四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

コール・フォレスト演奏会

2011-07-14 20:48:00 | 音楽
コール・フォレスト第4回演奏会に出演いたします。





7月9日のゲネプロでは、本番にほぼ近い順番でひと通り合唱演奏しました。間に司会が入り、ナレーションと簡単な演技も入り、大分緊張感が増して来ました。

本番が最高の出来になるよう、自分自身も気持を高めて臨みたいと思います。





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オオムラサキ自然公園

2011-07-14 20:23:00 | 甲州・信州への旅
7月8日 晴れ

7日の小雨模様が上がり、晴れました。ちょうどオオムラサキの季節。日野春のオオムラサキ自然公園を訪問しました。

初めにオオムラサキセンター本館へ。オオムラサキの生態についてビデオを見、日本及び世界の蝶標本を見る。
続いてオオムラサキの生態観察ができる「びばりうむ長坂」へ。
1,400平方メートルの鉄骨ネット張りの施設で、自然の生息状態でオオムラサキを観察できます。



オオムラサキ♀



オオムラサキ♂



オオムラサキ♂
施設内では、パイナップル、メロン、モモなどが輪切り状で与えられ、オオムラサキたちが美味しそうに汁を吸っていました。
葉の上に、翅の破れていない雄が翅を広げ、太陽の光で紫色に輝くところを撮影したかったのですが、見学に来ている園児が多すぎて無理でした。
園児たちは使い切りカメラを持って「たくさん撮ったよ」と撮影枚数の数字を見せてくれました。



施設を出て、オオムラサキ自然公園を歩く。草地で見かけたオオチャバネセセリ。



トンボ湿生植物観察沼のオオイトトンボ♂。あまりに細いので焦点を合わせるのに苦労しました。



自然観察林の風景。いくつもの園児のグループが見学に来ていました。自然の中で出会う保育園の園児は人懐こく、引率する先生は優しいと何時も感じます。



大きな翅のトンボがいて驚きました。ミヤマカワトンボ♀です。日本で一番大きいカワトンボの仲間で、脚が長いのも特徴です。



クヌギの老木がありました。オオムラサキ観察樹ということでしたが、オオムラサキは見付かりません。
暫く待つと、木の上の方で何頭かのオオムラサキが舞うのを見付けました。やがて、樹液のある枝に群がり始め、ぼぼ静止状態になりました(写真↑ 11:35)。周囲には大型甲虫類が多数群がっていました。
1頭がもう少し下の太い幹まで降りたのですが、直ぐに高い枝に上がり、一瞬のチャンスを逃しました。
オオムラサキセンターによると、活発に活動する時間帯は午前10時から午後3時ころまでです。



マーガレットで吸蜜するオオウラギンスジヒョウモン♂。暖地では一般に少く山地性の蝶です。年1回、6月下旬~7月上旬に発生します。



最後にホシミスジが姿を現してくれました。


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尾白川渓谷

2011-07-12 18:12:00 | 甲州・信州への旅
7月7日 午後 曇り時々小雨

清里から長坂に移動し、尾白川渓谷の滝巡りをしました。
尾白川は、南アルプス甲斐駒ヶ岳を源流とする清流で、日本名水百選にも選ばれています。
コース : 長坂--(車)--駐車場-竹宇駒ケ岳神社-千ヶ淵-旭滝-百合ヶ淵-神蛇滝-(尾根道)-竹宇駒ケ岳神社
行きは渓谷道、帰りは尾根道です。



渓谷に生えるオニグルミ。



駒ヶ岳神社から直ぐの吊り橋から見た尾白川。川原にヤナギが多く見られます。晴れればコムラサキが見られるのでは、と思いつつ吊り橋を渡りました。



吊り橋から7,8分で千ヶ淵が山道の左手下方に見えました。



ここから山道は薄暗い森の中を登っていきますが、途中で尾白川の対岸に霧を吹いたような繊細な滝が一筋流れ落ちていました。

大分登った頃、森の中の急な坂道を取り巻く木々の間を縫うようにして、1頭のアサギマダラが飛んでいました。薄暗い森に光が差したように美しく思われました。花も咲かない森でアサギマダラは何をしていたのか、キジョラン(食草)を探していたのでしょうか。撮影をし損ないました。
調べてみると、ヒメオオさんのブログに、アサギマダラの幼虫がやや暗い杉林や林縁のキジョランの葉を食べている観察記録が載せられていました。やはり食草探しだったのかもしれません。



三の滝。
この10分程先に旭滝の案内板がありましたが、急な岩場の奥のようなので断念しました。



30分程登ると、大きな岩の間に窓が開いたような空間ががあり、覗くと、吸い込まれそうな位に深いグリーン色の水をたたえた“百合ヶ淵”がありました。

百合ヶ淵の案内板の説明
ある日一人の行者が登って行くと一輪の山百合の花が川瀬に止まり、しばらくすると花は静かに沈んでそこにはポッカリと大きな穴があき、満々と水をたたえ始めました。行者は甘い香りにひたり一刻を深い眠りに誘われた、という伝説のある淵です。

