レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

サッポロ北街ひとり日誌(14-5)- 番外編 新橋~八王子

2014-05-08 05:00:00 | 日記
約二週間の札幌訪問の後、正味二日ほど東京の新橋に滞在しました。帰路の旅がたまたまゴールデンウィークと重なったため千歳-成田の便が思うように取れなかったのですが、これも何かの縁と思い東京で自分の友達とかに会う機会にしようと思い立ちました。

札幌からアイスランドへの帰路の途中東京へ立ち寄ることなど雑作もないこと、と以前は考えていたのですが、実際その場に直面してみるとなかなかできないものです。

札幌が新しい帰省先になってからのこれまでの五年間でこれが僅かに三度目の東京です。一度は息子が一緒だったため後楽園ホールでのプロレス観戦、一度は娘が一緒だったためジャニーズショップに立ち寄る、という「お願い」があったからでした。

そのいずれの際も宿泊地には新橋を選びました。羽田から近いしどこへ行くにも地の利がいいということもあるのですが、一番の理由は若い頃新橋に勤めていたという郷愁というか馴染みの場所感があるからです。

三年間新橋のサラリーマンだったのですが、現在宿泊しているホテルはその頃毎日通っていた通りにあります。その当時はなかったですけどね。

今回は札幌帰りとしては初めてひとりで新橋に来ました。かといって別に悪い遊びをするようなことはありませんよ。ただ午前零時に近くなると新橋駅前にも女性の客引きが出現することを知りました。女性を誘うんではなくて「女性である客引き」です。

駅から宿までの僅か五分間で三人寄ってきました。ひとりは外国女性。ちょっとコワ。何の客引きだったんだろうか、アレは?

さて短い東京滞在では一日を八王子訪問に費やしました。八王子は生まれ故郷で成人するまで暮らしていたところです。それでも両親が札幌へ移ってからはこれが初めてのお里帰り。五年ぶりです。

ここ二十年くらいの間に中央線、青梅線、横浜線沿線の「三多摩地域」は大きく様変わりしてきました。町田などが「若者の街」として伸びているのに対して、八王子は高尾山フィーバーを別にすれば何という特色もなく出遅れてきた感があります。

今回も駅前から古の目抜き通りへ抜けるエリアを歩いていて「これは老人の街だ」という感じを強くしました。そこでたまたま古本市をやっていたからかもしれませんが、出身地のひいき目で見ても若者にアピールする特色があるとは思えませんでした。

ただそれが必ずしも否定的なものとは限らないと思います。山の手線管内でも巣鴨や駒込は「お爺さんお婆さんの街」として定着していますし、それはそれでアピールするものがあります。いっそのこと八王子も東京都下の「シルバーエージの街」にしてしまえばいいのではないかと思います。

八王子は甲州街道の宿場町としての歴史もあるし、養蚕の絹産業も盛んでしたし「古さ」を訴える切り口は豊かにあると思います。これからますます高齢者の割合は大きくなっていくのですから、逆転の発想ではありませんが判で押したような「若者の街」コピーは止めて異なったアングルを取った方がいいのではないか、と思いました。

その日は昔お世話になった人とかにお会いして過ごしたのですが、その方たちの中の高齢の方はやはり「ユニクロのような若者用の店では、欲しい服が買えない。デザインが細すぎて締め付けられる。ポロシャツなんかでも胸ポケットがなくて不便」との弁。

個人的に付け加えますと紳士肌着の下半身用-つまりパンツまたはブリーフですが、最近のお若い方はトランクス型やボクサー型のものが人気なようでユニクロなどではそれらのタイプしかありません。

でもワタシは伝統的な「ブリーフ」型でないとイヤなのです。詳しくは述べませんがいろいろと不便で。(^-^; しかしそのような伝統的タイプは今ではイオンやダイエーのようなお店にしか置いてないようです。

まあそれは一例ですが、各世代のニーズも多彩ならそれぞれのライフスタイルからのリクエストも多様であるはずです。「若者に人気がある」ということはそれはそれで良い一面でしょうが、それが全てではないはず。熟高年が隅に押しやられるのではなくて大手を振って歩ける街もあってもいいのではないかという気がします。

我が街八王子、底の浅い若者のの街であるよりは懐の深い「熟高年の街」になってくれるのであれば、少なくとも私は嬉しいですね。


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする