NHK日曜23時からのドラマ「アンという名の少女」③を観た。
カナダCBS&Netflixの共同製作で、NHKでは、全7回での放送。
①②は原作に沿った演出だったが、9月27日放送の第三回は、原作から離れた。
アンは、マリラから紫水晶のブローチを盗んだと責められ、孤児院へ送り返されてしまう。マリラはまちがいに気づき、マシューが急いで追いかけるが、列車はすでに駅を出た後だった。
カナダ・プリンスエドワード島シャーロットタウンから連絡船でグラスゴーなど人口の多い本島に渡るのだ。アンは、本島の孤児院の前まで来るがそこでのつらい思い出に苛まれ、中には入れず草むらの中で一夜を過ごし、翌朝やってきた牛乳配達の馬車で駅に送ってもらう。
一方、追いかけてきたマシューも本島の駅前で馬車にはねられるなど大変苦労して孤児院にたどり着き、門前で一夜を過ごし、やっと会えた園長には冷たく対応され、やはり牛乳配達の車で駅にたどり着く。
そこで、物乞いのように詩の朗読でお金を稼いでいるアンを見かけるのだが、アンの自尊心は傷ついたままだ。
(孤児院へ送り返されたことにこだわっているアン)
思い違いでアンを返してしまったことの後悔で正気を失ったようなマリラは、マシューの努力でアンが帰ってきても、硬い表情を崩せない。
(その夜の食事もそれぞれが硬い表情だ)
次の日、一家は正装で教会に行くが、村人のアンに対する視線は冷たい。あからさまに侮蔑の言葉が投げつけられる。
(耐えられないアンは林の中の逃げ込み悲しむ)
(そこへマリラが来てブローチの件を心から詫びる)
こうして、アンの心にマリラの真情が届き、二人に親子の情が通う。
その夜、アンは正式にカスバード家の養女となるサインを行い、親子は、キイチゴのジュースで乾杯する。
モンゴメリーの「Anne of Green Cable」は、大正3年(1914)村岡花子翻訳・創刊以来、多くの翻訳・出版がされた。
(初版発行 昭和32年 これは、昭和50年33版発行)
(第一刷発行1990年(平成2年)これは、2015年(平成27年)第25刷)
最近では、松本侑子訳文春文庫2019年発行がある。
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