今回のサッポロ北街シリーズの最終回です。舞台はサッポロではなくて東京は下北沢ですが。(*^^*)
下北沢といえばテレビのぶら散ものでもよく登場する町ですね。芝居や芸能関係の方が出没するかなり文化的グレードの高い町、という印象があります。私は八王子で生まれ育ち大学は市ヶ谷と三鷹、仕事は新橋という場所を基点にして暮らしていたのですが、この下北沢などの京王井の頭線沿線や経堂などの小田急線沿線にはほとんど縁がないままに過ごしてきていました。
今回はアイスランドが縁で知り合った友達がシモキタにある行きつけの「素晴らしいお店」へ連れて行ってくれるということで出向いてみました。そのお店はみだらに店名を明かしてはいけないような粛とした雰囲気がありましたのでヒミツです。悪しからず。
おもてなししてくれたのはMさんという妙齢の美女とTさんというこれも妙齢の独身男性の方です。このMさんはアイスランドにいる私の姪の友人で(このお店で偶然知り合って意気投合したのだそうです)、私とは二年前の夏に面白い出会い方をしました。
私が日本滞在を終えての帰路、成田からコペンへの同じフライトをMさんが予約していたのです。姪から「友人が同じフライトにいるから」ということは聞いていたのですが、はっきりと人相風体は分かりませんし、妙齢の女性をじろじろ観察するのもはばかられるし、コペンでアイスランド行きに乗り換えるあたりで分かるだろ、くらいの気持ちでいました。
ところがそのフライトが整備不良で搭乗時刻が過ぎてからキャンセルになってしまいました。
さて、困った。どうすればいいのかの指示がはっきりせず乗客は苛々してきます。そんな中でMさんの方が私を見つけて声をかけてくださいました。結局、その日は成田市内のホテルで皆さん一泊、となりました。途中、これも偶然で一人旅でレイキャビクへ向かう初老の邦人のご婦人が加わり「じゃあ、珍道中は三人旅で」ということになりました。
翌日私たちはロンドン経由のフライトをあてがわれ(ただしロンドンまでワタシはひとり。Mさんとご婦人は一緒旅で、三人はまたヒースローで再会しました)、なんとか無事にレイキャビクまで到着したのです。
そんなこんなでのっけからMさんとは戦友的な?気持ちが培われていました。
もう一方のTさんは某有名大学の職員の方で、四年ほど前にアイスランド大学へアイスランド語の勉強のために留学をされていました。一度だけご挨拶を交わす機会があったのですが、親しくお話しをすることはないままに過ぎてしまっていました。
今回、シモキタの名物飲み屋に場所を移してMさん、Tさんと再会できるのは非常な楽しみでした。付け加えるとこの飲み屋さんのことは姪とMさんから何十回も聞かされていたのです。
とても美味しい肴とお酒をいただきながら話しが深まリました。じっくりお話しするのは始めてのTさんは大変に勉強熱心な方で何とかアイスランド語の勉強を進展させたいとのこと。実は後日こちらに戻ってから一緒に留学していた仲間の方から聞いたのですが、「時々アイスランド人のお世話になった人にTさんから手紙が来る。その受け取った人は完璧なアイスランド語なので驚いている」とか。実は相当勉強されているようです。謙虚なのですねえ。
それから自然な成り行きで話しは「Tさんの伴侶は?」的な方向へ向かいました。Mさんの方は昨年挙式をあげられています。「好みはどういう感じですか?」とTさんに水を向けると、「いえ、特に注文はありません」
「でも誰でもいい訳ではないでしょう?」
「そうですねえ...」としばらく考えたTさん。
「以前、女性の友人から聞いた話しなんですけど、合コンみたいな感じで初対面の人も交えて鍋をしたんだそうです。そしたら食べ終わる頃になってひとりが取り皿の汁を鍋に戻したそうなんです。それでその私の友人はドン引きしてしまったそうなんです。
その話しを聞いた時に話したのは、もしかしたらある地方の文化では残った汁を鍋に戻すのが礼儀なのかもしれないと。で、とにかくその話しの展開として、じゃあ、残った汁を鍋に戻されてもいいような人とは(自分にとって)どんな人だろうかと?これをアイスランドへ遊びに行く(留学の後で)飛行機の中でじっくり考えました」
正直に言いますが、この話しは飲み屋での最後の方の話しで、ワタシも結構いただいたあとですので多少覚え間違いがあるかもしれません。でも大筋はこういうものでした(と思います (^-^;)。
この話し、なんとなく深い話しとして留まっています。残った汁を鍋に戻されても嫌と思わない鍋仲間。ワタシは単細胞ですのですぐに思い当たります。ナデシコの鮫島さん、安藤さんに川澄さん。全く大丈夫です。
後日、娘にも訊いてみました。「あのねー、岡田クンでしょー ...」
「岡田クンって、マスダオカダの岡田?」
「えー!? V6に決まってるでしょー!!」
「いや、決まってはいないだろ...」
Tさんからははっきりと個人名は上がらなかった、と記憶しています。当てになりませんが。でも近いうちに是非とも答えを聞いてみたいと思っています。
皆さんはいかがでしょうか?「取り皿の残り汁を鍋へ戻されても、その人のことを嫌だと思わない人はどんな人ですか?」
この質問、なぜかアイスランド的な質問に思えてしまいます。何故でしょうかねエ?
