小さい時に両親の寝室にかかっていた、懐かしいな」という感情がわいてきたのです。新しい家にはちょっと似合わないし、どうしようかと思いながら汚れを拭いたついでに裏板を外してみたら、台紙の裏から叔母の手紙が出てきて。そこには、「この間は素敵なコートを送ってくれてありがとう」と書いてありました。

父は、戦後、長いこと中国で暮らしていた妹に、そんな心遣いをしていたのですね。切り絵と手紙は、そのお礼でしょう。私たちの知らない父の姿を見た気がして、なんとなく胸が熱くなりましたし、ものは過去を辿るよすがになるのだ、と感じました。

◆開けるのが怖い母が残した古トランク

ものがあるからこそ、記憶の扉も開かれます。私は記憶力が弱いほうですが、これから年をとるとますます記憶力も減退していくでしょう。そんなとき、思い出のとば口になるものがなかったら、思い出は消失してしまう。なかったことになります。私はそれまでものにこだわったことがありませんでしたが、ものっていいなと、今になってつくづく思います。

さて、納戸に詰め込まれたままのものを、今後どうするか。当分は、そのままにしておこうと考えています。

私には子どもがいません。受け継ぐ人が甥だか姪だか、はたまたその子どもたちなのかは知りませんが、その人たちが少し苦労したほうがいいんじゃないか(笑)。2世代下の人たちには、残されたものに関する思い出がないから、まったく思い入れがないはず。

いいものがあれば売れるだろうし、すべて処分してもいい。私が悩む必要はないんじゃないか、と思い始めました。納戸にはクチバシの欠けた巨大な鳥もいれば、母が捨てられなかったボロ布も残されています。それをどうするかで、もう頭を悩ませるつもりはありません。

1つだけ悩んでいるのは、母が残した古いトランクです。母は、大事な書類などはすべてそこに入っていると言っていましたが、怖くて開けられないのです。たぶん、父があちこちから借りたお金の借用書も入っているでしょう。

父は浪費家でしたが、お金がなかったので、あちこちからお金を借りていたのです。そもそも最初に家を買った時も、先輩作家たちからお金を借りたらしい。私が生まれる前のことですから、すでに時効だとは思いますが──。

ひょっとすると、衝撃的な手紙が入っているかもしれません。まさにパンドラの箱。開けるべきか、開けざるべきか。今しばらく迷ってみようと思います。

(構成=篠藤ゆり)

檀ふみ

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妻の扇さん、藤十郎さんをしのぶ 「最後まで芸に生きた人」

2020年11月15日 20時04分42秒 | 社会・文化・政治・経済

11/15(日) 15:28配信

共同通信
 12日に死去した歌舞伎俳優坂田藤十郎さんについて、妻で元俳優、元参院議長の扇千景さんが15日、共同通信の取材に応じ「芸のために生まれ、役者として最後まで芸に生きた人でした」と60年以上連れ添った伴侶をしのんだ。

 扇さんによると、藤十郎さんが入院していた東京都内の病院に呼ばれ、病室に駆け付けたところ「寝てるんだなと思ったら、目の前ですーっと息を引き取った」という。扇さんは「病院の方からは『大往生です』と言われました」と語った。

 藤十郎さんを「芝居だけの人でした」と話し、「(皆さま)お世話になりました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

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累計感染者数:946名 茨城版コロナNext(対策指針):Stage3

