季節は二十四節気のひとつ寒露の時期に入っていて、
1年を72にわける七十二候では、今は寒露のしめくくり、
末候にあたる「蟋蟀在戸」(きりぎりす とにあり)の頃になります。
冬がそこまでやってきているので、キリギリスが戸口で鳴く、という意味の言葉です。
昔は、コオロギや鳴く虫のことを総じてキリギリスと呼んでいたそうですから
もしかしたらこの言葉のキリギリスは違う虫の声だったのかもしれませんね。
二十四節気はもともとは中国から渡ってきたもので、七十二候も同じく古代の中国から伝わった古いものです。
ただ、中国と日本では気候が違うことから、今の日本での七十二候は江戸時代に作りなおされたものなんだそうですね。
旧暦をもとにしている江戸時代の七十二候は現代の季節とはちょっとずれているものもありますが、
そこには、自然と暮らしをともにしてきた昔の人の息遣いが感じられて、
風流な言葉そのものが持つ味わいが、私は好きです。
ついこの間まで、夜になっても蝉の声が聞こえていたのがうそのように、
いつのまにかもう、すっかり聞こえてくるのは秋の虫の声になってしまいました。
秋の虫たちは気温が15℃を下回るとほとんど鳴かなくなるそうです。
もうすぐ北陸にやってくる雪の季節。
今のうちに、ゆったり秋の夜長を楽しんでおきましょう。
最近は結構遅くまでネットフリックスで映画を観たりして、のんびりと長い夜の時間を楽しんでいます。
お供は、友人からもらったピーナッツ最中。
ピーナッツが入っていて、コーヒーにもよく合います。