峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

免疫寛容(めんえきかんよう)

2013年03月15日 | 健康
昨夜のNHKクローズアップ現代では
「夢の治療が始まった~免疫を制御する“医療革命”~」

として臓器移植の拒否反応とか花粉症や食物アレルギーへの免疫をコントロールする「免疫寛容(めんえきかんよう)」という治療法を紹介していました。

最近はなにかと臓器移植が盛んです。しかし免疫細胞が移植臓器を攻撃しないよう免疫抑制剤を投与していました。しかし、それにより本来の免疫作用も抑制されるためウイルスや細菌を防ぎにくくなるデメリットがありました。

今回紹介された「免疫寛容(めんえきかんよう)」とは、
まず臓器移植に際し患者の免疫細胞と提供者の臓器細胞を薬品を混ぜた容器で培養することによって異物ではないと学習(洗脳?)させます。そして患者の体内に戻した免疫細胞が他の細胞達に教えることで「免疫行動を寛容」にします。そうすれば移植した臓器は攻撃しないし、本来の免疫機能も保たれるわけです。

この方法を応用すると、「アレルギー症状の緩和」も行えるそうです。
卵アレルギーとか蕎麦アレルギーとか花粉症なども特定の物質に対する免疫システムの過剰反応ですから、これらも「免疫寛容(めんえきかんよう)」によって症状が緩和されるそうです。

番組の中では卵アレルギーのマウスに卵とアルファギャルセルを混ぜ、培養してから投与すると卵アレルギーが出なくなった。また花粉アレルギーのマウスにも花粉とアルファギャルセルを混ぜ、培養して投与すると花粉症が緩和したそうです。

臓器移植もさることながら、花粉症が緩和されるとは凄い朗報です。実用化は5年先くらいと紹介されていました。その日が待ち遠しいですね。

また、免疫緩和ではなく強化する方も研究されているそうで、たとえばガン細胞への攻撃を強化するといった免疫システムができるなら夢の研究になりますね。

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