2020年11月15日 14時11分37秒 | 事件・事故
茨城県内における新型コロナウイルス感染症例発生状況
 
11月14日(土曜日)、県内で新たに新型コロナウイルス感染症患者(40名)が確認されました。

新型コロナの感染者数

11月14日23時55分更新

新規感染者数40
前日比 +14
現在感染者数150
前日比 +36
累計感染者数946
死亡者数18
退院者数778
 
新型コロナウイルス感染症陽性者一覧
 
公表日 年齢 性別 居住地 区分
 
11/14 20代 男 鹿嶋市 新規
11/14 40代 女 石岡市  濃厚接触者
11/14 40代 男 石岡市 濃厚接触者
11/14 70代 男 土浦市 新規
11/14 20代 女 土浦市 新規
11/14 40代 女 石岡市 濃厚接触者
11/14 20代 女 土浦市 新規
11/14 30代 女 土浦市 新規
11/14 20代 女 土浦市 新規
11/14 30代 女 土浦市 新規
11/14 40代 男 土浦市 新規
11/14 40代 男 かすみがうら市  新規
11/14 30代 女 石岡市 新規
11/14 40代 男 取手市 濃厚接触者
11/14 30代 男 取手市 濃厚接触者
11/14 30代 男 河内町 濃厚接触者
11/14 30代 男 牛久市 濃厚接触者
11/14 30代 女 下妻市 新規
11/14 40代 女 笠間市 新規
11/14 50代 男 千葉県 新規
11/14 20代 女 古河市 新規
11/14 10代 女 東京都  濃厚接触者
11/14 50代 女 古河市 新規
11/14 40代 男 つくば市 新規
11/14 40代 女 つくば市 濃厚接触者
11/14 50代 女 牛久市 新規
11/14 30代 男 古河市 新規
11/14 30代 男 千葉県 濃厚接触者
11/14 20代 男 行方市 新規
11/14 50代 男 坂東市 新規
11/14 50代 男 土浦市 濃厚接触者
11/14 40代 女 土浦市  濃厚接触者
11/14 20代 女 土浦市 濃厚接触者
11/14 40代 女 土浦市 濃厚接触者
11/14 20代 男 かすみがうら市 濃厚接触者
11/14 60代 男 取手市 濃厚接触者
11/14 20代 女 取手市 濃厚接触者
11/14 40代 女 取手市 濃厚接触者
11/14 20代 男 筑西市 濃厚接触者
11/14 60代 女 古河市 新規
11/13 20代 男 土浦市 新規
11/13 40代 女 土浦市  濃厚接触者
11/13 40代 女 土浦市 濃厚接触者
11/13 40代 女 かすみがうら市 新規
11/13 40代 女 土浦市 新規
11/13 60代 男 土浦市 新規
11/13 10代 男 石岡市 新規
11/13 50代 男 土浦市 新規
11/13 30代 女 つくば市 新規
11/13 40代 男 つくば市 新規
11/13 30代 男 つくば市 新規
11/13 50代 男 つくば市 新規
11/13 40代 男 笠間市 新規
11/13 40代 女 つくば市 濃厚接触者
11/13 30代 男 鹿嶋市 新規
11/13 10代 男 取手市 新規
11/13 60代 女 大子町 新規
11/13 70代 男 大子町 新規
11/13 20代 女 小美玉市 濃厚接触者
11/13 40代 男 土浦市 濃厚接触者
11/13 20代 女 土浦市 濃厚接触者
11/13 30代 女 土浦市 濃厚接触者
11/13 40代 女 土浦市 濃厚接触者
11/13 20代 男 つくば市 新規
11/13 未就学児 女 結城市 濃厚接触者
11/13 40代 男 筑西市 濃厚接触者
11/12 30代 男 水戸市 新規
11/12 30代 男 かすみがうら市 新規
11/12 30代 女 土浦市 新規
11/12 50代 男 土浦市 新規
11/12 70代 女 取手市 濃厚接触者
11/12 30代 男 龍ケ崎市 新規
11/12 20代 女 取手市 新規
11/12 80代 男 取手市 新規
11/12 20代 男 東京都内 新規
11/12 60代 女 茨城町 濃厚接触者
11/12 10代 女 古河市 濃厚接触者
11/12 60代 男  茨城町 新規 
11/12 10代 女  常総市 新規
11/12 20代 女 土浦市 新規
11/12 20代 男 土浦市 濃厚接触者
11/12 70代 女 土浦市 濃厚接触者
11/12 40代 男 常陸大宮市 新規
11/12 30代 男 千葉県内 濃厚接触者
11/12 20代 女 取手市 濃厚接触者
11/12 30代 男 千葉県内 濃厚接触者
11/12 30代 男 千葉県内 濃厚接触者
11/12 20代 男 取手市 濃厚接触者
11/12 40代 男 千葉県内 濃厚接触者
11/12 70代 男 取手市 濃厚接触者
11/12 50代 女 結城市 新規
11/12 30代 男 福島県 新規
11/11 20代 男 石岡市 新規
11/11 20代 女 土浦市 新規
11/11 20代 男 土浦市 新規
11/11 40代 女 土浦市  新規
11/11 20代 女 龍ケ崎市 濃厚接触者
11/11 50代 男 美浦村 新規
11/11 20代 男 牛久市 新規
11/11 70代 男 取手市  新規
11/11 40代 男 取手市 新規
11/11 70代 女 取手市 濃厚接触者
11/11 40代 男 取手市 新規
11/11 30代 男 日立市 新規
11/11 40代 男 古河市 濃厚接触者
11/11 60代 女 古河市 濃厚接触者
11/11 40代 女 古河市 新規
11/11 50代 男 土浦市 濃厚接触者
11/11 40代 女 土浦市 濃厚接触者
11/11 50代 男 土浦市 濃厚接触者
11/11 50代 女 土浦市 濃厚接触者
11/11 50代 男 筑西市 新規
11/10 20代 女 水戸市 濃厚接触者
11/10 30代 男 つくば市 濃厚接触者
11/10 20代 男 取手市 濃厚接触者
11/10 10代 男 取手市 濃厚接触者
11/10 30代 女 取手市 濃厚接触者
11/10 50代 男 つくば市 濃厚接触者
11/10 50代 女 牛久市 濃厚接触者
11/10 20代 女 取手市 新規
11/10 30代 女 土浦市 新規
11/9 50代 女 阿見町 濃厚接触者
11/9 10代 男 取手市 濃厚接触者
11/9 20代 女 牛久市 濃厚接触者
11/9 50代 女 土浦市 濃厚接触者
11/9 50代 男 土浦市 濃厚接触者
11/9 30代 男 古河市 新規
11/9 20代 男 土浦市 新規
11/8 30代 男 水戸市 濃厚接触者
11/8 30代 女 つくば市 濃厚接触者
11/8 80代 男 埼玉県 新規
11/8 10代 女 取手市 濃厚接触者
11/8 40代 男 鹿嶋市 新規
11/8 20代 女 土浦市 濃厚接触者
11/8 60代 男 土浦市 濃厚接触者
11/8 20代 女 古河市 濃厚接触者
11/8 60代 女 北茨城市 濃厚接触者
11/8 60代 男 北茨城市 濃厚接触者
11/8 30代 女 かすみがうら市 濃厚接触者
11/8 30代 男 土浦市 濃厚接触者
11/7 60代 男 水戸市 新規
11/7 50代 男 牛久市 新規
11/7 20代 女 つくば市 濃厚接触者
11/7 30代 男 つくば市 濃厚接触者
11/7 50代 男 土浦市 濃厚接触者
11/7 40代 男 かすみがうら市 新規
11/7 20代 男 東京都 濃厚接触者
11/7 20代 男 古河市 濃厚接触者
11/7 30代 男 水戸市 濃厚接触者
11/7 60代 男 水戸市  濃厚接触者
11/6 未就学児 女 水戸市 濃厚接触者
11/6 40代 女 水戸市 濃厚接触者
11/6 20代 女 取手市 濃厚接触者
11/6 20代 女 取手市 濃厚接触者
11/6 30代 女 取手市 濃厚接触者
11/6 50代 男 守谷市 濃厚接触者
11/6 40代 男 古河市 濃厚接触者
11/5 30代 男  水戸市 新規 
11/5 20代 女  取手市 濃厚接触者 
11/5 30代 男 取手市 濃厚接触者
11/5 30代 男 取手市 濃厚接触者
11/5 30代 男 取手市 濃厚接触者
11/5 30代 男 取手市 濃厚接触者
11/5 70代 女 龍ケ崎市 濃厚接触者
11/5 30代 女 取手市 濃厚接触者
11/5 60代 女 つくばみらい市 濃厚接触者
11/5 40代 男 境町 新規
11/4 未就学児 男 水戸市 濃厚接触者
11/4 40代 女 水戸市 濃厚接触者
11/4 30代 男 取手市 新規
11/4 40代 男 守谷市 濃厚接触者
11/3 50代 男 つくば市 新規
11/3 40代 男 取手市 新規
11/2 30代 男 つくば市 新規
11/2 10代 男 龍ケ崎市 新規
11/2 80代 女 取手市 新規
11/1 20代 男 牛久市 新規
11/1 40代 男 守谷市 濃厚接触者
10/31 40代 男 日立市 濃厚接触者
10/31 60代 女 日立市 濃厚接触者
10/31 30代 女 日立市 新規
10/31 20代 男 常総市 濃厚接触者
10/30 40代 女 守谷市 濃厚接触者
10/30 20代 男 つくば市 濃厚接触者
10/30 80代 女 守谷市 濃厚接触者
10/30 70代 男 高萩市 濃厚接触者
10/30 30代 男 石岡市 濃厚接触者
10/30 80代 女 日立市 濃厚接触者
10/30 40代 男 阿見町 濃厚接触者
10/29 90代 女 つくばみらい市 濃厚接触者
10/29 60代 男 取手市 新規
10/29 20代 男 日立市 新規
10/29 20代 男 常総市 濃厚接触者
10/29 30代 男 常総市  濃厚接触者
10/29 30代 女 常総市 濃厚接触者
10/29 30代 女 常総市 濃厚接触者
10/28 40代 男 埼玉県 新規
10/28 20代 女 つくば市  新規
10/28 50代 男 古河市 新規
10/28 60代 男 つくばみらい市 新規
10/28 80代 男 日立市 新規
10/28 40代 男 守谷市 新規
10/27 30代 男 常総市 新規
10/26 50代 女 北茨城市 濃厚接触者
10/26 50代 男 北茨城市 濃厚接触者
10/25 60代 男 牛久市 濃厚接触者
10/25 30代 男 土浦市 新規
10/24 60代 男 龍ケ崎市 濃厚接触者
10/24 20代 男 守谷市 新規
10/23 30代 男 守谷市 新規
10/23 10代 男 ひたちなか市 新規
10/22 60代 女 牛久市  新規
10/22 10代 女 龍ケ崎市 新規
10/22 40代 男 守谷市 新規
10/22 60代 男 取手市 濃厚接触者
10/21 10代 男 古河市 濃厚接触者
10/20 20代 男 龍ケ崎市 濃厚接触者
10/20 60代 女 龍ケ崎市 濃厚接触者
10/18 40代 男 古河市 新規
10/18 30代 男 龍ケ崎市 濃厚接触者
10/18 10代 女 稲敷市 濃厚接触者
10/17 20代 男 神栖市 濃厚接触者
10/17 20代 男 神栖市 濃厚接触者
10/16 20代 男 神栖市 濃厚接触者
10/16 20代 男 稲敷市 濃厚接触者
10/16 30代 男 河内町 濃厚接触者
10/16 20代 女 古河市 濃厚接触者
10/15 20代 男 神栖市 新規
10/15 20代 男 つくば市 濃厚接触者
10/15 30代 男 取手市 新規
10/15 20代 女 鹿嶋市 新規
10/14 20代 男 つくば市 濃厚接触者
10/14 10代 女 稲敷市 濃厚接触者
10/14 20代 女 古河市 濃厚接触者
10/14 50代 女 五霞町 新規
10/14 20代 女 取手市 新規
10/12 60代 男 守谷市 濃厚接触者
10/11 40代 女 稲敷市 新規
10/11 50代 男 稲敷市 新規
10/11 60代 女 守谷市 新規
10/10 30代 女 取手市 濃厚接触者
10/10 児童 男 かすみがうら市 濃厚接触者
10/10 30代 女 かすみがうら市 濃厚接触者
10/10 30代 男 かすみがうら市 濃厚接触者
10/10 30代 男 石岡市 濃厚接触者
10/10 40代 男 下妻市 濃厚接触者
10/9 20代 女 つくば市 新規
10/9 50代 女 結城市 濃厚接触者
10/8 40代 女 取手市 濃厚接触者
10/8 30代 男 結城市 濃厚接触者
10/8 20代 男 常陸大宮市 新規
10/8 60代 女 石岡市 濃厚接触者
10/8 40代 男 稲敷市 濃厚接触者
10/7 20代 女 つくば市 新規
10/7 70代 女 つくばみらい市 濃厚接触者
10/7 70代 男 つくばみらい市 濃厚接触者
10/7 30代 男 つくば市 新規
10/7 50代 女 取手市 新規
10/7 10代 男 古河市 新規
10/7 60代 女 土浦市 濃厚接触者
10/7 30代 男 結城市 濃厚接触者
10/7 20代 男  下妻市 濃厚接触者
10/7 未就学児 男 下妻市 濃厚接触者
10/7 未就学児 男 下妻市 濃厚接触者
10/7 80代 男 石岡市 新規
10/6 60代 女 取手市 新規
10/6 70代 男 取手市 新規
10/6 70代 男 つくば市 濃厚接触者
10/6 20代 女 古河市 濃厚接触者
10/5 20代 女 下妻市 新規
10/4 60代 女 つくば市 新規
10/4 20代 女 ひたちなか市 新規
10/4 80代 女 稲敷市 濃厚接触者
10/4 40代 男 つくばみらい市 新規
10/4 40代 男 つくば市 濃厚接触者
10/3 30代 女 不詳 濃厚接触者
10/3 30代 女 牛久市 濃厚接触者
10/3 70代 男 つくば市 新規
10/2 40代 男 水戸市 新規
10/2 50代 女 水戸市 新規
10/2 30代 男 つくば市 濃厚接触者
10/2 20代 男 つくば市 新規
10/2 30代 男 古河市 濃厚接触者
10/2 40代 男  古河市 濃厚接触者
10/2 80代 女 つくば市 濃厚接触者
10/2 30代 女 つくば市 新規
10/2 80代 女 稲敷市 新規
10/1 40代 男 つくば市 濃厚接触者
10/1 40代 男 筑西市 新規
 

