【特製お弁当】(名古屋駅)
2021.11.14投稿
1977年(昭和52年)11月29日 名古屋駅で購入 価格500円
[製造元]松浦商店
掛紙は、熱田神宮で毎年5月5日に行われた『馬の塔』の神事の俄馬の場面を描いた、歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次之内 宮 熱田神事」が使われています。
「浜坂ユースホステル」から名古屋に戻る際に購入したものです。
名古屋駅で駅弁を製造・販売している松浦商店の駅弁です。
松浦商店は、明治時代から名古屋・大須で料亭「八千九」を開いていた「松浦商店」が、それまでの駅弁業者から1922年(大正11年)に駅弁を引き継いで今日に至っています。
名古屋の駅弁と言えば「ひつまぶし」「味噌カツ」「名古屋コーチン」を使った駅弁が有名ですが、松浦商店の駅弁では昔ながらの料亭「八千九」の味を伝えている「幕の内系」が人気の駅弁です。
その松浦商店随一の人気を誇る駅弁が「幕の内 なごや」だそうです。そのルーツをたどると、昭和39(1964)年の東海道新幹線開業時に登場した幕の内弁当「ひかり」「こだま」に行きつくのだそうです。
この「特製お弁当」は、掛紙から見てそれらの前身と思われます。