宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

アレクサンドリアの魔女

2007年08月29日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

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紀元前1世紀頃の昔、未だローマ帝国に征服される前の
エジプトでのお話しです。
その頃ナイル川の下流にアレクサンドリアという都があって、
商業や貿易の中心地として栄えていました。
またここは学問や文化の中心地でもあり、学問を志す人が
世界から集まってきたのです。
またこの時代は女性も男性と同じように学び、この地に集まる
女性の殆どは神殿巫女でした。

ステラという女性もその一人で、、彼女は女神アスタルテの
神殿に仕える巫女であり、3年ほど勉強のためにこの都に滞在する
予定でした。
彼女は毎日朝早くから夕方まで図書館で、そして夜は一人で
勉強するという生活を送っていました。
またステラはやがて水晶球を使って遠くで起こった出来事を見る
事も出来るようになりました。

ある日彼女は水晶球で、故郷の町で戦争が起こり、自分の仕える
神殿が焼き払われ、家族や友人が殺されたり、捕らわれたりするのを
見てしまいました。
そして自分を狙う敵の兵士が7人、アレクサンドリアに向かって
いる事も知りました。

ステラは悲しみ、怒り、マバホの谷という所で、兵士達を待ち伏せました。
そしてラクダに乗った兵士達が谷にさしかかった時、ステラは
霧の中に画像を映し出す法を使いました。
この時彼女が映し出したのは、女神アスタルテの姿でした。

兵士達は驚き、また神殿を焼いた罰だと思って先を争って逃げ出し
ました。
そこで彼女は火を起こす術を使うと、谷底一面に火がつき、みるみる
うちに兵士達の周りを取り囲み、7人とも飲み込んでしまいました。

こうしてステラは逃げ、テーベという都で新しい神殿を建て、そこに
仕えました。
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ちなみに、この話しの掲載されていた児童書についていた絵が
写真の「女神アスタルテの絵」です。
「部屋の北側以外に飾って下さい」という指示がありますが、
わたくしは飾った事がありません。
またわたくしはこの女神の外観について詳しく知りませんが、
この絵は日本の子供用にかなりデフォルメされているのでは
ないかと思います。

以前偶然どこかのサイトで、この絵をどこかの占い師が
鑑定部屋に使用しているとかの報告を見て、正直驚いた事が
ありました。



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「ラピュタボール」

http://jp.youtube.com/watch?v=RI6txIStmoQ
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