コロナ茨城県取手市

2020年11月15日 14時01分31秒 | 社会・文化・政治・経済

PCR検査の結果について
11 月 12 日に公表した新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触者について,
3名の方の感染が判明しましたのでお知らせします。
本件について,濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を行っております。
1 患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:40 歳代
・性 別:女性
・居住地:取手市
・職 業:確認中
・11/12 検体採取
PCR 検査にて陽性が判明
※症状なし
・年 代:20 歳代
・性 別:女性
・居住地:取手市
・職 業:確認中
・11/12 発熱(37℃台),全身倦怠感
 検体採取
・11/13 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症
・年 代:60 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:飲食業
・11/11 頭痛
・11/12 検体採取
・11/13 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症
1 患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:30 歳代
・性 別:男性
・居住地:千葉県内
・職 業:会社員
・11/9~ 発熱,嗅覚・味覚障害
・11/12 検体採取
・11/13 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症
・年 代:40 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:会社員
・11/11~ 全身倦怠感
・11/12 検体採取
・11/13 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症

 患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:10 歳代
・性 別:男子
・居住地:取手市
・職 業:生徒
・11/10~ 発熱(38~39℃台)
・11/11 咳,咽頭痛,全身倦怠感
・11/12 検体採取
抗原検査にて陽性が判明
※症状は軽症

患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:70 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:アルバイト
・11/10 検体採取
・11/11 PCR 検査にて陽性が判明
※症状なし
※職場で県内の陽性者との接触あり
・年 代:20 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:アルバイト
・11/7~ 咳,鼻汁・鼻閉
・11/10 検体採取
・11/11 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症
※職場で県内の陽性者との接触あり
・年 代:20 歳代
・性 別:女性
・居住地:取手市
・職 業:アルバイト
・11/8~ 鼻汁・鼻閉,頭痛
・11/10 検体採取
・11/11 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症
※職場で県内の陽性者との接触あり
・年 代:40 歳代
・性 別:男性
・居住地:千葉県内
・職 業:会社員
・11/10 検体採取
・11/11 PCR 検査にて陽性が判明
※症状なし
※職場で県内の陽性者との接触あり

患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:80 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:会社員
 (県外勤務)
・11/6~ 咽頭痛
・11/11 発熱(37℃台),検体採取
抗原検査にて陽性が判明
※症状は軽症

患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:20 歳代
・性 別:女性
・居住地:取手市
・職 業:看護師
・11/10~ 咽頭痛,頭痛,倦怠感
・11/11 発熱(38℃台),検体採取
PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症

患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:40 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:会社員
・11/8~ 発熱(38℃台),全身倦怠感
・11/9 咳,検体採取
・11/10 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症

患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:70 歳代
・性 別:女性
・居住地:取手市
・職 業:パートタイマー
・10/27~28 咳
・10/27~ 咽頭痛,全身倦怠感,痰
・11/9 検体採取
・11/10 PCR 検査にて陽性が判明
※症状は軽症
※職場で県内の陽性者との接触あり

患者の発生概要等
患者の概要 症状・経過,行動歴
・年 代:40 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:会社員
・11/7~ 発熱(37℃台),咽頭痛
・11/8 咳,全身倦怠感
・11/10 検体採取
抗原検査にて陽性が判明
※症状は軽症
・年 代:70 歳代
・性 別:男性
・居住地:取手市
・職 業:無職
・11/9~ 咳,痰,全身倦怠感
・11/10 検体採取
抗原検査にて陽性が判明
※症状は軽症


伊藤詩織さん「杉田水脈議員には裁判の場で説明してほしい」Twitter拡散の責任問う訴訟始まる

2020年11月15日 13時38分48秒 | 事件・事故
横山耕太郎 [編集部]businessinsider
Oct. 21, 2020, 06:10 PM NEWS
 
第1回弁論を終え、取材に応じた伊藤詩織さん。
撮影:横山耕太郎
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、Twitter上で名誉を棄損されたとして、衆院議員の杉田水脈氏に約220万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁(武藤貴明裁判長)で開かれた。
伊藤さんに対するTwitter上での中傷に対して、杉田氏がTwitter上で「いいね」したことについて、伊藤さんは冒頭陳述で「杉田氏の『いいね』によって、第三者の批判的、暴力的な言葉が拡散され、あふれていく様子も恐ろしく感じています」と訴えた。
被告の杉田氏は欠席したが、裁判を終えた伊藤さんは「どういう思いで『いいね』をしたのか、裁判の場で明らかにしてほしい」と話した。
 
焦点は「いいね」の責任を問えるか
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shutterstock
今回の訴訟では、Twitter上に書かれた伊藤さんについての中傷に対して、杉田氏が「いいね」した行為の責任を問えるかが焦点になっている。
訴状によると、2018年6月から7月にかけ、伊藤氏についてTwitterに投稿された「枕営業の失敗」「彼女がハニートラップを仕掛け(た)」「被害者ぶるのもいい加減にしてください」などの匿名の誹謗中傷に対し、杉田氏が「いいね」を押したことが名誉感情侵害に当たるとしている。
 
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伊藤詩織さん、衆院議員の杉田水脈氏、Daisy大澤昇平社長を提訴。「いいね」押した責任問う
 
西山 里緒 [編集部]
Aug. 20, 2020, 12:55 PM NEWS10,186
 
杉田水脈氏・大澤昇平氏に対して名誉毀損の訴えを起こしたジャーナリストの伊藤詩織さん。
撮影:鈴木愛子
ジャーナリストの伊藤詩織さんは8月20日、衆議院議員の杉田水脈氏と元東京大学特任准教授でAIベンチャーDaisy社長の大澤昇平氏を相手取り、Twitter上で名誉を毀損されたとして、それぞれ約220万円(杉田氏)、約110万円(大澤氏)の損害賠償を求め東京地方裁判所に提訴した。大澤氏に対しては、投稿の削除も請求する。
伊藤さんは6月、イラストレーターのはすみとしこ氏らに対しても同様に、SNS上で受けた誹謗中傷への損害賠償を求めて提訴している。
 

