四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
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鈴木秀美&平井千絵デュオコンサート

2006-01-22 17:39:00 | 音楽
雪の降る21日、トッパンホール(飯田橋)に鈴木秀美&平井千絵デュオコンサートを聴きにいきました。
平井千絵さんは近所の薬局のお嬢様。フォルテピアノという古楽器の音色に魅せられて、1825年制作の名器ローゼンベルガーを手に入れ、現在ヨーロッパに在住し活躍しているそうです。
鈴木秀美氏は有名なチェロ奏者で、クリスマス・イヴに聴いたバッハ・コレギウム・ジャパンのメサイアにも出演していました。秀美氏はバッハ・コレギウム・ジャパンの指揮者鈴木雅明氏の弟です。
二人の音楽家によるデュオ・コンサートがあるのを知ったのも、昨年12月に風邪を引いて、薬局にいったのが縁。

コンサートでは、1839年グラーク制作というピアノも用いられました。いずれのピアノもメンデルズゾーンの時代に使われたピアノで、木の味わい豊かな音色と鈴木秀美さんは評しています。なるほど暖かみのある柔らかい音色で、チェロとよくマッチしています。
メンデルスゾーンの全チェロ作品が演奏されました。
・チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調
・協奏的変奏曲 ニ長調
・チェロ・ソナタ第2番 ニ長調
・無言歌 ニ長調
シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ イ短調」も演奏されましたが、これは5弦のチェロ・ピッコロというチェロとはまた違った澄んだ音色の楽器が使用されました。
めったに聴くことができない古楽器とチェロによる名演奏をたっぷりと味わってきました。

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5 コメント

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はじめまして チェロ弾きのぱぶりーとといいます 古楽器によるメンデルスゾーンって どんな感じなんだろう ???で いっぱいです (ぱぶりーと)
2006-01-22 18:32:30
実は2月に無言歌を始め小品をやるんで ぜひ演奏会の様子を教えていただけませんかm(_ _)m
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ぱぶりーとさん。チェロ弾きの方なんですね。この演奏会はチェロと古楽器ピアノでの演奏です。 (twoguitar)
2006-01-22 19:48:16
平井さん所有のローゼンベルガーの古楽器は、恐らく5オクターヴか6オクターヴしかなく、それで大丈夫なチェロ・ソナタ第2番は、これを用いました。その他のメンデルスゾーンのチェロ曲は、6オクターブ半が可能なグラーフのを用いていました。

調律は、直前に丹念に行なっていました。それほど繊細なつくりなのでしょう。フォルテピアノとなぜ呼ぶのかは存じませんが、壁がすべて木材で覆われた、こじんまりしたトッパンホールの舞台に2台置かれ、ピアノは全開にして演奏していました。

チェロは、古楽器のピアノの前、舞台の中央で客席のまん前。それで、チェロと古楽器ピアノの音のバランスがちょうど良い感じでした。

あくまで、チェロ中心でしたが、古楽器のピアノは鋭い音が一切しない、暖かみのある音で、チェロとよく似合う音色とでもいうんでしょうか。

解説には、メンデルスゾーンの作品は、現在のピアノとよいバランスを保つことが難しいせいもあって演奏される機会がとても少ない。楽器の変化で美しい作品が顧みられなくなるのは惜しい。不朽の名作アルペジオーネ・ソナタとともにお楽しみいただければ幸いである(鈴木秀美氏)、と記されています。

無言歌は、ピアノ曲を連想されることが多いそうですが、演奏されたのは、ふたつの楽器のために書かれた「無言歌 ニ長調、OP.109」です。
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私のプログにも おこし頂いて コメントも頂き ありがとうございました。やはり暖かさですね。 (ぱぶりーと)
2006-01-22 20:04:36
無言歌も ともするとピアノとの徒競争みたいになるので どうやったら暖かさがでるかモダンのピアノとチェロで 可能性をためしてみたいと思います。

今回の伴奏者はフォルテピアノでも 活躍されいてる方なので いいアドバイスになると思います

ありがとうございました。
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twoguitarさんとぱぶりーとさんとの真摯なやりとりが好ましいです。 (しょさか)
2006-01-22 21:22:18
ひとつひとつの曲、楽器に「わけ」があるのだと教えてもらいました。
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Unknown (twoguitar)
2006-01-23 20:49:33
ぱぶりーとさん。言い忘れましたが、アンコール曲は、メンデルスゾーンの未完成のチェロ曲でした。本当に途中の和音で終わり、いかにも未完成。そこで鈴木秀美さんがほほ笑み、すべての演奏が終わりました。
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