四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

シャボテン公園へ

2011-12-21 21:09:00 | 伊豆
-----前回の「城ケ崎海岸へ」の続きです。

伊豆への小旅行2日目の朝は、大室山へ。



9時前に大室山の麓に着くと肌を刺すような風が吹き、標高580mの山頂では尚更だと思い、リフトでの頂上行きを断念しました。
小田原勤務の独身時代に頂上のお鉢周りをして「大室山 秋の夕暮れ」という曲をギター片手に作詞・作曲した頃のことが懐かしい。何処かにその楽譜があると思います。

そこで予定を変更して、シャボテン公園へ。



ここは子供たちを連れて来て以来です。
写真は、シャボテン公園から伊東、網代、真鶴半島方面の景色です。山を越えて北西から南東へ雲の列が流れています。



その右の景色です。小室山が見えます。その手前に一碧湖があるはずですが、隠れています。大室山の頂上からだと一碧湖が見えた記憶があります。



さらに南の方向の洋上に伊豆大島が浮んでいます。


ガラパゴスキンシ(金刺)ウチワ サボテン科

シャボテン公園の温室内は温かくて助かりました。
サボテン科植物は南北アメリカ大陸と周辺の島嶼に分布しますが、ガラパゴスにもサボテン科植物があって、その下でイグアナが歩いているとのこと。


キリンカン(冠) トウダイグサ科

原産地はアフリカ東部。


アロエの一種 ユリ科アロエ属


サボテン科植物と他の多肉植物の分布図(園内に掲示;クッリクで拡大して見られます)

乾燥地に自生する多肉植物は、科が異なっても、その環境に適応して似たような姿・形になっています。進化とは不思議なものと感じます。


シャボテン公園から見た大室山

大室山は約3,700年前の噴火で出来た単成火山で、2010年8月に国の天然記念物に指定されました。頂上には噴火口があり、一周約1,000mのすり鉢状になっています。
大室山噴火の溶岩が流れて台地上の伊豆高原となり、溶岩が海に流れ込んで、城ケ崎海岸の絶壁が形作られました。

バスで一碧湖へ向いました(続く)。
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城ケ崎海岸ピクニカルコース

2011-12-21 15:43:00 | 伊豆
ちょうど1年前、城ケ崎海岸自然探索路を歩いたので、今年はその続きのピクニカルコースを歩きました(12月15日)。



伊豆海洋公園から歩きはじめます。遊歩道は歩きやすく整備され快適。道端には、イソギク(↑)やツワブキが咲いていました。
未だに、秋の虫の「カネタタキ」がチン・チンと鳴いているのには驚きました(町田の谷戸で11月30日、三浦半島の佐島で12月12日に鳴いてはいましたが)。



門脇灯台が見えてきました。



門脇灯台から見たつばくろ島。
この島は一見陸続きに見えますが、陸側から離れており、哺乳類が渡れないため、数百羽のアマツバメが毎夏渡ってきてここで集団営巣するそうです。



つばくろ島は確かに陸から離れていますね(↑)。絶壁から海を覗き込んでの撮影です。遠方に見えるのは、伊豆大島です。
島を眼の前にした岩場で昼食を摂っていると、若い男性5人ほどが手に携帯を持って岩場をあちこちうろつきながら楽しそうに「大島から電波が届いた」「稲取はダメです」などと口々に言い合っている。「何を調べているの?」と聞くと、「現在地ノの情報を調べているんです」とのこと。若い人なら合点がいく人もいるでしょうが、何を楽しんでいるのかよく解りませんでした。



富戸湾を臨む。今日は、湾の向こう側まで行き、家々の辺りの坂を上がって富戸駅まで歩きます。



ぼら納屋。寛永三年(1627年)に紀伊家が建てたもので、現在の建物は増改築後のもの。ぼらが回遊する春と秋に村人がここに住み込み、ホラ貝や旗を合図に百人以上の村人たちが勇壮に出漁したと伝えられています。
現在は、お食事処として使われています。



富戸港近くの民家での大根干し風景。あちこちで見られました。この辺りの冬の風物詩でしょうか。
近くの日溜まりでは、ウラナミシジミが訪花していました。



富戸駅への坂の途中で、家の軒先のブーゲンビレアが大きく成長し、花を咲かせていました。



富戸の集落の向こうに富戸湾が見渡せます。穏やかな海を見下ろしながら暮らすのもいいなと思いつつも、ふと津波に襲われた東北被災地の人たちに思いを馳せました(この高さの高台なら大丈夫と思います)。

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