最近の庭のピーマン
急に赤い実が増えました。
「赤果」と言うそうですが、大きさも小さく、
形もくちゃっとつぶれたようなものが多いのです。
どうして急に赤い実が増えてしまったのか?
朝夕、気温が下がったのが原因なのか?
それとも、他に原因があるのか?
調べてみましたよ!!
【ピーマンの開花から収穫まで】
通常5月から11月に収穫する緑色のピーマンは、
開花後20日から30日で収穫できます。
しかし、赤果は開花後50日から60日経過しており、主に7月以降に発生します。
【ピーマンの種の数と気温の関係】
通常ピーマンの果実の中には200から300程度の種子がありますが、
赤果には100程度の種子しか入っていません。
200程度の種子があれば50~60gの大きさになりますが、
100程度の種子数では20g程度にしかなりません。
また、開花10日前気温が高いと種子数が少なくなるという関係があります。
【赤果発生の原因は?】
以上のことから、高温による種子数の減少で果実が大きくならず、
大きくなるのを待っていても肥大しないため、
樹上で熟して赤くなり「赤果」が発生するということがわかりました。
確かに赤くなったピーマンと緑のピーマンをカットしてみると、
種の数に違いがあることがわかります。
両方とも不出来ではあるけれど、
緑のピーマンの方が、まだ種が多く見られます。
そうか、赤果ができる原因は、実が生ってからではなく、
開花前の気温(高温)に原因があったのですね。
ハウス栽培なら、開花前にハウスの換気に気を配るなどして、
温度管理もできますが、花壇だとそうもいきません。
高温で推移した年は赤果の発生が多くなるそうですから、
今年の夏は、ピーマンにとっても過ごしにくかったのでしょう。
緑色で出荷することを考えるのならば、
赤果の「被害」を最小限に留めるために、
小さくても緑色のうちに収穫することが望ましいようですが、
私は赤いピーマンも大切に使い、
そのカプサンチンパワーを存分にいただきたいと思います。