”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

12月の苺は真夏の汗が作る!

2010-12-13 14:46:03 | “農”

明日の料理教室のために、朝から走り回っています。

午後、地元の丹羽いちご園さんで紅ほっぺを受け取り、

食材集めは一段落しました。

Img_0595

12月に入ってから、明日で2回目の料理教室ですが、

苺の入手には本当に苦労しました。

猛暑の影響で、苺の収穫が遅れているという話は聞いていますが、

そんな中でも11月中旬に収穫できる農家さんもいれば、

いまだに収穫できずにいる農家さんもいらっしゃいます。

その差はどこにあるのか?

丹羽いちご園さんに、お尋ねしました。

●猛暑の影響というのは具体的にはどういうことですか?

 高温が続くと、苗が蒸れてしまい、病気が広がってしまいます。

 苗の育ちが遅れ、その結果植え付けの時期が遅れ、

 収穫時期も遅れます。

●猛暑はどの農家にとっても平等にやってきたはずなのに、

 収穫時期に差が出来るのはどうしてですか?

 苗を冷蔵庫に入れるかどうかで差が出ます。

 JA営農センターの冷蔵庫に苗を入れ、朝になるとハウスに持ってきます。

 そうすると、苺は「春が来た。」と勘違いをし、花芽をつけようとします。

 午後1時には再び冷蔵庫に入れるという作業を毎日繰り返します。

 しかし、自分たちだけが好きな時間に冷蔵庫を使用できるのではなく、

 苺農家がグループを作って、毎日一斉に使用します。

 もちろん、冷蔵庫使用料は取られますから、

 すべての苺農家が苗を冷蔵できるわけではないのです。

冷蔵庫で苗を管理し、早く花芽を付けさせたおかげで

こうして今、紅ほっぺを手に入れることができたわけですね。

苺農家は、苺の収穫が終わったとたん、次の苗の生育に追われます。

クリスマスケーキを彩る苺は、真夏の苺農家さんの汗で出来ている。

丹羽さん、貴重なお話をありがとうございました。

明日の料理教室でしっかり皆さんにお伝えします。

コメント (2)
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