Twitter上の「いいね」の責任問う

杉田氏に対する訴訟のポイントは、Twitter上で2018年6月から7月にかけて投稿された「枕営業の失敗」「彼女がハニートラップを仕掛け(た)」「被害者ぶるのもいい加減にしてください」などの匿名の誹謗中傷に対して、杉田氏がいいねを押したというもの。

ハニートラップは、女性スパイが行う色仕掛けによる諜報活動。
 
概要[編集]
「ハニー・トラップ」という言葉はイギリスの小説家、ジョン・ル・カレの造語で、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)で用いられてから一般的に広まった。
 
「彼女がハニートラップを仕掛けて、結果が伴わなかったから被害者として考え変えて、そこにマスコミがつけ込んだ!」(杉田氏が「いいね」を押したツイートの一例)
訴状によると、「原告(伊藤さん)を激しく中傷するおびただしいツイートに対して被告(杉田氏)が『いいね』を押してこれを煽っている様は、原告に恐怖心さえ抱かせる」という。
一方の大澤氏は、伊藤さんがはすみとしこ氏を訴えたことに関して、6月10日から24日にかけて投稿された複数のツイートが訴訟の対象だ。
 
 
「具合悪そうだから介抱したのに急に『レイプされた』とかファビョり出して社会的地位を落としにかかってくるのトラップ過ぎるし、男にとって敵でしかないわ」
 
「伊藤詩織って偽名じゃねーか!」
大澤氏は2019年11月、自身のTwitter上に「中国人は採用しません」などと投稿し、差別的だとして批判が殺到。2020年1月、東京大学大学院情報学環・学際情報学府は大澤氏に対して懲戒解雇処分を下したと発表した。
一連の誹謗中傷は、伊藤さんが元TBSワシントン支局長・山口敬之氏から性的暴行を受けたと告発したことがきっかけとなっている。伊藤さんは山口氏を相手取り、東京地裁で起こした損害賠償請求訴訟で2019年12月、勝訴した。
 
このタイミングでの訴訟について、伊藤さんの広報担当者はBusiness Insider Japanの取材に対して以下のように回答した。
「本来、はすみ氏と杉田氏の提訴は同じタイミングでと考えていたが、準備の関係でこの日程になった。杉田氏の訴訟の準備をしている時に、大澤氏のツイートが投稿されたため、同時の提訴となった」
6月のはすみ氏らへの提訴に関しては、評論家の荻上チキさんを中心としたチームが、Twitterやヤフーコメント、YouTube動画やそのコメントなど約70万件をチェック。伊藤さんに対する誹謗中傷を分析し、対象者を絞り込んだ。
その調査を通じて、杉田氏が伊藤さんを誹謗中傷するツイートに「いいね」を繰り返し押していたことが明らかになった。伊藤さんは6月の提訴前にBusiness Insider Japanの取材に対し、こう語っている。
「シェアしたり、いいね!することも誹謗中傷に加担していることになる、その責任はあるのだと、示したいのです」
今後もSNS上の誹謗中傷に対して訴訟を予定しており、「特に、ヤフーコメントやまとめサイトなどの誹謗中傷に対してアクションを取っていきたい」(広報担当者)という。
(文・西山里緒)
 
 

 


杉田氏「女性は嘘をつく」発言で「中傷始まった」。抗議無視する自民党へフラワーデモ参加者の怒りと涙

2020年11月15日 13時23分30秒 | 事件・事故

11/15(日) 12:39配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

2020年11月11日、性暴力の根絶を目指して花を手に集まるフラワーデモが、32都道府県、41都市で開催された。

【全画像をみる】杉田氏「女性は嘘をつく」発言で「中傷始まった」。抗議無視する自民党へフラワーデモ参加者の怒りと涙

約200人が集まった東京駅前では、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が「女性はいくらでも嘘をつける」と発言した問題、その謝罪・撤回、及び杉田氏の議員辞職を求める署名を自民党が受け取り拒否していることへの怒りが口々に語られた。

過去のセカンドレイプを思い出して苦しむ性暴力被害者たち。子どもの性被害問題に取り組む女性は、杉田氏の発言以降、酷いバッシングを受けるようになったという。

司法は変わり始めた、一方政治は

11日に東京駅前で開催されたフラワーデモ。約200名が集まり、杉田氏の発言や自民党の対応について、憤りの声が噴出した。

「フラワーデモ」は2019年、性暴力事件に対し、立て続けに出た4件の無罪判決をきっかけに始まった。

11日、東京駅前で開催されたフラワーデモの冒頭では、愛知県で当時19歳だった実の娘への性的暴行で準強制性交等罪に問われていた男性(父親)の判決確定について、デモ呼びかけ人の松尾亜紀子さん(エトセトラブックス代表)が伝えた。フラワーデモのきっかけの1つとなった裁判だ。

この裁判では上告審で、最高裁が父親の上告を棄却。無罪とした1審・名古屋地裁岡崎支部判決を破棄し、求刑通り懲役10年を言い渡した名古屋高裁判決が確定したことを松尾さんが話すと、参加者からは拍手が起きた。

松尾さんは被害女性を労い、改めて連帯の気持ちを示すと共に、「フラワーデモが世論を少しでも動かせたのだとしたら嬉しい」と語った。

これ以外にも当日、参加者から最も多く語られたのは、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が性暴力被害者への支援をめぐり、「女性はいくらでも嘘をつける」とセカンドレイプ発言をした問題と、その謝罪・撤回、及び杉田氏の議員辞職を求めフラワーデモ主催者らが立ち上げた署名約13万6000筆(当時)を自民党が受け取り拒否(10月13日)。

この件の自民党側窓口である野田聖子幹事長代行に、フラワーデモに来て直接、被害者らの声を聞いてほしいという要望も拒否されたことへの怒りと失望だ。

被害者の声聞かない対策は「机上の空論」
杉田氏の発言を知り「強い憤りを感じ、いても立ってもいられず駆けつけた」と話すのは、6歳からこれまで10数件にのぼる性暴力被害を受けてきたという女性だ。

社会人になってから被害にあった後は仕事もできなくなり、経済的にも困窮。「この3年半だけで、もらえると想定していた給与や治療にかかった金額の合計は、すでに1000万円を超える」という。

これまでの被害が刑事事件として扱われたことは一度もなく、強制わいせつ被害を警察に届け出た際には、被害届を出させてもらえず帰らされたそうだ。女性は言う。

「これほどの被害を受け、生活も損なって、嘘をついて何になると言うのでしょうか。何のためにそんなことをする人がいると言うのでしょうか。自民党はなぜ署名を受け取らないのでしょうか。国民の声を聞かない政治家というのは一体何なんでしょうか。13万8300人(11日時点での署名賛同者数)、とても無視できる数ではないと思います。

野田聖子議員は性暴力被害対策に力を入れている議員だと聞いていますが、なぜこの場に来て声を聞いてくれないんでしょうか。被害者が勇気を出して声を上げているこの場で実態を聞くことが、政策を考える上で何よりの力になるのではないでしょうか。それを聞かずしてどんな対策をしようと、机上の空論で全く意味のないものだと思います」

性被害訴えるのは命がけ、軽く考えないで
性暴力被害が原因で自死した女性と自身の分、いつも2本の花を手にデモに参加しているというのは、三重県でフラワーデモを主催する女性だ。

幼少期に受けた性被害で、長い間トラウマに苦しんできたという。周囲にセカンドレイプ発言をされた際には、血圧が下がり、全身に蕁麻疹ができ、死を感じるような経験をしたこともあるそうだ。

