明日の料理教室のために、朝から走り回っています。
午後、地元の丹羽いちご園さんで紅ほっぺを受け取り、
食材集めは一段落しました。
12月に入ってから、明日で2回目の料理教室ですが、
苺の入手には本当に苦労しました。
猛暑の影響で、苺の収穫が遅れているという話は聞いていますが、
そんな中でも11月中旬に収穫できる農家さんもいれば、
いまだに収穫できずにいる農家さんもいらっしゃいます。
その差はどこにあるのか?
丹羽いちご園さんに、お尋ねしました。
●猛暑の影響というのは具体的にはどういうことですか?
高温が続くと、苗が蒸れてしまい、病気が広がってしまいます。
苗の育ちが遅れ、その結果植え付けの時期が遅れ、
収穫時期も遅れます。
●猛暑はどの農家にとっても平等にやってきたはずなのに、
収穫時期に差が出来るのはどうしてですか?
苗を冷蔵庫に入れるかどうかで差が出ます。
JA営農センターの冷蔵庫に苗を入れ、朝になるとハウスに持ってきます。
そうすると、苺は「春が来た。」と勘違いをし、花芽をつけようとします。
午後1時には再び冷蔵庫に入れるという作業を毎日繰り返します。
しかし、自分たちだけが好きな時間に冷蔵庫を使用できるのではなく、
苺農家がグループを作って、毎日一斉に使用します。
もちろん、冷蔵庫使用料は取られますから、
すべての苺農家が苗を冷蔵できるわけではないのです。
冷蔵庫で苗を管理し、早く花芽を付けさせたおかげで
こうして今、紅ほっぺを手に入れることができたわけですね。
苺農家は、苺の収穫が終わったとたん、次の苗の生育に追われます。
クリスマスケーキを彩る苺は、真夏の苺農家さんの汗で出来ている。
丹羽さん、貴重なお話をありがとうございました。
明日の料理教室でしっかり皆さんにお伝えします。