柏市増尾城址公園の水辺ゾーンへの道端、石垣の下に置かれた庚申塔です。
「庚申」とだけ書かれた碑で、造立は文化元年十月吉日とあります。
甲子(きのえね)は、十干の最初の「甲」と、十二支最初の「子」の組み合わせで、60 年に一度回ってきます。この甲子(かっし)年は甲子革令(かっしかくれい)思想から、年号を代えるのが慣例だったようです。(明治以前)
本来なら享和 4 年であるべき年が文化元年になったのです。
ところが、享和 4 甲子 と書かれた庚申塔がありました。
こちらは、塚崎村の庚申塔です。二月の造立で、まだ改元のお触れが出されていなかったのかななどと思いました。
甲子年の庚申塔は塚崎の宗賢寺(日蓮宗)の門前にもありました。
延享元年は 1744 年 文化元年の 60 年前です。