フラワーデモの呼びかけ人で作家の北原みのりさんによると、自民党が署名の受け取りを拒否した後、フラワーデモメンバーと野田氏は面談する予定で日程を調整していた。

しかし、杉田氏の発言に強いダメージを受け、体調を崩している被害者は少なくない。

フラワーデモメンバーは、これ以上被害者に行動を促すのではなく、野田氏自らデモの現場に足を運んで被害者の声を聞くよう訴えたという。しかし、野田氏からはそれもできないと連絡があったそうだ。

フラワーデモ三重を主催する女性は言う。

「性被害もセカンドレイプも命に関わることですが、議員面談やロビイングなど、交渉に行くというのも簡単なことではありません。自分の性被害を訴えることは、命を削るような、まさに命がけの活動です。軽々しく考えて欲しくないと思います」

杉田氏の発言きっかけにバッシング始まった
2人でマイクの前に立ったのは、子どもに性加害した教員に対し、教員免許の再交付をやめるよう求める署名を集めた「全国学校ハラスメント被害者連絡会」のメンバーだ。

2019年、フラワーデモで出会ったことをきっかけに、共に活動を始めたという。2人とも性暴力の被害者で、子育てをする母親だ。9月には約5万4000人分の署名を文部科学省に提出し、記者会見を開いた。今回の杉田氏の発言は、思わぬ形で彼女たちに返ってきたという。

「杉田議員の『女性はいくらでも嘘をつける』という言葉が社会やネットに浸透して、私たちの活動へのバッシングとして向かってきました。『どうせフラワーデモで出会った人たちなんだから、嘘ばかり言ってるんじゃないか』『この人たち信用できない』。今、そんな酷い中傷を受けています。国会議員の発言にはものすごい力がある。一般の人たちの憎悪を煽ることができるんです。驚きました。本当に怖いと思いました。

署名を受け取ってすらもらえないことにも、非常に怒っています。杉田議員の発言への人々の怒りを自民党が拒否したのを子どもたちが知り、がっかりしています。大人として、子どもに正しい行動を見せてほしいです」

嘘なんてついてない……問題は「声を聞かない社会」
杉田氏の発言は、これまでも度々問題視されてきた。詳しくは「なぜ杉田水脈議員は過激発言を繰り返し“出世”したのか──女性が女性を叩く構図は誰が作ったか」を参照してほしい。

中でも「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」という差別発言は記憶に新しい。

「私は性的マイノリティと呼ばれる存在です。過去、ある人物に『生産性がない』と蔑視された私は、今回また同じ人物に蔑視されました」

そう語り始めたのは、新潟県のフラワーデモ主催者だ。

小学生の頃、親戚から性的嫌がらせを繰り返し受け、自身の親を含めた大人たちに助けを求めたが、「仲良くしたいだけ」「好きな子にはいじわるしちゃうんだよ」など、誰も真剣に向き合ってくれなかったという。

それどころか「そんなことで騒ぐんじゃない」「あなたが大人になりなさい」と注意されたそうだ。SOSを否定されたことで、無力で非力な自分が悪いと自身を責め続けてきたと振り返る。

「でも、もう黙りません。私は嘘をついていません。語れなかったのでもありません。受け止めるどころか口を塞ごうとする大人たちに、社会に、この声を聞く力がなかったんです。そして今、私だけでなく多くの人の声を受け止めることを拒否している存在がいます。沈黙が、拒否が、誰かの命を奪っているのだと気づいていないのでしょうか。これはデモの主催者としての意思表明です。私はあなたの声を聞きます。あなたを信じます。全ての性の性暴力被害者を一人にしません」

他にも多くの性暴力被害者がマイクを握り、過去の性被害でPTSDや鬱に苦しみ、自殺未遂をしたこと。今も被害を思い出し、泣いて吐いて、リストカットしてしまうこともあるなど、性暴力が与える影響の深刻さを打ち明け、「この苦しみの嘘をつける人はいない」「どうか性被害を打ち明けられたら、受け止めてあげてほしい。あなたは悪くないと伝えてあげてほしい」などと訴えた。

「女性だから」「感情的になっている」は本当か?
自民党の野田聖子幹事長代行はフラワーデモの2日前、11月9日に評論家の荻上チキさんがパーソナリティを務めるラジオ番組「荻上チキ・ Session」に出演。署名を受け取らなかった理由について、その要望内容に「議員辞職」が含まれているからだと述べている。

「議員という資格はとても重い。党としてできることは除名までです。できないことを受け取るのは、かえって失礼だと。(杉田議員は)下村博文政調会長から厳しく叱責を受けて謝罪をし、ブログでケリもつけた。私はそれで終わったと思ってるんです」(野田氏)

杉田氏の再教育を望むとも言った上で、杉田氏が「女性であること」が抗議の理由の1つになっていないか、感情的になっているのではないかと、フラワーデモメンバーや署名賛同者をたしなめるように語った。

「気持ちは分かりますけれども、感情的なことでやってはいけないと思います。『やっぱり女性だから』ということではなく。これまでもさまざまな加害者になった男性議員がいたけれども、同じようなムーブメントがあったかと言うと、私自身が調べる限りはないんですね。そこのフェアネスを非常に懸念しています。

署名も受け取ってないしデモにも行かないけれど、現実的な法改正(性犯罪をめぐる刑法の見直し)ができるように取り組んでいる。表向きに批判されることがあっても、国会議員としてきちっとやっているという自負はあります」(野田氏)

菅首相は「フェミニスト」
しかし、前出の北原さんは野田氏の発言を受け、「男性議員に対しては抗議行動や辞職を求める運動はなかった、と言い切ってしまっている。それなのに女性議員を叩くのはフェアじゃないと。しかし、これまでの性差別加害者に対する怒りのムーヴメントはむしろ、男性議員に対してしっかり行われてきています」と自身のブログで指摘している。

北原さんが例にあげたのは、2003年の自民党・太田誠一氏行政改革推進本部長(当時)の「集団レイプする人は、まだ元気があるからいい」、そして2007年の自民党・柳澤伯夫厚生労働大臣(当時)の「女性は産む機械」発言だ。

前者は女性団体が太田議員の辞職を求める抗議声明を出し、後者も女性団体から抗議の声や辞任を求める声が上がっているという。

番組中、菅義偉首相を「フェミニスト」とも評した野田氏。

そうであるならなおさら、政府は、自民党は、凍えるような夜、冷たい風に吹かれながら語られた性被害者らの声を受け止めてほしいと切に願う。

政治家の発言が市民の憎悪を焚き付けている現状、そして性被害の実態が埋もれてきたのは、被害者の「感情」を軽視してきたからこそだ。

この事実に向き合わずして、どうして現実に即した法改正が出来るだろうか。

(文・写真、竹下郁子)

【関連記事】

 


人間とは何か 偏愛的フランス文学作家論

2020年11月15日 10時52分02秒 | 社会・文化・政治・経済

人間とは何か―偏愛的フランス文学作家論

文学がすべてを教えてくれた。

サド、ボードレール、フローベール、ランボー、プルースト、カミュ……。
自身の文学遍歴=「文学による感情教育」を語りつつ、フランス文学史を彩る31名を通して、人間精神の多彩な運動の軌跡を描き出すエッセイ的評論。

〈目次〉

1 サド――悪について
2 ラクロ――心のメカニズムについて
3 カザノヴァ――自由について
4 コンスタン――愛の不可能性について
5 スタンダール――誠実さについて
6 バルザック――誘惑について
7 メリメ――情熱について
8 ボードレール――自意識について
9 フローベール――夢想について 
10 ロートレアモン――反抗について
11 ヴェルレーヌ――感傷について
12 ランボー――自己の超越について
13 ヴェルヌ――冒険について
14 バルベー・ドールヴィイ――文学的欲望について
15 ゾラ――食について
16 モーパッサン――恐怖について
17 ユイスマンス――デカダンスについて
18 リラダン――観念について
19 プルースト――人生と芸術について
20 コクトー――虚偽について
21 ジッド――小説について
22 ラディゲ――倫理について
23 セリーヌ――絶望について
24 アルトー――狂気について
25 ブルトン――ユーモアについて
26 バタイユ――エロティシズムについて
27 カミュ――不条理について
28 ジュネ――言葉の魔術について
29 マンディアルグ――幻想について
30 ヴィアン――反人間主義について
31 マンシェット――ニヒリズムについて

内容(「BOOK」データベースより)

文学がすべてを教えてくれた。サド、ボードレール、フローベール、ランボー、プルースト、カミュ…。自身の「文学による感情教育」を語りつつ、フランス文学史を彩る31名を通して人間精神の多彩な運動の軌跡を描き出す傑作。 --This text refers to the tankobon_hardcoveredition.

