四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

シロバナタンポポ(2)

2006-04-22 15:07:00 | タンポポ
「我が家の庭に咲かせる」

4,5年前に、偶然近くの住宅地の道路脇にシロバナタンポポが咲いているのを見つけました。しばらくして綿毛ができたところで採集し、自宅のプランターに蒔きました。
秋になると発芽し、葉を大きく斜め上に広げる。夏は種も草も休眠し、秋になって葉を広げ生長する性質は、在来のカントウタンポポと同じです。翌年の3月になると一斉に開花しました。ようやくシロバナタンポポに出会い、庭で咲かせることができたわけですから嬉しさも一入です。それからは毎年咲いています。

僕がやってみた育て方と各季節の様子・・・
在来種は、夏には他の草に被われて自身は枯れてしまいます。その習性に合わせて、初夏にプランターを日陰に移動し、プランターに雑草が生えても放置しました。秋になると再び大きく葉を伸ばします。寒くなる頃、日向に移動。真冬には一旦枯れて今度は小さい葉を地面に這うように広げます。そして大きい葉も出て開花します。
一旦開花すると、綿毛ができて飛んでいきます。そこから新たに発芽したものもあり、今年も庭の何箇所かで咲いています。タンポポは多年草なので、一旦咲くと翌年からはそこに定着します。
我が家で自然に生えた場所は、サツキの北側の縁に当たるところです。陽は当たるが、夏の西日は当たらない絶妙の位置です。僕はプランターを用いましたが、最初からそういう場所に種を蒔いてもいいと思います。
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シロバナタンポポ(1)

2006-04-22 11:37:00 | タンポポ
今、庭にシロバナタンポポが咲いています。



ずいぶん前からタンポポの種類や生態に興味があったので、関西よりも西の方にはシロバナタンポポが咲いているとか、タンポポといえば白い花を連想する地方もあるとか聞いていました。関西で春に自然の残ったところを歩けばシロバナタンポポに会えるかもしれない!
そこで、春に西の方を旅する際には注意して見てきました。10年位前、4月の八重桜の咲くころ、比叡山や大津辺りを旅したときも、もっと前に桜の咲く頃に京都の哲学の道を歩いたときも、左右を見渡していましたが、残念ながら黄色いタンポポしか咲いていませんでした。
ニフティの会議室に「関西方面にはシロバナタンポポが多いそうだが種を譲ってほしい」などと書き込みしたけれど、連絡はありませんでした。今から思えば、種を採集するには毎日の観察が必要で、よほど関心のある人でなければできないことでしょう。僕にとっては長いこと幻の花でした。  
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アオスジアゲハに今年初めて会う

2006-04-19 22:02:00 | 
今日の昼休みに、今年初めてアオスジアゲハに会いました。

港区愛宕の高台の散歩道に八重桜を見にいく途中、コンクリートの歩道の湿ったところで、吸水したいような様子で羽ばたいていました。越冬中はずっと飲まず食わずですし、木枯らしや春の強風に耐えて体の水分もかなり失われているのでしょう。クスノキにつかまって一冬を越したサナギが昨日からの暖かさで目を覚ましたのだと思います。警戒することもなくしばらく足元で飛んでいたので見ていたら、急にスピードを上げて茂みの向こうへ飛んでいってしまったので写真を撮れませんでした。
昨年を振り返ってみると、最後に見たのは11月2日。約半年ぶりに新しい世代がスタートしたことになります。

この界隈で一番多く見かける蝶はアオスジアゲハです。昨年は吸蜜行動をなかなか観察できませんでしたが、今年は吸蜜する姿や新しい発見があるといいと思っています。
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庭に咲くスミレたち

2006-04-16 17:09:00 | 相模原・県央
我が家では今、異なったルーツのスミレが3種類咲いています。



これは園芸品種のスミレです。子供ころから石神井公園の実家に生えていましたが、カルミアの鉢とともに若松(相模原市)に持ってきたもので、庭や別の植木鉢に移動し代を重ねてきました。今の家に引っ越してきても元気に庭に広がっています。元々は葉がもっと大きかったのですが、今では先祖がえりしたのか葉の大きさが他のスミレ並みになっています。
我が家の桃の木の下に毎年一面に咲きます。スミレは一般に次の年は同じ場所に咲かない習性があるのですが、この種類はそんなことはお構いなしという感じです。根を伸ばして繁殖しているのかもしれません。

※追記(2011.1.19) 北アメリカ原産のウィオラ・ソロリアと思われます。



これは、園芸店で2,3年前に買ってきた、葉の長い濃い紫色の花を咲かせるスミレで、「イズスミレ」という札が付いていたような記憶があります。植物図鑑を見ると「スミレ科スミレ」に似た種類のようです。種が飛んで翌年は遠く離れたところに新しい株が現れます。あちこちに増えてきました。



こちらは、相模原の明るい雑木林でも見かける淡い紫色の丸い葉のスミレで、タチツボスミレです。我が家の庭には4,5年前から見られるようになりました。

他の雑草は取ってもスミレは大切にしているので段々増えてきました。その他、自然に生えるタンポポ、ショカッサイなどは踏まないように気をつけています。
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クスノキの植えられた公園の光景

2006-04-15 13:18:00 | 
昨年の夏、都心でアオスジアゲハに多数出会いました。アオスジアゲハは、クスノキに産卵し、幼虫はその葉を食べて育ちます。それまであまり目を向けたことのなかったクスノキが都心に多いことを意識したのも去年のことです。
クスノキは常緑樹ですが、今新緑の季節を迎えています。若葉が茂ってくるにつれて公園や街路のクスノキは落葉の時期にもなっています。たくさんの枯れ葉が落ちているところで見上げると、そこにクスノキが立っているといえるほどです。



写真は芝公園の一角ですが、クスノキばかりが植えられ、初冬でもないのに落ち葉が一面に広がっています。都心のアオスジアゲハに興味を抱かなかったら、このような光景を気にも留めなかったでしょう。
例年、アオスジアゲハは4月下旬から見られるようです。去年は7月になるまで気が付きませんでしたが、今年はクスノキの植えられている場所が頭に入っています。春に飛翔する姿にぜひ出会ってみたいと思います。
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