6月7日午前6時からCSテレビのザ・シネマで観た。
マシニスト(2004年製作の映画 上映日:2005年02月12日
製作国:
上映時間:102分
あらすじ
思い不眠症を患って1年間も寝ていない状態にある機械工トレヴァーは、アイヴァンという不気味な男と出会う。
それを機に作業中に事故を起こしそうになるなど、不穏な出来事が頻発するように。
アイヴァンが自分を陥れていると考え、彼の正体を掴もうとするが。
痛ましいほど痩せ細ったクリスチャン・ベールのビジュアルが衝撃の映画『マシニスト』。
原因不明の不眠症に悩まされる主人公に降りかかる、奇妙な出来事を描いたスリラー映画です。
まるでホラー映画のような雰囲気に、恐怖心を煽る演出が何よりの魅力。
気づけば『マシニスト』の世界へと誘われ、アッと言う間にエンディングを迎えていることでしょう。
あちこちに張られた伏線に注目しながら鑑賞するのも楽しいですね!
激しく複雑難解なストーリーではありませんので、気軽に作品を楽しみたい時にもぴったり。
スリラー初心者にもおすすめできる作品ですよ。
本記事はネタバレを含みますので未鑑賞の方はご注意ください。主人公に隠された謎、真実へ共に迫っていきましょう!
2004年に公開されたスリラー映画『マシニスト』。1年間の不眠症から体が痩せ細り、痛々しい見た目をしている主人公のトレバー。
役作りのためにトレバー役のクリスチャン・ベールは30キロの減量を成功させました。
思わず観ていて心配になるほどガリガリなボディーをしたベールのプロ根性には脱帽されられるばかりです。
体重を減らすためにツナ缶とリンゴのみで生活し、183センチ55キロ(!)まで絞ったのだとか……。
本作は原作小説はなく、脚本家・スコット・コーサーによるオリジナルストーリー。
監督を務めるのはブラッド・アンダーソン。
『ザ・コール 緊急通報指令室』や『フラクチャード』など、主にホラーやスリラーを得意とする人物です。
本作もホラー作品のような演出で観客を魅了。
緊張感溢れる画には誰もが釘付けになってしまうことでしょう。
1年間もの間不眠症に悩まされているトレバー。(クリスチャン・ベール)体はガリガリに痩せ細り、誰が見ても危険なレベルの体型です。
眠れず、仕事を終えたあとは娼婦のスティーヴィー(ジェニファー・ジェイソン・リー)や空港のカフェで働くマリア(アイタナ・サンチェス=ギヨン)へ会いに行く日々。彼女達にも体型のことを言われてしまうほど、トレバーはやつれる一方でした。
ある日職場の近くでサングラスをかけた謎の男・アイバンと出会います。彼は逮捕された溶接工の代わりに入ったメンバーだそう。
トレバーも最初は気に留めていなかったものの、仕事中アイバンの不審なしぐさに気を取られてしまいました。そして彼の身には次から次へと、奇妙なことが起こり始めるのです……。
【あらすじ①】眠れない男
工場で働くトレバー(クリスチャン・ベール)は1年もの間不眠症に悩まされていた。体はやせ細り、床に伏そうとしても眠れぬ日々が続く。
仕事が終わると娼婦のスティーヴィー(ジェニファー・ジェイソン・リー)に会い、車を飛ばして遠方にある空港のカフェへと向かう。店員のマリアと他愛もない会話をし、帰宅して朝を迎える生活を送っていた。
眠気には襲われるものの、眠ろうとすると些細なことが気になって目が覚めてしまう。
周囲からは痩せ細った体を指摘され、心配され、挙句の果てには薬物乱用を疑われる始末。
するとある日、車の中でウトウトしていると赤い車の乗った見知らぬ男が声をかけてきた。
彼の名はアイバン(ジョン・シャリアン)。溶接工として働いていたレイノルズが逮捕されたらしく、代わりにメンバー入りをしたそうだ。お互いに自己紹介を終え、アイバンはそのまま職場へと戻る。
【あらすじ②】無残な事故、その原因は……
仕事に着手していると、出会ったばかりのアイバンが働いていた。2人は偶然にも目が合い、彼は親指でクビを切る意味深なジェスチャーを送る。