著者について

中条 省平<br>1954年生まれ。81年、学習院大学フランス文学科卒業。84―88年、フランス政府給費留学生としてパリに滞在。87年、パリ第十大学第三期文学博士号取得。88年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得修了。
現在、学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授。専攻は19世紀のフランス小説。マンガ、映画、ジャズ、日本文学にも造詣が深い。
著書に『最後のロマン主義者――バルベー・ドールヴィイの小説宇宙』『反=近代文学史』『フランス映画史の誘惑』など。訳書にペナック『人喰い鬼のお愉しみ』、ボバン『いと低きもの』、マンディアルグ『すべては消えゆく』、キュニー『ギル・エヴァンス音楽的生涯』、マンシェット『眠りなき狙撃者』『愚者が出てくる、城寨が見える』、グルニエ『フィッツジェラルドの午前三時』、バルベー・ドールヴィイ『悪魔のような女たち』『デ・トゥーシュの騎士』、バタイユ『マダム・エドワルダ/目玉の話』、ラディゲ『肉体の悪魔』、ジュネ『花のノートルダム』、ロブ=グリエ『消しゴム』、ルナール『にんじん』など。共訳書にコクトー『恐るべき子供たち』、ジッド『狭き門』(ともに中条志穂と共訳)など。 
 
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フランス文学と日本の60年代

人間とは何か 毎日新聞今週の本棚 11月14日

 文学の楽しみを満喫させる本である。

 「人間とは何か」という表題は大げさで、副題の「偏愛的フランス文学作家論」は趣味的。だが読み進むと、これこそもっともふさわしい表題であることが分かる。

 取り上げられるのは、サド、ラクロから、ヴィアン、マンシェットまで、フランスの作家31人。18世紀末から20世紀半ばまで年代順に並べられる。もちろん、スタンダール、バルザック、フローベールなど、主要作家はすべて含まれる。魅力の中心は、いつどこでどういうかたちで読んだかが丁寧に説明されていること。たとえば、サドを初めて読んだのは「1969年、中学3年のときでした。角川文庫に澁澤龍彥訳の『悪徳の栄え』が入り、本屋に平積みになっていました」という調子。

サドを初めて読んだのは「1969年、中学3年の時でした」
著者は1954年生まれ。
早熟に驚くが31人の作家の多くが、中学時代、つまり1967年から69年にかけて読まれ初めている。
要するに人生体験の一部としての読書が語られてゆく。
その結果、1960年代から70年代にかけての日本の匂いが濃厚に立ち込める。懐かしい。
「サルトルの理念的なより良き未来への信頼よりも、カミュの歴史への恐怖のほうが確かな批判的有効性をもっていたことは明らかです。」

フランス革命から2世紀余という時の流れの中で確認されているのだ。記述がすべて実感に裏打ちされているからこそ、歴史の重みがいや増す。
文字通り「人間とは何か」を考えさせる。

 
 
 

人間とは何か

2020年11月15日 10時26分27秒 | 社会・文化・政治・経済

by マーク トウェイン (著), Mark Twain (原著), & 1 more

内容(「BOOK」データベースより)

人生に幻滅している老人は、青年にむかって、人間の自由意志を否定し、「人間が全く環境に支配されながら自己中心の欲望で動く機械にすぎない」ことを論証する。人間社会の理想と、現実に存在する利己心とを対置させつつ、マーク・トウェイン(1835‐1910)はそのペシミスティックな人間観に読者をひきこんでゆく。当初匿名で発表された晩年の対話体評論。
 
 
1906年の著書。
「人間の思考や感情には何一つ独創的なものはなく、経験や環境により形成されたもの」という人間機械論を記したもの。
聞こえによっては過激だが、一方で「人は人間関係や教義などの原則に従って、自らの正義=欲求を正当化するように動く」という至極当然なものを理論化したものとも読める。

人は絶対的に正しいとか、正しい人間がいるという思想よりも、善なんてないと割り切った上で向き合う現実的な議論とも言える。
著作当時は、これが悲観論に見えるのだというのが一番の気付きだった。進歩の時代だから楽観的だったのだろうか。
 
 
30年以上前に読みました。
他人に紹介したくないほどの衝撃でした。
今、レビューを見て
これほど巧妙且つ明快な文章でも、人というフィルターによって違った解釈になることに驚いています。
作者でも時代でも信仰でもなく、この本は30年間私のロジックの根幹として揺ぎがありません。
我が子にも、中途半端に読ませるつもりはありませんが。。。
半世紀を生きて、願わくば若く真っ白な時期にこの本に出会う人が少なからずいることに期待して・・・
 
 
まず、人間は単なる機械ではなく、また生命としても創造的な力を持っています。人間は教育や環境・遺伝性の所産である(環境決定論)とともに、自らの言語的問題解決能力(知性・理性)によって、自らと環境を変えていくことができる創造的な存在です。彼が19世紀末の人間であり、ダーウィンの「進化論」を賞賛していたとしても、生命と人間の理解は不十分であり、彼特有の人間不信にもとづくペシミズム(悲観論)は、人間にとって真実ではありません。また彼は創造神の存在を否定する科学的思考を重視したにもかかわらず、人間の言語的認識力の創造性については一貫して否定的であり、この点については人間理解にとって有害であるので、根底的な批判が必要です。
 彼は「選択choice」が「創造(創始)criation, origination」であることを理解できません。環境(外的影響)の無限の多様性と生命主体の認識能力(心的能力=欲求・感情・言語による選択・判断・創造)の複雑性が解明されていない時代の人物なので、言語的「選択」が、対象の再構成(文の成立・創造)を含み、創造的過程でもあることが分からなかったとしてもやむを得ないかもしれません。
 確かに、解剖学的な意味では人間も機械にたとえることは可能です。しかし、生命という「機械」は、多様な環境条件に適応して自らを創造・進化させてきました。生命細胞は、厳密に言えば、「進化論的創造性」をもってこの地球に誕生し、様々な環境条件に適応した生存形態を獲得(創造)してきたのです。その上に、人類は言語という伝達・認識手段を獲得しました。神々を作り文化や文明を発展させました。今までは知識の不完全のため愚かに見える有名人(思想家・哲学者等)も多く歴史上に登場してきました。
 しかし、これからは違います。悲観論に陥る必要はありません。この書を正しく読むことによって、この世に生まれ人生を謳歌できる可能性を持つことができるのです。マーク・トウェインが当時遭遇したような多くの困難も、永続的な幸福により容易に到達できる時代が来るのです。詳細は「生命言語説」を検索して下さい。
 
 
わかりやすく書いてあるが、打ち解けすぎた文体(訳のせい?)により、かえって読みにくい感じがする。
訳者中野好夫のあとがきは、人間不信、ペシミズム、暗澹たる厭世、絶望的、と異常なまでの決めつけだが、明るい語り口のご隠居さんの現実的思想は、現代人にとってはショックでもなんでもない。
 
 
この本の言わんとするところは、非常に的をえていてる。
ただ、青年の言う通り、夢も希望もない。
外敵影響を受けるのであれば、いい教育や訓練を沢山積むべきだと感じた。
気質の許す範囲ではあるが。
 
 
現代人、特に生まれた時からデジタル機器が共にあり、個人主義思想や
脳科学研究の進んでいた今の中高生世代には割とすんなり腑に落ちる思想書では無いでしょうか。
この本で主張されるのは