これはワタシの宿題です。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
下北沢といえばテレビのぶら散ものでもよく登場する町ですね。芝居や芸能関係の方が出没するかなり文化的グレードの高い町、という印象があります。私は八王子で生まれ育ち大学は市ヶ谷と三鷹、仕事は新橋という場所を基点にして暮らしていたのですが、この下北沢などの京王井の頭線沿線や経堂などの小田急線沿線にはほとんど縁がないままに過ごしてきていました。
今回はアイスランドが縁で知り合った友達がシモキタにある行きつけの「素晴らしいお店」へ連れて行ってくれるということで出向いてみました。そのお店はみだらに店名を明かしてはいけないような粛とした雰囲気がありましたのでヒミツです。悪しからず。
おもてなししてくれたのはMさんという妙齢の美女とTさんというこれも妙齢の独身男性の方です。このMさんはアイスランドにいる私の姪の友人で(このお店で偶然知り合って意気投合したのだそうです)、私とは二年前の夏に面白い出会い方をしました。
私が日本滞在を終えての帰路、成田からコペンへの同じフライトをMさんが予約していたのです。姪から「友人が同じフライトにいるから」ということは聞いていたのですが、はっきりと人相風体は分かりませんし、妙齢の女性をじろじろ観察するのもはばかられるし、コペンでアイスランド行きに乗り換えるあたりで分かるだろ、くらいの気持ちでいました。
ところがそのフライトが整備不良で搭乗時刻が過ぎてからキャンセルになってしまいました。
さて、困った。どうすればいいのかの指示がはっきりせず乗客は苛々してきます。そんな中でMさんの方が私を見つけて声をかけてくださいました。結局、その日は成田市内のホテルで皆さん一泊、となりました。途中、これも偶然で一人旅でレイキャビクへ向かう初老の邦人のご婦人が加わり「じゃあ、珍道中は三人旅で」ということになりました。
翌日私たちはロンドン経由のフライトをあてがわれ(ただしロンドンまでワタシはひとり。Mさんとご婦人は一緒旅で、三人はまたヒースローで再会しました)、なんとか無事にレイキャビクまで到着したのです。
そんなこんなでのっけからMさんとは戦友的な?気持ちが培われていました。
もう一方のTさんは某有名大学の職員の方で、四年ほど前にアイスランド大学へアイスランド語の勉強のために留学をされていました。一度だけご挨拶を交わす機会があったのですが、親しくお話しをすることはないままに過ぎてしまっていました。
今回、シモキタの名物飲み屋に場所を移してMさん、Tさんと再会できるのは非常な楽しみでした。付け加えるとこの飲み屋さんのことは姪とMさんから何十回も聞かされていたのです。
とても美味しい肴とお酒をいただきながら話しが深まリました。じっくりお話しするのは始めてのTさんは大変に勉強熱心な方で何とかアイスランド語の勉強を進展させたいとのこと。実は後日こちらに戻ってから一緒に留学していた仲間の方から聞いたのですが、「時々アイスランド人のお世話になった人にTさんから手紙が来る。その受け取った人は完璧なアイスランド語なので驚いている」とか。実は相当勉強されているようです。謙虚なのですねえ。
それから自然な成り行きで話しは「Tさんの伴侶は?」的な方向へ向かいました。Mさんの方は昨年挙式をあげられています。「好みはどういう感じですか?」とTさんに水を向けると、「いえ、特に注文はありません」
「でも誰でもいい訳ではないでしょう?」
「そうですねえ...」としばらく考えたTさん。
「以前、女性の友人から聞いた話しなんですけど、合コンみたいな感じで初対面の人も交えて鍋をしたんだそうです。そしたら食べ終わる頃になってひとりが取り皿の汁を鍋に戻したそうなんです。それでその私の友人はドン引きしてしまったそうなんです。
その話しを聞いた時に話したのは、もしかしたらある地方の文化では残った汁を鍋に戻すのが礼儀なのかもしれないと。で、とにかくその話しの展開として、じゃあ、残った汁を鍋に戻されてもいいような人とは(自分にとって)どんな人だろうかと?これをアイスランドへ遊びに行く(留学の後で)飛行機の中でじっくり考えました」
正直に言いますが、この話しは飲み屋での最後の方の話しで、ワタシも結構いただいたあとですので多少覚え間違いがあるかもしれません。でも大筋はこういうものでした(と思います (^-^;)。
この話し、なんとなく深い話しとして留まっています。残った汁を鍋に戻されても嫌と思わない鍋仲間。ワタシは単細胞ですのですぐに思い当たります。ナデシコの鮫島さん、安藤さんに川澄さん。全く大丈夫です。
後日、娘にも訊いてみました。「あのねー、岡田クンでしょー ...」
「岡田クンって、マスダオカダの岡田?」
「えー!? V6に決まってるでしょー!!」
「いや、決まってはいないだろ...」
Tさんからははっきりと個人名は上がらなかった、と記憶しています。当てになりませんが。でも近いうちに是非とも答えを聞いてみたいと思っています。
皆さんはいかがでしょうか?「取り皿の残り汁を鍋へ戻されても、その人のことを嫌だと思わない人はどんな人ですか?」
この質問、なぜかアイスランド的な質問に思えてしまいます。何故でしょうかねエ?
これはワタシの宿題です。
応援します、若い力。Meet Iceland
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