昨日、二月十二日火曜日は「スプレンギ・ダーグル」と呼ばれる日でした。先週「シュークリームの日」について書いた時、「スプレンギ・ダーグル」は金曜日だと書いてしまいましたが、それは誤り。火曜日でした。事実誤認でした。平に陳謝いたします。
このブログでの扱いも、今日の「灰の水曜日」と前後してしまいました。
私にはあまり身近な伝統でないことをバラしてしまいましたが、このスプレンギ・ダーグルには塩漬けの肉と豆を食べる習慣があります。塩漬けの肉は昔から保存食として作られていたようで、今でも安価な食べ物ですし、豆もまたしかり。
正直言ってこの日の正式な?メニューを食べたことがないのですが、塩漬けの肉は煮て、これも煮た豆と一緒に食べるようです。
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Myndin er úr Fridur.is
さて「スプレンギ・ダーグル」のスプレンギはスプレンギャという動詞から来ています。Sprerengjaは「爆発する」の意味で「爆弾」という名詞でもあります。つまりお腹が爆発するほど食べる日、ということなんです。(「ダーグル」は「日」ですからね!もう何度も出てきました) 日常的にもお腹いっぱい食べた時には「イェフ エラ スプレンギャ」(破裂しそう)とよく言います。
明日の水曜日から始まるファスタの期間中は肉を食べることを避ける、という習慣が昔からあります。中世のカトリック文化ではかなり強い拘束力を持っていたようです。その反動から、ファスタの直前にお腹いっぱい肉を食べるようになり、いわゆる「謝肉祭」などが出てきたわけです。
アイスランドでは十八世紀中頃の文献にこのスプレンギ・ダーグルについて「白い火曜日」という名で紹介し、皆が満腹を過ぎるまでハンギ・キョート(アイスランド名物の半薫製のラム肉。現在ではクリスマス時の人気伝統料理)を食べたことが述べられています。
この「白い火曜日」には別の出自もあるようで、デンマークやノルウェーでは小麦粉の団子を牛乳で煮て食べる日のことを指したようです。どう考えても「オエッ」という感じですが... すみません。食習慣はお故郷それぞれですね。
現代では、昔のようにカトリック的な習慣には頓着のない人が増えてきましたし、ほとんどの家庭ではファスタの間も普通に肉食がされていることと思います。スプレンギ・ダーグルも「一ヶ月強、肉よさようなら」という悲壮な覚悟で迎えている人は少ないと思います。
もちろん、今でもファスタ中は肉食をしない、ということを信条として守っている方もいらっしゃいますし、それはそれで尊敬されてしかりと思います。
肉食をしないという習慣は、実は古くからのファスタ中の断食(肉に限らず)や節制の一部であったのですが、「肉食」がシンボル的に浮き上がって来たのは、昔の人はやはり肉が大好きだったからでしょうか?
確かにワタシも肉は大好きですねえ。ああ、焼き肉食べたい。特上ロース、カルビ、タン塩... そういうのはアイスランドでは食べられません。一度スーパーで牛タンの塊(安い)を買って来たことがありましたが、食べるまでの準備の道のりが長―いことを知らされました。
ああ、要らぬスイッチを入れてしまった。焼き肉屋さんにフラッと入れる皆さん、世界中のどこでもそう行くわけではないですからねェ!
このブログでの扱いも、今日の「灰の水曜日」と前後してしまいました。
私にはあまり身近な伝統でないことをバラしてしまいましたが、このスプレンギ・ダーグルには塩漬けの肉と豆を食べる習慣があります。塩漬けの肉は昔から保存食として作られていたようで、今でも安価な食べ物ですし、豆もまたしかり。
正直言ってこの日の正式な?メニューを食べたことがないのですが、塩漬けの肉は煮て、これも煮た豆と一緒に食べるようです。
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Myndin er úr Fridur.is
さて「スプレンギ・ダーグル」のスプレンギはスプレンギャという動詞から来ています。Sprerengjaは「爆発する」の意味で「爆弾」という名詞でもあります。つまりお腹が爆発するほど食べる日、ということなんです。(「ダーグル」は「日」ですからね!もう何度も出てきました) 日常的にもお腹いっぱい食べた時には「イェフ エラ スプレンギャ」(破裂しそう)とよく言います。
明日の水曜日から始まるファスタの期間中は肉を食べることを避ける、という習慣が昔からあります。中世のカトリック文化ではかなり強い拘束力を持っていたようです。その反動から、ファスタの直前にお腹いっぱい肉を食べるようになり、いわゆる「謝肉祭」などが出てきたわけです。
アイスランドでは十八世紀中頃の文献にこのスプレンギ・ダーグルについて「白い火曜日」という名で紹介し、皆が満腹を過ぎるまでハンギ・キョート(アイスランド名物の半薫製のラム肉。現在ではクリスマス時の人気伝統料理)を食べたことが述べられています。
この「白い火曜日」には別の出自もあるようで、デンマークやノルウェーでは小麦粉の団子を牛乳で煮て食べる日のことを指したようです。どう考えても「オエッ」という感じですが... すみません。食習慣はお故郷それぞれですね。
現代では、昔のようにカトリック的な習慣には頓着のない人が増えてきましたし、ほとんどの家庭ではファスタの間も普通に肉食がされていることと思います。スプレンギ・ダーグルも「一ヶ月強、肉よさようなら」という悲壮な覚悟で迎えている人は少ないと思います。
もちろん、今でもファスタ中は肉食をしない、ということを信条として守っている方もいらっしゃいますし、それはそれで尊敬されてしかりと思います。
肉食をしないという習慣は、実は古くからのファスタ中の断食(肉に限らず)や節制の一部であったのですが、「肉食」がシンボル的に浮き上がって来たのは、昔の人はやはり肉が大好きだったからでしょうか?
確かにワタシも肉は大好きですねえ。ああ、焼き肉食べたい。特上ロース、カルビ、タン塩... そういうのはアイスランドでは食べられません。一度スーパーで牛タンの塊(安い)を買って来たことがありましたが、食べるまでの準備の道のりが長―いことを知らされました。
ああ、要らぬスイッチを入れてしまった。焼き肉屋さんにフラッと入れる皆さん、世界中のどこでもそう行くわけではないですからねェ!