・人間とは機械である
・人間のどんな善行も突き詰めればただ己の主動機を満足させるためだけの利己的なものである

というシンプルな命題です。一種の決定論とエゴイズムですね。
「マーク・トウェインは晩年、人間社会に幻滅しペシミスティックになった」と
よく評されますが(この文庫の表紙にも書かれてる)
しかし、私はこの本の内容からは特にそんな風には読み取れません。
むしろそれまでの社会で無条件に「善」とされていた道徳・倫理に対して一定の結論を出すことで
肩の荷が下りたような安堵感さえ読み取れます。
「どうせ我々は機械であり、この世に真に利他的な行為などないのだから、好きに生きよう」と。

私はこの本を読んでから、よくコンビニやスーパーで募金をしたりゴミ拾いをするようになりました。
他人のためではなく、「周囲から賞賛されるようなことをして気持ちよくなりたい」という自己の欲求を満足させるために。
こうしてみると利己主義もそう悪くないのではないでしょうか。
 
 
単純に言えば「自分は自分以外の何かから構成されていて自分には選択の余地はない」という
ことを述べた本。
アメリカ人の書いた本らしく、結論は最初に提示され、後は全てその説明になっている。
文章は短く、簡単で理解しやすい。反論できないしっかりとした理論を打ち立てている。

例えば、
・人生って言うのは悲しいものなんだ
・人生って言うのは楽しいものなんだ
みたいな事をどちらも否定できないように、この本の内容も一面否定できない。
そういう理屈をもっていない人間が読むと、かなりショックを受けるかもしれないので、
若いうちに読んでおいた方が適するだろう。読んでおけばそういう考え方が
できるようになるという意味では貴重な本だと思う。

これを読んでからトムソーヤやらを読むと、少し違った物語が読めると思う。
 
 
 
人間を研究しているものとして、このような本があったことは驚き。人間の業を描いたものとして、最大の評価をします。

はしかの死者が世界で20万人超、日本は大丈夫? 

2020年11月15日 10時22分53秒 | 医科・歯科・介護

アウトブレイクが起きかねない懸念も

堀向健太 | 日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会指導医。
11/15(日) 8:30

 (写真:ロイター/アフロ)
麻しん(はしか)の患者さんが世界で大きく増えており、2019年には世界で20万人以上亡くなったという報道がありました(※1)。
麻しんで亡くなる方は、2016年に約9万人と過去最低になっていましたが、2018年には、患者数は1000万人に急増し死亡者数は14万人となっていました。
その時期より現在は、麻しんがさらに増加してきていることになります(※2)。

世界における麻しん(はしか)の発生数。文献※2より引用

(※1)はしか死者、世界で20万人超
(※2)Nature 2020; 580:446-7.

日本でも、戦前には1年間に麻しんで1万人の子どもが亡くなっていましたように、麻しんは決して油断できない感染症です(※3)。
では、麻しんに対する対策は、現在の日本ではどうなっているのでしょうか?

(※3)新型コロナが怖くて予防接種しないとどうなる? 小児科医が恐れる感染症の怖さ

麻疹の致死率は決して低くありません

麻しんの発疹の様子を図にしたもの。文献※5から引用

発展途上国での麻しんによる死亡率は3~6%であり、大きな流行になると30%にまで急増する可能性もあるとされています(※2)。
実際にコンゴ民主共和国では、2018年10月以降に麻しんが急増し6500人以上の子ども達が亡くなっており、さらに流行は拡大しています。そしてコンゴでは、新型コロナに対する感染予防措置により100万人近くの子ども達が麻しんの予防接種を遅らせざるを得なくなり(※4)、さらなる感染拡大が懸念されています。

(※4)Science 2020; 369:261-.

麻疹は先進国でも、決して油断できない疾患です

麻しんは、先進国でも気をつけなければならない感染症です。
麻しんによる肺炎や脳炎といった合併症は少なからず起こります。たとえば脳炎は1000人中13人が罹り、先進国であっても亡くなったり、25%に重い後遺症を残します(※5)。

そして麻しんは、感染後に免疫機能を大きく下げてしまうことが知られています。
例えば、ワクチンを接種していなくて麻しんに罹ってしまった子ども77人に対する調査では、麻しん以外のさまざまな抗体を11~73%も下げたと報告されています(※6)。
麻しんが治ったと思っても、別の感染症の心配が続くということです。

(※5)Journal of infectious diseases 2004; 189:S4-S16.
(※6)Science 2019; 366:599-606.

麻疹(はしか)は、予防接種なしに感染の流行を止めることはできません

新型コロナの報道を注意深くご覧になっている方はよくご存知でしょうけれど、『基本再生産数』という、感染性のある病原体がどれくらい広がりやすいか表現するための基準があります。

たとえば、基本再生産数が1.5であるとすると、その感染症が治るまでに1.5人に感染させてしまうという目安となります。

つまり、1以上であれば流行が広がり、1未満であれば流行が収まるということです。

この基本再生産数は、季節性インフルエンザでは1.28(※7)、新型コロナウイルス感染症の基本再生産数は平均3.28という報告があります(※8)。

新型コロナが広がらないようにする対策も、皆さんよくご存知ですよね。
いわゆる『3密』を避けたり、手洗いをがんばったりマスクをするなどが重要な対策になります。その結果、一時的にでも再生産数を1未満にし、感染の拡大を食い止めたのです。

しかし、経済活動を再開してきた現在では、再生産数は1.42まで上昇しています(2020年11月13日現在)(※9)。そして、感染は拡大してきています。再生算数が3の新型コロナでも、難敵だという実感がありますよね。

しかし、麻疹(はしか)の基本再生産数は新型コロナよりもずっと高く、12~18と推定されています(※10)。

(※7)BMC Infect Dis 2014; 14:480.
(※8)J Travel Med 2020; 27.
(※9)https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
(※10)臨床とウイルス 2016; 44:40-6.

新型コロナの流行に伴う予防接種率の低下が、感染症の流行に繋がるのではと心配されている

こんな高い再生産数を持つ麻しん(はしか)は、一般的な感染予防策だけでは流行を抑えることはできません。

そして、もっとも効果が高い麻疹に対する対策が、予防接種になるのです。
麻しんは生ワクチンという予防効果の高い予防接種を95%程度のひとにおこなうと、根絶可能であることがわかっています。
しかし、その感染力の強さから、少し麻疹の予防接種率が下がるだけで流行が始まってしまうのです。
たとえばマダガスカルでは、麻疹ワクチン不足により予防接種率が下がったあと、2018 年からアウトブレイク(通常で予想される以上に感染症が広がり始めること)して大流行し1,000 人が亡くなりました(※2)。
ほんの少しでも気を緩めると流行してしまうのが麻しんの怖さなのです。

そして新型コロナの流行により、先進国でも予防接種率の低下が指摘されるようになりました。
たとえば米国では、麻しんを含むワクチンの出荷量が大きく減ったことが報告されています(※11)。

文献11から引用。米国でのワクチン接種が減っている

そして日本でも、予防接種率が大きく下がりました(※12)。
すなわち、いつ麻しんが、そしてそれ以外の感染症もアウトブレイクしてもおかしくないといえます。

日本でも予防接種率が低下した
文献12より引用。日本でも予防接種率が低下した
(※11)Microbes Infect 2020; 22:162-4.
(※12)リリース「新型コロナ流行時に延期した予防接種のキャッチアップを」

2020年10月に、予防接種を接種しやすくなるルール変更が行われています

写真AC
写真AC
2020年10月から予防接種間隔に関するルールが変更になりました。

予防接種の間隔に関して、いままでは『生ワクチン接種後に別のワクチンを接種するのは27日間の間隔』、『不活化ワクチン接種後に別のワクチンを接種するのは6日以上の間隔を』となっていました。
それが、10月からの予防接種の接種間隔は、『注射から注射』の生ワクチンの接種は27日以上あけるものの、他のワクチンとの接種間隔に制限がなくなりました(※13)。
簡単に示すとこんな感じです。

