四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

クリの花に集まる蝶たち

2012-06-03 15:17:00 | 

今年初見のアカシジミ(5月30日 14:02、町田市にて)

写真のアカシジミは、道路沿いの広葉樹の下のヒメジョオンに止まる個体で、5月30日に会いました。

その翌日、横浜の里山に出掛けたところ、クリの花が大分咲いており、平地性のゼフのうちアカシジミがたくさん集まっていました。


クリの花で吸蜜するアカシジミ(5月31日 12:07、横浜市にて)



クリの花から離れた個体もいましたが、ほとんどが緩やかに動いていました。この日は、10本程度のクリの木に合計8頭おり、中には、隣の木に飛んだり、下の方に下りたりするのも見られました。


イチモンジチョウ♂

クリの花は、色々な蝶に好まれるようです。このイチモンジチョウは、目の前にふわりとやってきて、かなり接近しても逃げずに付き合ってくれました。



横からの姿です。くりの花に囲まれて至福の時を過ごしているようですね。


テングチョウ

テングチョウもクリの木に3頭位見られました。
テングチョウは、6月頃に羽化し、夏には一旦姿を消しますが、9月より活動を再開し、晩秋になると越冬態勢に入ります。翌春に産卵し、世代交代します。6月と9月の年2回羽化するという説もありますが、この点はまだはっきりとしていないようです。


道路上でテリ張りするテングチョウ

鋪装された道路に止まってテリ張りすることも多く、車が通るのも構わず、2,3頭が牽制し合って互いに距離をおき、飛んだり止まったりしていました。このテングチョウは目が醒めるように新鮮に見えました。

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寄り添うキタテハ

2012-06-03 11:10:00 | 
昨年の秋にたくさんキタテハを見た町田の谷戸に行きました。


カナムグラの葉上で休止するキタテハ夏型 (5月30日 9:05)

キタテハの食草であるカナムグラは大きく葉を伸ばし、昨年同様、斜面いっぱいに広がる大群落になっており、キタテハが1頭飛んできて葉上に休止していました。


地面に下りる2頭のキタテハ(9:31)

25分後に同じ場所に戻ると、地面に1頭が下り、約2分後にはもう1頭がすぐ近くに舞い降りて寄り添うような感じになりました。


9:35

やがて、2頭が真向いに対面する形になり、片方だけが翅を広げ、次にはもう片方だけ広げていました。とても仲睦まじい感じです。両方が一遍に広げる場面は見られませんでした。


9:35

その後、2頭が向きあったまま翅を閉じて、見つめ合うような時を過ごしていました。
求愛シーンにしてはとても穏やかでした。一体どういう意味を持った行動なんでしょう?



そこで拡大して見ると、2頭は触覚を突き合わせて向かい合い、口吻を交差させるように地面に伸ばしていました。吸水あるいは必要なミネラル分を補給しているのだと思います。


焚き火跡のモンシロチョウ(10:58)

里山の焚き火跡では、3頭のモンシロチョウが集まっていました。飛んだり地面に休止したりしていましたが、写真の左の個体を拡大すると、やはり口吻を地面に伸ばしていました。灰からのミネラル補給なのでしょうね。


ジャコウアゲハ♀

ジャコウアゲハの♀が食草探しなのか、繰り返し谷戸の湿地の草に下りていました。

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