そのことにすっかり気を取られたトレバーは、平常心を失って機械のボタンを肘で押してしまう。
すると仲間の左腕が引き込まれ、切断事故が発生。職場は騒然となってしまった。
そして肝心のアイバンの姿はなく、動揺を隠しきれないトレバー。
この日はそのまま家へと帰宅。トレバーは何とも言えぬ気持ちのままでいると、冷蔵庫に見覚えのないメモ書きを見つけてしまう。何のことかさっぱり分からず、家に空き巣が入った形跡もない。
そして翌日は切断事故の件で詰められてしまった。意図的に行ったのではなく、あれはあくまで事故。「アイバンに気を取られて」と説明すると、どうやら“アイバン”なんて男は職場にいないと言われてしまう。
逮捕されたはずのレイノルズは普通に働いており、全員がトレバーの正気を疑い始めていた。
【あらすじ③】居場所を失くしつつあるトレバー
切断事故からトレバーの居場所がなくなり、同僚から「みんなお前と働きたくないんだ」と言われてしまう。
アイバンの登場から何かがおかしい、そう思った矢先に彼の姿が見える。
2人でバーへ行くことになったが、結局正体は分からずじまい。だがレイノルズとアイバンの2ショット写真を発見してしまい、トレバーはここがグルだと思い込む。
けれどもレイノルズへ電話をかけてもまともに取り合ってもらえない。徐々に疑心が大きくなっていると、またも冷蔵庫には謎のメモが。「____ER」とあるが、前部分に入る文字は一切浮かんでこなかった。
行き場をなくし始めた頃、唯一の理解者・マリアとその息子のニコラス(マシュー・ロメロ)3人で遊園地に行くことに。ニコラスとお化け屋敷に入ると、急遽彼がてんかんを起こしてしまう。楽しい1日になるはずが、この日はこれでおしまい。マリアと共に帰宅した。
だが一つ分かったことがある。「____ER」の前に入るのは“Moth(er)”。ニコラスが「ママ、ありがとう」と書いた手紙がヒントとなったのだ。
けれどもなぜメモが家にあるのか?その疑問が解消されることはなく……。
【あらすじ④】膨らんだ疑心暗鬼
左腕を失くした同僚・ミラー(マイケル・アイアンサイド)が出勤、詫びを入れるが「恨んでなんかいない」と返される。
しかしその直後、同僚と全く同じ目に遭いそうになるトレバー。疑心暗鬼は加速し職場で大暴走、とうとうクビを通達されてしまった。
仕事を失くした彼は公共料金も払えなくなり、電気が止まる。そして例のメモは「IL・ER」に変わり、ミラーの存在が頭をちらつき会いに行くことに。
ミラーに食ってかかっても相手にされず、トレバーは彼の家を追い出された。すると偶然にもまたアイバンを見つけ、正体を突き止めるべく車の番号を控える。
警察でナンバーを照合すると、なんとあの赤い車はトレバーが廃車にしたもの(=彼のもの)だと告げられた。意味が分からないままスティーヴィーの元へ向かうと、彼女の家にはアイバンの写真が飾られており……。
【あらすじ⑤】トレバーの罪
「お前までアイバンとグルなのか!」と大激怒するトレバー。
娼婦と寝たから自身が不幸な目に遭っていると考え、マリアの元へ。しかし空港のカフェにはマリアなんて存在はいないことを告げられる。
そこで再びアイバンを見つけ、彼はトレバーの家にニコラスを連れて入って行った。揉み合いになる2人だが「お前はオレだ」とポツリ。そしてトレバーは全てを思い出す――。
そう、過去のトレバーはニコラスに似た幼い少年をひき逃げしていた。その時駆け寄ってきた母親は、マリアそっくりの女性であった。
アイバンも、ニコラスもマリアなんて存在もいない。自分の犯した罪から逃れ続け、不眠と幻覚に悩まされてトいた結果様々な不幸を引き起こしていたということ。
罪を認めたトレバーはみずから出所。そしてようやく1年ぶりの眠りにつくことができたのだ……。
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