(※13)予防接種ルールが10月から変更 大事なポイントは接種間隔の変更と「ロタウイルス」の定期接種化

すなわち、インフルエンザワクチンを接種した翌日に麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種できますし、MRワクチンの翌日にインフルエンザワクチンの接種も可能です。
もちろん、MRワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種もできます。

予防接種スケジュールが遅れている方は、インフルエンザワクチンの接種時に他のワクチンが同時にできれば良いですね。かかりつけ医に相談してみてくださいね。

 
堀向健太
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会指導医。
1998年、鳥取大学医学部医学科卒業。鳥取大学医学部附属病院および関連病院での勤務を経て、2007年、国立成育医療センター(現国立成育医療研究センター)アレルギー科、2012年から現職。日本小児科学会専門医。日本アレルギー学会専門医/指導医。2014年、米国アレルギー臨床免疫学会雑誌に、世界初の保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防研究を発表。2016年、ブログ「小児アレルギー科医の備忘録」を開設。Twitter(フォロワー6.9万人)、Instagram(フォロワー1.8万人)。2020年6月Yahoo!ニュース 個人MVA受賞。※アイコンは青鹿ユウさん(@buruban)に提供頂きました。


性暴力事件、父親に五百万円の賠償命令 名古屋地裁「娘の同意なく苦痛大」

2020年11月15日 10時17分35秒 | 事件・事故

2020年11月14日 05時00分 (11月14日 05時01分更新) 中日新聞

 二〇一七年に当時十九歳の女性が実父の男(50)=準強制性交罪で懲役十年が確定=から性的暴行を受けた事件で、名古屋地裁は男に対し、女性の請求通り五百万円の損害賠償を命じる判決を出した。十一日付。
 女性は一七年八月と九月の二回、愛知県内のホテルなどで性交を強要されたことへの慰謝料を求め、民事裁判を起こしていた。
男は同意があったと訴えたが、鈴木尚久裁判長は女性が中学三年になるまでに性交渉を強いられ、抵抗をあきらめる心情になったと指摘。「逃走や強い抵抗を試みることがないまま応じたとしても同意があったとは言えない。女性が受けた精神的苦痛は大きい」と判断した。
 訴訟では本人尋問を行わず、刑事記録を証拠として採用した。女性の弁護士は「裁判所に被害を認めてもらうことで、心の傷を少しでも癒やせたらとの思いで提訴した。女性は自分を責め続けていたが、裁判で主張が全面的に認められ、安心している」と話した。
 事件を巡っては昨年三月、名古屋地裁岡崎支部が無罪判決を出し、性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」が各地に広がった。二審の名古屋高裁は一審判決を破棄し、検察の求刑通り懲役十年の判決を宣告。


物事の本質は 小柴昌俊さんの言葉

2020年11月15日 09時53分26秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

物事をとことんまで突き詰めていると、
勘の当たりが良くなるような気がします。
小柴 昌俊 Masatoshi Koshiba

物理学者 ノーベル物理学賞 東京大学特別栄誉教授 1926~2020)

人間は年齢が若くても責任ある地位に置くことで目覚ましく成長する。
無理かなと思っても責任ある立場に置き、その人自身の判断、責任で物事をやれるようにする。
その人はぐんぐん成長して大きな人物になる。

物事を本質に向けて、
どこまでも追求していけば、
色んなものが広く、深く、
見えるようになっていきます。

結果として、ピンポイントで、
勘どころを突くことができるようになります。

これも自然界の原理ですね。


広く浅く知るだけでは、
こうはいかないでしょう。


物事の本質は、
どんな分野から追求していっても、
集約された同じところにたどり着いていきます。

その本質を、どの分野からでも、
知り、体得していけば、
あらゆることに応用することができますね。


世界を広げていくには、
目の前の課題をブレイクスルーして、
深く探求を進めていくことです。

あれこれ、世界を広げるために、
手を広げようとしないことですね。

有限の時間がもったいないです。


ひとつのことを深く追求できれば、
その深さで世界や交流は広まっていきます。

交流はより高いレベルと進めていくことが、
さらにその先の探求にも役立つことになります。


ぜひ、あなたの得意な一点を、
どこまでも深く高く、遠くまで突き詰めてください。

小柴昌俊さんの、こんな言葉もありました。

やれば、できる。


運を捕まえられるかどうかは、日ごろから準備していたかどうかだ。


研究者ならば、今は駄目でもいつかは実現してやるという研究の卵を、
三つか四つ考え続けよ。


自分が本当にやりたいことをみつけられたら後はもう大丈夫!


100人のうち99人がこうだと言っても、1人の方が正しいことがある。


これまでに紹介した、小柴昌俊さんの言葉です。

運がいいなんてありえない。
チャンスは周到な準備をした者だけにやってくる。


めぐみが夫に贈ったくし、こんなに古びて…拉致から43年、早紀江さん語る

2020年11月15日 00時18分06秒 | 事件・事故

11/15(日) 0:17配信

産経新聞

横田めぐみさんが拉致されてから15日で43年になるのを前に、取材に応じる横田早紀江さん。滋さんの45歳の誕生日に、めぐみさんがプレゼントしたくしを持参した=13日午後、川崎市(佐藤徳昭撮影)

 横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日で43年となるのを前に、母の早紀江さん(84)が報道陣の取材に応じ、「これほどの時間が過ぎたのに再会がかなわない。本当にむなしい」と率直な思いを語った。前日の14日は今年6月に死去した父、滋さんの誕生日。めぐみさんが贈ったプレゼントのくしを見るたびに、言いようのない虚無感が募る。

【写真】家族と海を眺める小学6年のめぐみさん

 「ボロボロになってしまいましたが」。早紀江さんはそう言って、携帯用の小ぶりな茶色のくしと、ケースを取り出した。昭和52年11月14日。中学1年のめぐみさんがお小遣いを工面し、滋さんの45歳の誕生日に渡したものだ。「お父さん、これからはおしゃれに気を使ってね」。脳裏に残るめぐみさんの笑顔。滋さんがこのくしを肌身離さず持ち歩くようになったのは、単なるプレゼント以上の意味を持つことになってしまったからだ。

 翌日、めぐみさんは部活を終えて下校途中、北朝鮮工作員に拉致された。

 早紀江さんはまだ幼かった双子の息子の拓也さん(52)、哲也さん(52)を連れ、当時の新潟市内の自宅近くの海岸を歩いた。娘の名前をいくら叫んでも、波に消える声に返事は返ってこなかった。「11月になると嫌な気持ちになる。背筋が寒くなるんです」。早紀江さんはうつむく。

 9月に菅(すが)義(よし)偉(ひで)政権が発足。拉致を最重要課題とする安倍晋三前首相の方針を継いでいる。早紀江さんは自宅の滋さんの遺影に報じた新聞を示して「首相が代わったよ。また頑張ってくれると思うよ」と、声をかけたという。しかし、長らく膠着(こうちゃく)状態にある拉致に、進展の兆しはなお見えない。

 夫が生まれた14日、娘が消えた15日。早紀江さんは「続いたのは不思議」としつつ、「だからといって特に意識はない。今はただ、これだけ全力を尽くして活動してきたのに一目も見ることができないという、むなしさだけです」。

 局面の打開には「トップ同士の話し合いが一番大事」と、日朝首脳会談の早期実現を望む。そして、国民に対しては、「自分ごととして拉致を学び、思ってほしい」と呼びかける。

 めぐみさんら被害者の帰国を祈り、キリスト教の支援者らが定期的に開いてきた集会は、今月で200回目を迎える。感謝の念は堪えないが、時間の流れも痛感している。

 使い手を失ったくしは今、滋さんの衣類などが入る引き出しの中に、大事にしまわれている。「帰国がかなっても誰もいない、ということにならないよう、とにかく元気でいようと思います」。かすれた声で、前を向いた。

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