そこから10分程登ると、神蛇滝(ジンジャダキ)に着きました。



少し斜めになった平らな大岩に乗り移り、こわごわ滝の全貌を望みました。渓谷の急斜面に三段に滝が懸かり、ここまで来てよかった、と思える素晴らしい景観でした。

神蛇滝の案内板の説明(白州町)
百合ヶ淵で深い眠りに誘われた行者が目を覚ますと枕辺に龍が現れ、「この石を渡り前を見なさい」と言いました。行者が石を渡り枝を折って前を見ますとそこには美しい三段の滝が現れました。行者はあまりの見事さに呆然として眺め、自ら口走りました。「あれが神蛇滝だ。今休んでいるところを龍神平と呼ぼう」と。



一段目の滝



二段目の滝

神蛇滝から山道は尾根道に入り、登りの道は遥か、憧れの「甲斐駒ケ岳」黒戸尾根登山道へと続いています。甲斐駒ケ岳は奥の深い険しい山なので、途中一泊しないと頂上に到達できません。僕にとって未踏の山になってしまいました。



帰りの尾根道の途中の斜面に、今にも落ちてきそうな二段重ねの大岩がありました。

時々小雨のあいにくの天気でしたが、美しい神蛇滝まで歩くことができ満足です。道案内していただいたTさん、有難うございました。

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清里高原の蝶

2011-07-11 13:50:00 | 甲州・信州への旅
7月7日 曇り時々小雨



宿泊した清泉寮。毎年のように八ヶ岳登山を楽しんだ頃、赤岳からの下りで清泉寮の横を何度も通っていたので、今回の宿に選びました。スタッフに蝶に詳しい方がいて話が弾みました。

午前中、清里高原を散策しました。曇りで時々小雨の降る天候でしたが、神奈川では巡り会えない蝶にも出会うことができました。



スジグロチャバネセセリ♂ or ヘリグロチャバネセセリ♂ or ヒメキマダラセセリ♂
いきなり判別の難しい蝶です。翅表が見えれば良かったのですが・・・
手元の図鑑によると、寒冷地では、スジグロが7月下旬より、ヘリグロが7月中・下旬より、ヒメキマダラが6~8月発生(7月上~下旬に多い)となっています。後翅裏の中程が黄色味を帯びていること、7月上旬に出現していることから、ヒメキマダラセセリ♂の可能性が大かもしれません。



コキマダラセセリ♂
コキマダラセセリ : 関東・中部地方の山地では、6月下旬頃より7月上~中旬に多い。初見の蝶です。



ヒメキマダラセセリ♀
ヒメキマダラセセリ : 寒冷地では年1回、6~8月に発生します。
神奈川で観察したことのある蝶です。



オオミドリシジミが草地に舞い降り、止まったところ。そのうち草や花の狭い空間に隠れるように潜り込み、やがてそこから脱出して飛び去りました。朝から活動している様子です。
年1回の発生。寒冷地では7~8月に出現します。平地性ゼフィルス6種のうちの1つです。他の5種は6月に神奈川で観察していますが、オオミドリシジミは初見です。



タカネイバラ



ハーブ系の花だと思います。

<その他の蝶>
コチャバネセセリ、イチモンジチョウ、モンキチョウ

※間違いがありましたらご指摘をお願いします。

<追記2011.07.12>写真2枚目について、KAZさんより「ヒメキマダラセセリ♂かもしれない」とのご指摘を頂戴しました。再度確認し、写真2枚目の本文を書換えさせていただきました。KAZさん、ご指摘ありがとうございました。

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川俣川東沢渓谷

2011-07-10 11:04:00 | 甲州・信州への旅
7月6日 

八ヶ岳から流れる川俣川東沢を、吐竜の滝から遡り、清泉寮まで歩きました。
コース : 清里--(taxi)--吐竜の滝駐車場-吐竜の滝-川俣川東沢-清泉寮



駐車場から歩いて間もなく、吐竜の滝(ドリュウノタキ)が見えてきました。



吐竜の滝は高さ10m、幅15m。静かに流れ落ちる涼し気な滝が人気で、ハイヒールの若い女性を含む大勢が滝を眺めたり三脚を構えて撮影したりしていました。



滝に着く前の日向の歩道に、クジャクチョウが止まっていました。止まると直ぐに翅を閉じるので、近付いたり触れたりすると2,3mの高さまで飛んでまた着地します。指や服に止まりもしました。人懐こいですね。
次々に行き来する人に「クジャクチョウっていうんですよ」と教えて差し上げる。クジャクチョウは結局3頭現れました。3頭目がうまい具合に草の上に止まってくれました。



ミドリヒョウモン♂。上の方から飛んできて葉の上で休憩に入ったところです。



吐竜の滝より上流に、川俣川東沢を登る道はハイキングコースです。途中の岩肌。八ヶ岳の熔岩が固まって生成したもの。
こちらのコースまで来る人は少く、静かな散策が楽しめました。



九段の瀬



蘭庭曲水



コアジサイが咲いていました。



獅子岩を見て右に折れ、雑木林の山道を登り詰めると、清泉寮前の草原に出ました。右手の高木の直ぐ左に見えるなだらかな頂上の山が飯盛山。小学3,4年生の時に両親に連れられて登った思い出深い山です。山が好きになった切っ掛けだったのかもしれません。

梅雨の晴れ間、滝や渓流が次々に現れる、変化のあるコースでした。

夕方、温泉に入っていると、窓の外で淡いベージュ色の鱗翅目の仲間が何頭も木の高さの中程の空間を飛んでいました。夕暮れに飛ぶ蛾の仲間ではないかと思います。

<追記>ところどころでエゾハルゼミが鳴いていた。
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